明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



三島由起夫を書籍の表紙に、という話しが来て、時間もなく有り物で、ということであったが、何しろ私の三島は怪獣に噛み砕かれていたり、エレベーター内で射殺されていたり、ジェット機に載っていたり、腹切っていたり、背中で唐獅子牡丹が泣いていたり、何かしらやっていて、とても使えない。ただ立っているカットがⅠカットだけあったので、これが使えるなら、と送ってみたのだが。 母がヒステリーを起すとうるさくてしょうがない。子供の頃はカッときたら裸足でよいから家からまず飛び出すのが先決。駐車しているトラックの荷台にでも乗っていたらいずれ夕飯、と迎えに来る。そういえば歌舞伎座の前を走ったこともあった。この場合、靴が脱げたのが功を奏した。銀座を片方靴を履いていない少年が走っていればみんな見る。 有り難いことに叱られても食事を抜かれることはなかったし、外出時にしでかしたことについて、帰宅後叱られることはない。ようするに私と一緒で怒りが持続しないのである。後始末には血統値を上げることである。何がいいというとチョコレートと鳥の唐揚げという。87にもなっていい加減にしろよ、というのだが、平気で連日唐揚げを食べている。こんなに好きなのは同居して知ったのだが、私の鶏肉好きも母由来か、となんだか複雑である。
HP

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