Latin for Beginners_1603

【本文】

   timēbam   venīret 
   timuī   } ut {   
   timueram   vēnisset

  I was fearing, feared, had feared, that he would not come, had not come

【訳文】

   timēbam ut venīret.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れていた。
   timuī ut venīret.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れた。
   timueram ut venīret.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れてしまっていた。
   timēbam ut vēnisset.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れていた。
   timuī ut vēnisset.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れた。
   timueram ut vēnisset.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れてしまっていた。


【コメント】
 前回読んだ文において、主節の動詞を timēbam(未完了過去形), timuī(完了形), timueram(過去完了形)と第二次時制にしたものです。このため、従属節の動詞 venīret(未完了過去形), vēnisset(過去完了形)も第二次時制になっています(Latin for Beginners_1537 参照)。

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Latin for Beginners_1602

【本文】
 371. EXAMPLES

   timeō   veniat
   timēbō   } ut  
   timuerō   vēnerit

  I fear, shall fear, shall have feared, that he will not come, has not come

【訳文】
 371. 例文

   timeō ut veniat.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れる。
   timēbō ut veniat.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れるだろう。
   timuerō ut veniat.   私は、彼が来ないのではないかと、恐れてしまっているだろう。
   timeō ut vēnerit.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れる。
   timēbō ut vēnerit.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れるだろう。
   timuerō ut vēnerit.   私は、彼が来ていないのではないかと、恐れてしまっているだろう。


【コメント】
 timeō + ut +接続法は、「~しないのではないかと恐れる」の意味です。timeō“恐れの動詞”ですので、前回学習したように ut 節は「~しないのではないかと」と訳します。この文の話者は ut 節に述べられていること(ここでは、「彼が来る」こと、「彼が来てしまっている」こと)が起こってほしいと望んでいるので、そうならないことを恐れているのです。
 timeō(現在形), timēbō(未来形), timuerō(未来完了形)は第一次時制ですので、従属節の動詞 veniat(現在形), vēnerit(完了形)も第一次時制になっていますLatin for Beginners_1537 参照)。

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Latin for Beginners_1601

【本文】
Owing to a difference between the English and Latin idiom we translate ut after a verb of fearing by that not, and by that or lest.

【語句】
owing to ~:~のために、~のゆえに、~のせいで(原因を示す)
idiom:熟語、慣用句、成句、イディオム
lest:~しないかと、~ではないかと

【訳文】
英語の慣用表現とラテン語の慣用表現の間の違いのために、恐れの動詞の後に来る ut は「~しないのではないかと」と、また、 は「~するのではないかと」と訳す。

【コメント】
  by ... は、we translate after a verb of fearing by ... が略されたものと思われます。

 本文の説明を整理すると以下のようになります。

 ① 恐れの動詞+ ut  → 「~しないのではないかと  〔ut(+)= “-” × “-”
 ② 恐れの動詞+  → 「~するのではないかと  〔(-)= “+” × “-”

 ut は肯定の意味を表しますので、「“~しない”のではないか」と否定的に訳すのには違和感がありますが、「のではないか」まで含めて、「~しない(-)のではない(-)か」と考えると、“-”(マイナス・否定)× “-”(マイナス・否定)= “+”(プラス・肯定)となり、イメージしやすいかと思います。
 また、 は否定の意味を表しますので、「“~する”のではないか」と肯定的に訳すのには違和感がありますが、ut の場合と同様に「のではないか」まで含めて、「~する(+)のではない(-)か」と考えると、“+”(プラス・肯定)× “-”(マイナス・否定)= “-”(マイナス・否定)となり、イメージしやすいかと思います。

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Latin for Beginners_1600

【本文】
If we do not want it to happen and fear that it will, is used.

【訳文】
もし我々がある物事が起こってほしくないと望み、それが起こるのではないかと恐れるならば、 が用いられる。

【コメント】
 if 節の it は、前の文に出てきた a thing を指すものと思われます。また、it will は、it will happen が略されたものと思われます。
 if we do not want it to happen は、直訳すれば「もし我々がある物事が起こってほしいと望まず」となりますが、ここでは上記訳文のように訳してみました。

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Latin for Beginners_1599

【本文】
If we want a thing to happen and fear that it will not, the purpose clause is introduced by ut.

