Latin for Beginners_1431

【本文】
7. In three hours the barbarians were fleeing.

【語句】
flee:逃げる

【訳文】
7. 3時間のうちに蛮族は逃げていた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. Tribus hōrīs barbarī fugiēbant.
(解説)
 「3時間のうちに」は、“時の奪格”を用いて tribus hōrīs と表してみました(Latin for Beginners_1023 参照)。前回の文 6.と比較してみると、for ~(~の間)は“(時間の)広がりの対格”を用い、in ~(~のうちに)は“時の奪格”を用いることになるものと思われます。
 「逃げていた」は、fugiō を用いましたが、tergum vertō を用いて terga vertēbant と表してもよいでしょうか。

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Latin for Beginners_1430

【本文】
6. For two hours the Romans were hard pressed by the barbarians.

【語句】
hard:強く、激しく
press:押す、圧迫する
barbarian:蛮族、野蛮人、未開人

【訳文】
6. 2時間の間、ローマ人は蛮族によって強く圧迫された〔激しく苦しめられた〕。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. Duās hōrās Rōmānī ā barbarīs pressī sunt.
(解説)
 「2時間の間」は、“(時間の)広がりの対格”を用いて、duās hōrās と表してみました(Latin for Beginners_1410 以下参照)。
 「蛮族によって」は、“行為者の奪格”を用いて ā barbarīs と表しました(Latin for Beginners_585 参照)。なお、前置詞 ā は ab の語形を用いてもよいと思われます(Latin for Beginners_205 参照)。
 「強く圧迫された、激しく苦しめられた」は、premō の受動相3人称複数完了形(男性形)pressī sunt を用いてみました。

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Latin for Beginners_1429-2

【本文】
5. Suddenly the enemy with all their forces made an attack upon (in with acc.) the rear.

【語句】
force:軍隊
make an attack upon ~:~を攻撃する、~に攻撃を加える
rear:しんがり、殿軍、後衛

【訳文】
5. 突然、敵は彼らのすべての軍隊でもってしんがりに(対格を伴う in )攻撃を加えた。

【コメント】
 記事の番号が重複してしまいましたので、枝番を用いました。

 with は、ここでは「~でもって」と訳してみました。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Subitō hostēs cum omnibus cōpiīs suīs impetum fēcērunt in novissimum agmen.
(解説)
 「突然」は、副詞 subitō を用いました。
 「敵」は、英文では単数形 enemy が用いられていますが、直後で their で受けているように、敵兵は複数人いるので、ここでは、複数形 hostēs を用いてみました。
 「攻撃を加える、攻撃する」は、“impetum faciō in +対格”を用いました(語彙impetus の項参照)。
 「しんがり、後衛」は、novissimum agmen で表しました(語彙の agmen の項参照)。

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Latin for Beginners_1429

【本文】
4. On the next day he hastened ten miles in three hours.

【訳文】
4. その次の日に、彼は3時間で10マイル急いで行った。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Posterō diē decem mīlia passuum tribus hōrīs properāvit.
(解説)
 「その次の日に」は、“時の奪格”を用いて、posterō diē と表してみました(Latin for Beginners_1282 参照)。
 「3時間で」は、「その時間以内に」の意味を表す“時の奪格”を用いて、tribus hōrīs と表してみました。tribus は trēs, tria(3)の奪格女性形です(Latin for Beginners_1375 参照)。
 「10マイル」は1万パッススなので、“(空間の)広がりの対格”を用いて、decem mīlia passuum と表してみました(Latin for Beginners_1426 参照)。
 「急いで行く」は、properō を用いましたが、mātūrō, contendō を用いてもよいでしょうか。

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Latin for Beginners_1428

【本文】
3. The camp of the enemy was a great way off (was distant by a great space).

