明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



幕末から明治になり、時代はすでにランプ、ガスの時代であったが、円朝はあえて高座に2本の燭台を立て口演した。そうとう暗かったろう。かつてクライマックスに、蠟燭の芯を切って光量をアップするなんて演出する噺家がいたそうだが、光量アップといったってたかが知れている。そんな時代の雰囲気が出はしないか、と。小さなLEDのライトを蠟燭の炎に見立て燭台を作ってみた。しかし細かい細工の苦手な私は極細のリード線を切ってしまい、追加で注文したら、届くのは明日の午前中だという。しかたがない、届いたらすぐに会場に届けよう。 着彩を終え、タクシーで会場へ。 後ろに金屏風を立て、富岡八幡の骨董市で入手した欅の花台を高座に見立て、という企てだが、昔の挿絵など見ると高座は様々だが。家で見るとこじんまりとはしているが、と思ったが、広い会場で見るといかにも小さい。まあとりあえず。 LEDの燭台は1本だけ着けてみると3ミリのわりに以外と明るい。蠟燭転倒防止のフレームは今回間に合わず。 手漉き和紙にプリントしたのは6カット。用意してもらった額に収めようとすると「石塚さん自分でやる?」「おまかせしちゃっていいですか?」昨年ゴールデンウイークの、ここでの個展『深川の人形作家 石塚公昭の世界』では、会場で作品に色を塗っている始末で、展示はすべてまかせっきり、一言も発することなく終わった。小学生の時、通信簿に“掃除の時間、何をしていいか判らずフラフラしています”と書かれた私はいてもただ邪魔なだけである。 終わったことはいいとして、と酒場で川瀬巴水の画集見ながら寝てしまい、さらに公園のベンチで寝てしまってなんとか帰ってこれを書いている。

※8月31日まで谷中『全生庵』円朝旧蔵の幽霊画を公開中。それに伴い三遊亭円朝像を出品中。
※8月10日より20日まで深川江戸資料館“深川お化け今昔”にて三遊亭円朝像、及び写真作品「鏑木清方作三遊亭円朝像へのオマージュ」『怪談牡丹灯籠』など6点出品。

HP

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