Latin for Beginners_1284

【本文】
7. Eae quoque plūrīs fābulās dē exercitūs Rōmānī sceleribus audīverant.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. 彼女らもまたローマ軍の犯罪行為についてのかなり多くの話を聞いてしまっていた。
(解説)
 quoque は「~もまた」の意味の語です。ここでは、「彼女らもまた」と訳しましたが、fābulās を受けているとみて「(彼女らは...)話をも」と訳すこともできるでしょうか。
 exercitūs Rōmānī は exercitus Rōmānus(ローマ軍)の属格形で sceleribus に係っています。sceleribus は第3変化中性名詞 scelus(罪、犯罪)の複数奪格です。ここでは、「犯罪行為」と訳してみました。dē は「~についての」の意味の前置詞で、奪格の語を取ります。dē exercitūs Rōmānī sceleribus は、“P→G→N”の語順になっています(Latin for Beginners_396 参照)。
 plūrīs は、形容詞 multus(多い)の比較級・複数対格女性形です(Latin for Beginners_1269, 1275 参照)。この比較級は比較の対象を伴わずに単独で用いられていますので、ここでは、「かなり多くの」と訳してみました(Latin for Beginners_1215 参照)。
 audīverant は、audiō(聞く)の3人称複数過去完了形です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1283

【本文】
6. Hae mulierēs maximē perterritae adventū Caesaris sēsē occīdere studēbant.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. これらの女性たちは、カエサルの到着〔接近〕で非常に怖がって、自殺しようと熱望していた。
(解説)
 hae は、指示形容詞 hic, haec, hoc(この)の複数主格女性形ですLatin for Beginners_1122 参照)。
 perterritae は、perterreō(恐れさせる、脅かす)の完了受動分詞(複数主格女性形)で、主語 mulierēs に係っていますが、ここでは叙述的に「(女性たちは)~怖がって、...」と訳してみました。
 adventū は、第4変化男性名詞 adventus(到着、接近)の単数奪格ですが、女性たちが怖がった原因・理由を表す“原因・理由の奪格”、又は、女性たちを怖がらせた手段を表す“手段の奪格”と思われます。したがって、「到着のゆえに」又は「到着によって」と訳せるかと思います。ここでは「到着で」と訳しておきました。
 sēsē は3人称の再帰代名詞 sē の強調形です(Latin for Beginners_1061, 1063 参照)。sē occīdere は、直訳すると「自らを殺す」となりますが、「自殺する」と訳しました。

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Latin for Beginners_1282

【本文】
5. Posterō diē magna multitūdō mulierum ab Rōmānīs in valle īmā reperta est.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 次の日に、女性たちの大群衆がローマ人たちによって谷底で発見された。
(解説)
 posterus は「次の、後の」の意味です(Latin for Beginners_1273 参照)。
 posterō diē は“時の奪格”で、ここでは、「次の日に」と訳しました。
 magna multitūdō は「大きな群衆」となりますので、ここでは、「大群衆」と訳しました。
 mulierum は第3変化女性名詞 mulier(女性)の複数属格です。
 īmus は、īnferus(下の)の最上級の一つですLatin for Beginners_1272 参照)。「最も下の、最低の」と訳せますが、「~の底」と訳される場合もあります。本文の in valle īmā も、「最も低い谷で」と訳すよりも、「谷底で」と訳した方がよいと思われます。同様の訳し方をするものに、summus(最高の、~の頂上)があります(例 summus mōns(山頂))Latin for Beginners_1274 参照)。
 reperta est は、reperiō(発見する)の受動相3人称単数完了形(女性形)です。

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Latin for Beginners_1281

【本文】
4. Caesar vērō iussit eōs in servitūtem trādī.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. カエサルは、しかし、彼らに奴隷身分に身をゆだねるよう命じた。
(解説)
 vērō の訳し方が難しいです。ここでは「しかし、却って」の意味の接続詞と解してみましたが、「確かに、本当に」の意味の副詞の意味に解することもできるでしょうか。
 “iubeō +対格+不定法”は、「…に~するよう命じる」の意味です(Latin for Beginners_728 参照)。ここでは、不定法が受動相になっていますので、直訳すれば、「…に~されるよう命じる」となるでしょうか。
 trādī は、第3活用動詞 trādō(ゆだねる、引き渡す 等)の不定法受動相現在形です(Latin for Beginners_560, 563 参照)。
 in servitūtem trādī は、直訳すると「奴隷身分にゆだねられる(こと)」等となりますが、ここでは上記のように訳してみました。iussit 以下を意訳すると、「彼らを奴隷身分に落とすよう命じた」ということになるでしょうか。

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Latin for Beginners_1280

【本文】
3. Plūrimī captīvī ab equitibus ad Caesarem ductī sunt.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 非常に多くの捕虜たちが騎兵たちによってカエサルの下へと連れて行かれた。
(解説)
 plūrimus は multus の最上級です。ここでは、複数形になっており、また、比較の対象を示さずに単独で用いられているので、「非常に(数が)多い」の意味と解してみました(Latin for Beginners_1215, 1269 参照)。
 ab equitibus は“行為者の奪格”で、「騎兵たちによって」の意味です。
 ductī sunt は、dūcō(連れて行く)の受動相3人称複数完了形(男性形)です。