【語句】
way off:離れている
distant:遠い、離れた
space:広がり、間隔、距離;空間

【訳文】
3. 敵の陣営は非常に離れていた(大きな間隔の分だけ離れていた)。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Castra hostium magnō spatiō aberant.
(解説)
 「敵の」は、英文では of the enemy と単数形になっていますが、通常、戦争における敵兵は複数人いるので、ラテン語では複数形の hostium を用いてみました(Latin for Beginners_1279 参照)。
 ( )内にあるように、ラテン語では、どれだけの距離離れているかを表すのに“差異の程度の奪格”(Latin for Beginners_1297 以下参照)を用いるようです(Latin for Beginners_1392, 1399 参照)。そこで、ここでは magnō spatiō aberant と表してみました(なお、ある文法書では、ある場所から離れている距離を表すのに“(空間の)広がりの対格”を用いた例文を載せているものもありました。)。
 主語の castra は複数形ですので、動詞は aberant と3人称複数形にしました。

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Latin for Beginners_1427

【本文】
2. He fortified the camp with a ditch fifteen feet wide and a rampart nine feet high.

【語句】
ditch:溝、堀、水路、どぶ
rampart:城壁、防壁

【訳文】
2. 彼は15フィートの幅の堀と9フィートの高さの防壁によって野営地を防御した。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. Castra mūnīvit fossā quīndecim pedēs lātā et vāllō novem pedēs altō.
(解説)
 「防御した」は mūniō の完了形 mūnīvit で表しましたが、これは mūniit と表してもよいと思われます(語彙mūniō の項参照)。
 「~によって」は、手段の奪格 fossā, vāllō によって表しました。
 「フィート」は、ラテン語の長さの単位では「ペース」に相当します。
 「15フィートの幅の堀」、「9フィートの高さの防壁」といった表現のラテン語での表し方について本書には具体的な解説がありませんが、文法書によると、“名詞+広がりの対格+形容詞”で表現するようです。そこで、ここでは、それぞれ fossa quīndecim pedēs lāta, vāllum novem pedēs altum と表してみました。
 なお、「城壁、壁」を意味する語には、vāllum の他に moenia, mūrus があります。ただし、moenia は複数形の中性名詞です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1426

【本文】
II.
1. Caesar pitched camp two miles from the river.

【語句】
pitch camp:陣を張る、野営する

【訳文】
II.
1. カエサルは河から2マイル〔=2千パッスス〕のところに陣を張った。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Caesar castra duo mīlia passuum ab flūmine posuit.
(解説)
 「陣を張る、野営する」は、castra pōnō で表しました。
 「河」は flūmen(単数奪格 flūmine)を用いましたが、fluvius(単数奪格 fluviō)を用いてもよいかと思われます。
 「マイル」は「ローマ・マイル」と解すると、1ローマ・マイル=1000パッスス になります(語彙passus の項参照)。「2ローマ・マイル=2千パッスス」は duo mīlia passuum と表しました(Latin for Beginners_1425 参照)。
 「河から2千パッススのところに」は、どのようにラテン語に訳したらよいのか、本書に具体的な解説がありませんので難しいですが、“(空間の)広がりの対格”と ab(~から離れて)を用いて本文の英文を直訳し、duo mīlia passuum ab flūmine と表してみましたが、如何でしょうか。

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Latin for Beginners_1425

【本文】
Post magnam caedem paucī multa mīlia passuum ad flūmen fūgērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Post magnam caedem paucī multa mīlia passuum ad flūmen fūgērunt.
(訳)
 大量殺戮の後に、少数の者は河の方へと何千パッススも逃げた。
(解説)
 magna caedēs は、直訳すれば「大きな殺戮」となりますが、大人数が殺害されたという意味と思われますので、ここでは「大量殺戮」と訳してみました。「大虐殺」でもよいかと思われます。
 1000パッスス(パッススは長さの単位)は、mīlle passuum と表されます(語彙passus の項参照。passus については不変化形容詞 mīlle を伴う場合でも、部分属格 passuum を用いるようです。cf. Latin for Beginners_1381 参照)。multa mīlia は「多数の千」の意味ですが、ここでは、multa mīlia passuum を「何千パッススも」と訳しました。また、これは“(空間の)広がりの対格”で、「何千パッススにもわたって、何千パッススもの距離を」の意味を表しています(Latin for Beginners_1410, 1411 参照)。

