明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝、食事をとりにT屋へ行くと、案の定、カウンターに、先日階段から転げて九回目の救急車に乗った67のオヤジがいた。昨晩からの酒が醒めず、ロレツが回らず、何をいってるか判らないが、どうやら事故の時、道路だか階段の血溜まりを拭いてくれ、朝5時まで病院まで付き合ってくれたというマスターに、お詫びの品を買いにいくという。いちどパンをもって行ったが、それで済まそうっていうの?とみんなにいわれてのことらしい。遠くに住む兄弟には迷惑をかけたくない。とぬかすので、江東区民に迷惑かけるのはいいのかよ?そろそろ救急車のスタンプ溜まっただろうから、もう霊柩車も乗れるだろう。 そこへ母から電話。昨日谷崎用に病室を撮影する話をしていたので、今日も天気が良く、昨日のような夕日が出るだろうから、チョコアイス持って来い、という。最後の一つが本当の用件であろう。サイレンの音を聞く度、隣にいるオヤジじゃないか?と思うという母なので電話を代ると、いつ見舞いに来てくれるの?といわれていた。 夕方、病院へ。7階に上がると、すぐに『ウサギ追いしー♪』と歌声が聞こえた。またボケた婆さんがいるな、と思ったら母であった。迷惑だから止めろ、と止める。私が子供の頃から、機嫌が良い時、台所で洗い物をしながら、この調子で歌ったものだが、ここは病院である。 撮影。母はどかなくても良いの?というのでその布団をできれば使いたいので、人が入っているように、膨らんでた方がいいからそのままでいいよ、と始める。別に母を撮ってるわけではなく、いずれそこに谷崎潤一郎が寝ることになるんだから、スカしたカメラ目線は無駄、というがレンズを向けるとどうしても。


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