【訳文】
もし我々がある物事が起こってほしいと望み、それが起こらないのではないかと恐れるならば、目的節は ut によって導かれる。

【コメント】
 it will not は、it will not happen が略されたものと思われます。

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Latin for Beginners_1598

【本文】
In this class belong also clauses after verbs of fearing, for we fear either that something will happen or that it will not, and we either want it to happen or we do not.

【語句】
class:部類、種類、部門
belong:(in ~)~の部類に入る、~に属する
fear:(that ~)~ではないかと恐れる
want:(~ to do)~が…することを望む、~に…してもらいたい

【訳文】
「恐れの動詞の後に来る節」もこの部類に属する。というのは、我々は何かが起こるのではないか、又は、何かが起こらないのではないかと恐れ、つまり、我々は何かが起こってほしいと望み、又は、何かが起こってほしくないと望むからである。

【コメント】
 この文は、Clauses ... also belong in this class. が倒置されたものであると思われます。
 this class(この部類)とは、前回読んだ「行われてほしいこと又は行われてほしくないことは目的の接続法節によって表される」という性質のことを指しているものと思われます。
 it will not は、something will not happen が略されたものと思われます。また、we do not は、we do not want it (= something) to happen が略されたものと思われます。
 and は、ここでは「つまり、すなわち」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1597

【本文】
 370. Subjunctive after Verbs of Fearing. We have learned that what we want done or not done is expressed in Latin by a subjunctive clause of purpose.

【語句】
want:(+名詞+過去分詞)~が…されることを望む

【訳文】
 370. 恐れの動詞の後に来る接続法 行われてほしいこと又は行われてほしくないことはラテン語では目的の接続法節によって表されることを我々は学習してきた。

【コメント】
 what we want done or not done は、直訳すると「なされること又はなされないことを我々が望むところの事物」となるでしょうか。ここでは、「行われてほしいこと又は行われてほしくないこと」と訳してみました。
 目的の接続法については、Latin for Beginners_1504 以下を御参照ください。

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Latin for Beginners_1596

 前回の続きです。

3 接続法完了形

    単  数   複  数
 1人称      potuerim(ポトゥエリム)         potuerimus(ポトゥリムス)
 2人称 potueris(ポトゥエリス) potueritis(ポトゥリティス)
 3人称 potuerit(ポトゥエリト) potuerint(ポトゥエリント)


4 接続法過去完了形

    単  数   複  数
 1人称      potuissem(ポトゥッセム) potuissēmus(ポトゥイッセームス)
 2人称 potuissēs(ポトゥッセース)         potuissētis(ポトゥイッセーティス)
 3人称 potuisset(ポトゥッセト) potuissent(ポトゥッセント)

 接続法完了形はpossum の完了語幹(potu-)+ -erim ...の語形になっており、その作り方は通常の動詞の場合と同様です(Latin for Beginners_1551, 1552 参照)。
 接続法過去完了形はpossum の不定法完了形(potuisse)+人称語尾の語形になっており、その作り方は通常の動詞の場合と同様です(Latin for Beginners_1553, 1554 参照)。possum の不定法完了形については Latin for Beginners_721 を御参照ください。

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Latin for Beginners_1595

 今回と次回で §495 に掲げられた possum の接続法の活用形を学習します。§495 では、接続法現在形以外は1人称の単数形及び複数形しか記載されていませんが、以下ではすべての活用形を示しておきます。
 なお、前回の本文に、アクセントの位置に注意するようにとありましたので、各活用形の発音も示してみます(太字はアクセント部分)。

1 接続法現在形

    単  数   複  数
 1人称      possim(ッスィム) possīmus(ポッスィームス)
 2人称 possīs(ッスィース)        possītis(ポッスィーティス)
 3人称 possit(ッスィト) possint(ッスィント)


2 接続法未完了過去形

    単  数   複  数
 1人称      possem(ッセム) possēmus(ポッセームス)
 2人称 possēs(ッセース)          possētis(ポッセーティス)
 3人称 posset(ッセト) possent(ッセント)


 接続法現在形はpos- + sum の接続法現在形(sim, sīs, sit, sīmus, sītis, sint)の語形になっています。sum の接続法現在形については Latin for Beginners_1483 を御参照ください。
 接続法未完了過去形はpossum の不定法現在形(posse)+人称語尾の語形になっており、その作り方は通常の動詞の場合と同様です(Latin for Beginners_1523 以下参照)。possum の不定法現在形については Latin for Beginners_721 を御参照ください。

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