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Latin for Beginners_1424

【本文】
Caesar ipse ā dextrō cornū aciem dūxit. Magna pars exercitūs Germānī cecidit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Caesar ipse ā dextrō cornū aciem dūxit.
(訳)
 カエサル自身は右翼で戦列を率いた。
(解説)
 Caesar ipse は「カエサル自身」の意味です。
 ā dextrō cornū は「(軍隊の)右翼に、右翼で」の意味です。
 aciem は第5変化女性名詞 aciēs(戦列)の単数対格です。

Magna pars exercitūs Germānī cecidit.
(訳)
 ゲルマニア軍の大部分は戦死した。
(解説)
 exercitūs は第4変化男性名詞 exercitus(軍隊)の単数属格と思われます。また、Germānī は形容詞 Germānus(ゲルマニアの)の単数属格男性形で exercitūs に係っているものと解してみました。
 cecidit は cadō(倒れる、落ちる、死ぬ)の3人称単数完了形です。ここでは「戦死した」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1423

【本文】
Prīmā lūce fortiter cum Germānīs proelium commīsit. Tōtum diem ācriter pugnātum est.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Prīmā lūce fortiter cum Germānīs proelium commīsit.
(訳)
 夜明けに、彼は勇敢にゲルマン人と戦った。
(解説)
 prīma lūx は「夜明け」の意味です。ここでは、“時の奪格”となっており、「夜明けに」の意味を表しています(Latin for Beginners_1027, 1071 参照)。
 fortiter は fortis,-e(強い、勇敢な)から派生した副詞で、「勇敢に」の意味です(Latin for Beginners_1332 参照)。
 proelium committō は「戦う」の意味です。cum ~ で戦う相手を示していると思われます。

Tōtum diem ācriter pugnātum est.
(訳)
 1日中、激しく戦いが行われた。
(解説)
 tōtum diem は“(時間の)広がりの対格”で、「1日中」の意味です(Latin for Beginners_1410, 1411 参照)。
 ācriter は ācer,-cris,-cre(鋭い、激しい)から派生した副詞で、「激しく」の意味です。
 pugnātum est は pugnō(戦う)の“非人称”用法です。ここでは完了形になっており、「戦いが行われた」と訳してみました(Latin for Beginners_665, 869 参照)。

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Latin for Beginners_1422

【本文】
Caesar, simul atque hunc rūmōrem audīvit, cōpiās suās sine morā coēgit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Caesar, simul atque hunc rūmōrem audīvit, cōpiās suās sine morā coēgit.
(訳)
 カエサルは、この噂を聞くとすぐに、自分の軍隊を遅滞なく駆り立てた。
(解説)
 simul atque は、「~するとすぐに」の意味の接続詞です。
 coēgit は第3活用動詞 cōgō(強いる、追い込む、駆り立てる 等)の3人称単数完了形です。訳し方が難しいですが、ここでは、「駆り立てた」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1421

【本文】
Quā dē causā prīncipēs Galliae concilium convocāvērunt atque statuērunt lēgātōs ad Caesarem mittere.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Quā dē causā prīncipēs Galliae concilium convocāvērunt atque statuērunt lēgātōs ad Caesarem mittere.
(訳)
 このため、ガリアの首長たちは会議を招集し、そして、カエサルのところへ使節を送ることを決定した。
(解説)
 quā dē causā は「この理由で、それ故に」の意味です(語彙quā dē causā の項参照)。ここでは、「このため」と訳してみました。
 “statuō +不定法”は、「~することを決定する、~することに決める」の意味です。
 lēgātus は、ここでは「使節」と訳しました。

