Latin for Beginners_1662

【本文】
5. Imperātor hortātus equitēs ut fortiter pugnārent signum proeliō dedit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 最高司令官は、騎兵たちに勇敢に戦うよう励ました後に、戦いに合図を与えた。
(解説)
 hortor + 対格A+ ut +接続法は、「Aに~するよう促す、励ます」の意味と思われます(Latin for Beginners_1570, 1576 参照。ただし、これらの例では対格Aがありません。)。
 hortātus は形式所相動詞 hortor(励ます、促す)の完了分詞(能動の意味になります。Latin for Beginners_1640 参照)で、imperātor に係っています。直訳すると「するよう励ました最高司令官は」となりますが、ここでは副詞節のように「最高司令官は、するよう励ました後に、」と訳してみました。完了分詞は主節の動詞の時制よりも“前の時”の動作・行為を表すと思われますので、「~してから、~した後に」と訳してみました。
 fortiter は副詞で「勇敢に」の意味です。2語尾の第3変化形容詞から副詞を作る場合には語根に -iter を付け加えます(Latin for Beginners_1330, 1332 参照)。
 pugnārent は pugnō(戦う)の接続法能動相3人称複数未完了過去形です。完了分詞 hortātus 又は完了形 dedit との時制の一致により、第二次時制になっているものと思われます(Latin for Beginners_1537, 1538 参照)。
 signum proeliō dedit の意味が取りにくいですが、「戦いに合図を与えた」と直訳しておきました。戦闘開始の合図をしたということでしょうか。

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Latin for Beginners_1661

【本文】
4. Caesar decimam legiōnem laudātūrus ad prīmum agmen prōgressus est.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. カエサルは、第10軍団を褒めたたえようとして、前衛の方へと進んだ。
(解説)
 laudātūrus は laudō(賞賛する、褒めたたえる)の未来能動分詞の単数主格男性形で、Caesar に係っています。直訳すると「褒めたたえようとしているカエサルは」となりますが、ここでは副詞節のように「カエサルは、褒めたたえようとして、」と訳してみました。
 decimus は「10番目の」の意味の序数詞です(Latin for Beginners_1403 参照)。
 prīmum agmen は「(軍隊の)前衛」の意味です。
 prōgressus est は、形式所相動詞 prōgredior(進む、前進する)の直説法3人称単数完了形(男性形)です。

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Latin for Beginners_1660

【本文】
3. Mīlitēs ab hostibus pressī tēla iacere nōn potuērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 兵士たちは、敵に押し込まれたので、槍を投げることができなかった。
(解説)
 ab hostibus“行為者の奪格”で「敵に(よって)」の意味です。
 pressī は premō(圧迫する、押し込む)の完了受動分詞 pressus の複数主格男性形で、mīlitēs(兵士たち)に係っています。直訳すると「押し込まれた兵士たちは」となりますが、ここでは副詞節のように「兵士たちは、押し込まれたので、」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1659

【本文】
2. Aquila īrā commōta avīs reliquās interficere cōnāta erat.

【新出ラテン語句】
īra

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. 鷲は、怒りに突き動かされて、残りの鳥を殺そうとしてしまっていた。
(解説)
 īrā は手段の奪格です。commōtus は「興奮した、動かされた」の意味の形容詞ですが、もともとは動詞 commoveō の完了受動分詞ですので、ここでは、「突き動かされた鷲は」ではなく「鷲は、突き動かされて、」と叙述的に訳してみました。この部分を意訳すれば、「怒りに駆られて」などとも訳せるでしょうか。
 avīs は i-語幹の第3変化女性名詞 avis(鳥)の複数対格ですLatin for Beginners_876, 882 参照)。
 形式所相動詞 cōnor +不定法は、「~しようと試みる、~しようと努める」の意味です。ここでは「~しようとする」と訳してみました。cōnāta erat は直説法3人称単数過去完了形(女性形)です。

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Latin for Beginners_1658

【本文】
 378. EXERCISES
I.
1. Puer timēns nē capiātur fugit.

【訳文】
 378. 練習問題
I.
1. Puer timēns nē capiātur fugit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 少年は、捕らえられるのではないかと恐れて、逃げる。
(解説)
 timēns は timeō(恐れる)の現在能動分詞で、puer(少年)に係っています。直訳すると「恐れている少年は」となりますが、ここでは副詞節のように「少年は、恐れて、」と訳してみました。
 timeō“恐れの動詞”で、timeō + nē +接続法は、「~するのではないかと恐れる」の意味です(Latin for Beginners_1604, 1605, 1610 参照)。capiātur は capiō の接続法受動相3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1477 参照)。

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Latin for Beginners_1657

【本文】
Consider, in each case, what translation will best bring out the thought, and do not, as a rule, translate the participle literally.

