明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



度々書いていることだが、こう見えて私は不器用である。今回鏑木清方へのオマージュということで清方の円朝図と同じ構図で制作したわけであるが、そこで同じ位置に、筆でサインとハンコを押そうと思い、ハンコを自分で彫ろうと試みた。清方の作品はかなり大きいが、私の作品の縮尺にあわせるとハンコも小さく上手くいかない。印材は柔らかく、失敗すれば、紙ヤスリで削ってやり直せば良いのだが、どんどんチビていく。それでもなんとか作り画廊に向かった。ところがサインの墨がへんに滲み、それに動揺し、ハンコも曲がった。なれないことはするものではない。一カットは買っていただいているし、そもそもカッコ悪くて、そのまま展示する訳にもいかず、直前に来てくれた田村写真の田村氏に再プリントを依頼、Fさんが届けてくれ事なきを得た。鉛筆だろうとなんだろうと本日はサインを入れる気にならず。  近所の老舗飲み屋にクーデターが起こり、絶縁の貼り紙とともに常連が出禁となった。ところが現女将は常連がボイコットをしてうちを潰そうとした、と客にいっているという。自分で書いた貼り紙をすっかり忘れてしまったらしい。前女将は隠居状態だし、有名だった煮込みもない。残るは防空壕が残る店の風情であったが、そこにもついに手がはいり、木に竹を継いだようなブラックジャックの顔調な様相になってしまった。本日は落武者となったかつての常連に集まってもらい、乾杯の後はこれで諦めもついたとばかりに盛り上がった。芋焼酎に馬づくしを堪能し、カラオケまで。

「一角獣の変身-青木画廊クロニクル 1961~2016」刊行記念展Ⅰ
2017.05/20(土)~2017.06/02(金)
平日11:00~19:00 日祝12:00~18:00 5/28(日)休廊

オイルプリントワークショップ参加者募集中。残り1名。
2017年5月27日(土)13:00~
アトリエシャテーニュ・オルタナティブスタジオ
オイルプリントについてはHPをご覧下さい。
HP

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