明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今回のように素人にモデルをお願いする場合、特に女性を幽霊に変えてしまう場合、幽霊になる前の画像を保存しておき、協力して良かった、と思ってもらうのが鉄則である。まして綺麗な着物を着付けてもらい、高揚感にあふれる表情を現場で見ている。がっかりさせる訳にはいかない。 フェイスブックで怖い々いわれたAちゃん扮するお露は、すでに保存済みで、おかげで遠慮なくさらに怖くすることができる。2カット目は、私の想定では、幽霊とは知らず、寝床でお露をまつ新三郎を見下ろす闇から現れるお露、という場面だが、一カット目のように目を見開いておらず、恐ろしさはさほどないが、伏し目がちで切ない感じである。一方牡丹灯籠を持つ女中のお米は寝所まで付き添うというのは妙だろう、とは思うが化けて出たもの、化かされたものという場面であるから、まあ良しとしよう。お米もやはり幽霊らしく目の色を変えたり熱中していたのだが、途中、化ける前の段階を保存し忘れているのに気付いた。『貝の穴に河童の居る事』でも協力してもらい、名演技を披露してもらった。Aちゃん含め、5人の母親で、何かに動じるところを見たことがない。幽霊になった自分をきっと面白がってくれるだろう。 いや私も甘い。『四谷怪談』の田宮伊右衛門しかり、女性を甘く見て雑に扱い、たいへんな目に遭う男、というのが怪談の本道であろう。一からやりなおすことにした。 そういえば朝から何も食べないうちに夜になっていた。


HP

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