明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日訊いた陰影の話はデビッド・ホックニーの『秘密の知識』の話である。ダ・ヴィンチやカラヴァッジョをはじめ、絵画の巨匠達は鏡やカメラルシーダや、カメラオブスキュラなどのレンズの力を借りて写していた、ということを明らかにしている。それは1400年代からすでに始まっているという。たしかにその辺りから急にリアルになる。遠近法、陰影にしてもレンズの効果、という検証をおこなっている。絶版となっており、中古価格も高いし、早く読みたいは、で母の入院している病院で手続きを済ませた後、(本日もトリの唐揚げを買いにいかされる)当地では唯一所有している図書館にでかけた。ホックニーの検証は説得力があるし、興味深く読んだ。私は人形を作って撮影していて、写真という物の身も蓋もなさのせいで、不自由を感じていた訳だが、レンズを使って写していた、と思うと西洋画の尋常でないリアリズムが身も蓋もなく思えて来てしまった。西洋的なる物に対して興味を失っているせいで、またもや職員に「大丈夫ですか?」と起される。イビキをかき、脳卒中でも疑われるのであろう。結局日本画の画集を眺めることに。さすが我が国の芸術は身も蓋もあるぜ。眼福を得る。図書館の向かいにあった酒場で1杯250円の酎ハイでクールダウン。

HP

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 陰影騒動 予定通り »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。