【語句】
bring out:取り出す、明らかにする、引き出す
as a rule:一般に、概して、通例

【訳文】
それぞれの場合において、どのような訳が最もよく思考内容を表すかを考察すること。そして、一般的には、分詞を直訳しないこと。

【コメント】
 「それぞれの場合」は、Latin for Beginners_1650 以降で読んだ5つの例文のことと解してみました。
 bring out the thought の訳し方が難しいですが、ここでは訳文のように訳してみました。
 translate literally は直訳すれば「文字どおりに訳す、逐語的に訳す」となりますが、ここでは「直訳する」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1656

【本文】
We note, however, that its proper translation usually requires a clause beginning with some conjunction (when, since, after, though, etc.), or a relative clause.

【語句】
note:気づく、注意する
proper:ふさわしい、適当な、適切な
some:(単数名詞を伴って)ある、何らかの
conjunction:接続詞

【訳文】
しかしながら、それ〔分詞〕の適切な訳にはたいてい何らかの接続詞(~するとき(when)、~なので(since)、~した後に(after)、~だけれども(though)等)で始まる節又は関係詞節が必要となることに我々は気づく。

【コメント】
 分詞は、何らかの接続詞を伴って副詞節のように訳したり、関係詞節のように訳したりするとよい場合があるようです(Latin for Beginners_1653 参照)。

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Latin for Beginners_1655

【本文】
 In each of these sentences the literal translation of the participle is given in parentheses.

【語句】
literal:逐語的な、直訳の、文字どおりの

【訳文】
 これらの各文において、分詞の直訳はカッコ内に与えられている。

【コメント】
 these sentences は、前回まで読んできた5つの例文のことです。
 literal translation は「文字とおりの訳、逐語訳」ですが、ここでは「直訳」と訳してみました。前回までの各文の英訳で「(lit. ... )」で表されている部分です。

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Latin for Beginners_1654

【本文】
 5. Mīlitēs victī terga nōn vertērunt, the soldiers, though they were conquered (lit. the soldiers conquered), did not retreat.

【語句】
conquer:征服する、打ち破る、打ち勝つ
retreat:退く、引き下がる、退却する、逃げる

【訳文】
 5. Mīlitēs victī terga nōn vertērunt. 兵士たちは、打ち負かされたけれども(文字どおりには「打ち負かされた兵士たちは」)、敗走しなかった。

【コメント】
 victī は、vincō(征服する、打ち負かす)の完了受動分詞 victus の複数主格男性形で、mīlitēs に係っています。「打ち負かされる」という動作・行為は主節の vertērunt よりも“前の時(= 過去の過去)”の動作・行為を表しています。直訳すれば「打ち負かされた兵士たちは」と属性的に訳されますが、本文の英訳では、接続詞 though を伴って逆接の副詞節のように訳してあります。
 分詞を副詞節のように訳す場合、どの接続詞を用いるかは、文脈によって判断されることになるようです。
 tergum vertō は「敗走する、逃げる、退却する(← 背中を向ける)」の意味の慣用表現です。ここでは複数の兵士たちについて述べていますので、tergum(背)は terga と複数形になっています。

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Latin for Beginners_1653

【本文】
 4. Imperātor trīduum morātus profectus est, the general, since (when, or after) he had delayed (lit. the general, having delayed) three days, set out.

【語句】
delay:遅れる、手間取る、ぐずぐずする

【訳文】
 4. Imperātor trīduum morātus profectus est. 将軍は、3日間とどまってしまったので(とどまってしまったとき、とどまってしまった後で)(文字どおりには「将軍は、とどまってしまったが、」)、出発した。

【新出ラテン語句】
trīduum

【コメント】
 trīduum は「3日間」の意味の名詞で、対格(広がりの対格)で用いられて時間の継続を表しているものと思われます(Latin for Beginners_1411 参照)。
 morātus は、形式所相動詞 moror(遅れる、ためらう、とどまる)の完了分詞・単数主格男性形で、imperātor に係っています。形式所相動詞の完了分詞は能動の意味を表します(Latin for Beginners_1640, 1641 参照)。「とどまる」という動作・行為は主節の profectus est よりも“前の時(= 過去の過去)”の動作・行為を表しています。
 profectus est は、形式所相動詞 proficīscor(出発する)の直説法3人称単数完了形(男性形)です。
 分詞は、名詞を修飾する形容詞ではありますが、本文の英訳にあるように、「~するとき(when)」「~するので(since)」「~した後に(after)」「~するけれども(though)」等と接続詞を伴って副詞節のように叙述的に訳すこともできるようです。

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