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Latin for Beginners_1279

【本文】
2. In extrēmā parte silvae castra hostium posita erant.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. 森の最も外側の〔最も遠い〕部分に、敵の陣営が築かれてしまっていた。
(解説)
 extrēmā は、exterus(外側の)の最上級・単数奪格女性形ですLatin for Beginners_1271 参照)。ここでは、「最も外側の」又は「最も遠い」と訳しました。
 castra pōnō は、「陣を張る」の意味です。ここでは、受身形で用いられています。posita erant は、pōnō の受動相3人称複数過去完了形(中性形)です。
 hostium は、i-語幹の第3変化名詞 hostis(敵)の複数属格です。

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Latin for Beginners_1278

【本文】
I.
1. Reliquī hostēs, quī ā dextrō cornū proelium commīserant, dē superiōre locō fūgērunt et sēsē in silvam maximam recēpērunt.

【コメント】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 残った敵どもは、右翼で戦っていたが、より高い場所から下へと逃げ、非常に大きな森の中へと退却した。
(解説)
 関係代名詞 quī は hostēs に係っており、複数主格男性形になっています。ここでは、関係詞節の前後にコンマがありますので、継続用法(非制限用法)で用いられているものと思われます。
 ā dextrō cornū は「(軍隊の)右翼で、右翼に」の意味です(語彙cornū の項参照)。
 proelium committō は「戦う」の意味の慣用表現です(語彙committō の項参照)。ここでは、committō は過去完了形で用いられており、主節の完了形の動詞 fūgērunt, recēpērunt よりも時間的に前の動作・行為を表しているものと思われます。
 前置詞 dē は奪格の語を取り、ここでは、「~から下へ」の意味を表していますLatin for Beginners_204 参照)。
 superiōre は、2つの最上級を持つ形容詞 superus(上の、上にある)の比較級・単数奪格男性形です(Latin for Beginners_1209, 1274 参照)。
 maximam は、形容詞 magnus(大きい)の最上級・単数対格女性形ですLatin for Beginners_1267 参照)。この最上級は“絶対的用法”と思われ、「非常に大きな」と訳してみました(Latin for Beginners_1215 参照)。
 sēsē は、sē の強調形ですLatin for Beginners_1063 参照)。sē recipere は「退却する、戻る」の意味です(語彙recipiō の項参照)。

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Latin for Beginners_1277

【本文】
 314. EXERCISES
 First learn the special vocabulary.

【訳文】
 314. 練習問題
 はじめに「特別な語句」を学習せよ。

【新出ラテン語句】
abdō aedificium contendō imperium mors occīdō perterreō recipiō reliquus scelus servitūs trādō vallēs

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Latin for Beginners_1276

【本文】
 a. In the singular plūs is used only as a neuter substantive.

【語句】
substantive:名詞、名詞相当語句

【訳文】
 a. 単数形では、plūs は中性名詞としてのみ用いられる。

【コメント】
 plūs の単数形は中性形しか持たないので、男性名詞や女性名詞を修飾することができないことになります。このため、単数形は形容詞ではなく名詞としてのみ用いられるようです。

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Latin for Beginners_1275

【本文】
 313. Plūs, more (plural more, many, several), is declined as follows:

  SINGULAR
  MASC. AND FEM.     NEUT.
Nom.                    plūs
Gen.                    plūris
Dat.                         
Acc.                    plūs
Abl.                    plūre
 

 
PLURAL

  MASC. AND FEM. NEUT.
Nom.     plūrēs plūra
Gen.     plūrium plūrium
Dat.     plūribus plūribus
Acc.     plūrīs,-ēs plūra
Abl.     plūribus plūribus


【訳文】
 313. plūs 「〔量が〕より多い」(複数形は「〔数が〕より多い」)は、以下のように格変化する。

  単  数
  男性形・女性形      中性形
主格                      plūs
属格                  plūris
与格                       
対格                  plūs
奪格                      plūre
 

 
複  数

  男性形・女性形 中性形
主格   plūrēs plūra
属格   plūrium plūrium
与格   plūribus plūribus
対格   plūrīs,-ēs plūra
奪格     plūribus plūribus


【コメント】
 一般の形容詞の比較級の格変化(Latin for Beginners_1208, 1209 参照)と比べてみると、以下のような違いがあります。
① 複数属格の語尾が -um ではなく -ium になっている。
② 複数対格男性形・女性形の語尾に -īs の形がある。

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Latin for Beginners_1274

【本文】

superus,-a,-um,    
  above
superior,-ius,    
  higher
{ suprēmus,-a,-um
summus,-a,-um
}   highest


【訳文】

superus,-a,-um
 上の、上にある    
    
superior,-ius
 より上の、
 さらに上にある    

{

suprēmus,-a,-um
summus,-a,-um
    

}

 最高の、最も高い、
 ~の頂上
   


【新出ラテン語句】
superior superus

【コメント】
 superus 等には、前置詞では「~の“上へ(で)”」を意味する super が付いています。

 これまでに学習した2つの最上級を持つ4つの形容詞を整理してみると以下のようになります。

exterus(外の)    
posterus(後の)    
superus(上の) ←→    īnferus(下の)

-初学者のためのラテン語-

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