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Latin for Beginners_1420

【本文】
Nōn singulī veniēbant, sed multa mīlia hominum in Galliam contendēbant.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Nōn singulī veniēbant, sed multa mīlia hominum in Galliam contendēbant.
(訳)
 彼らは1人ずつ来るのではなく、何千人もの人々がガリアへと急いでいた。
(解説)
 singulī は「1つずつ、1人ずつ」の意味の配分数詞で、明示されていない主語に係っているものと思われます(Latin for Beginners_1364, 1406 参照)。訳し方が難しいですが、ここでは「彼らは1人ずつ」と訳してみました。
 mīlle(千)の複数形 mīlia は中性名詞となり、部分属格を取ります(Latin for Beginners_1381 参照)。ここでは、hominum が部分属格となっています。また、multa mīlia は直訳すれば「多数の千」となりますので、「数千」だけでなく「数万」等も意味し得ると思われますが、ここでは「何千(人)もの(人々)」と訳しておきました。
 contendō は、“in +対格”を伴っており、ここでは「(~へ)急ぐ」の意味に解してみました。

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Latin for Beginners_1419

【本文】
Multōs iam annōs Germānī Gallōs vexābant(1) et ducēs Germānī cōpiās suās trāns Rhēnum saepe trādūcēbant.(1)

(1) Translate as if pluperfect.

【訳文】
Multōs iam annōs Germānī Gallōs vexābant(1) et ducēs Germānī cōpiās suās trāns Rhēnum saepe trādūcēbant.(1)

(1) 過去完了形であるかのように訳すこと。

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Multōs iam annōs Germānī Gallōs vexābant et ducēs Germānī cōpiās suās trāns Rhēnum saepe trādūcēbant.
(訳)
 すでに多年にわたって、ゲルマニア人はガリア人を苦しめてきた。そして、ゲルマニア人の指導者たちはしばしば自分たちの軍隊をレーヌス河の向こう側へ渡してきた。
(解説)
 multōs annōs は“(時間の)広がりの対格”で、「多年の間、多年にわたり」という期間の継続を表しています(Latin for Beginners_1411 参照)。
 ducēs Germānī の Germānī は、形容詞 Germānus,-a,-um(ゲルマニアの、ゲルマニア人の)の複数主格男性形と解してみました。
 “trāns +対格 trādūcō ”は、「(…を)~の向こう側へ渡す」と訳してみました。
 本文の未完了過去形 vexābant, trādūcēbant は、注(1)によれば、過去完了形のように訳すとよいようです。これは、過去のある時点まで vexō(苦しめる)、trādūcō(渡す)という行為を継続してきたことを意味しているからでしょうか。未完了過去形は過去における動作・行為の持続の意味も表すようです(Latin for Beginners_449, 479 参照)。ここでは、「(過去のある時点まで)~してきた」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1418

【本文】
Prīmō annō Helvētiōs vīcit, et eōdem annō multae Germānōrum gentēs eī sēsē dēdidērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Prīmō annō Helvētiōs vīcit, et eōdem annō multae Germānōrum gentēs eī sēsē dēdidērunt.
(訳)
 最初の年に、彼はヘルウェティイ族を征服した。そして、同じ年に、ゲルマン人の多くの部族が彼に降伏した。
(解説)
 prīmō annō は“時の奪格”で、「最初の年に」と訳してみました。
 vīcit は「征服した」と訳しました。
 eōdem annō も“時の奪格”で、「同じ年に」と訳してみました。eōdem は指示詞 īdem(同じ)の単数奪格男性形です(Latin for Beginners_1094 参照)。
 multae Germānōrum gentēs の語順は“A→G→N”になっています(Latin for Beginners_396 参照)。
 “与格+ sē dēdō ”は「~に降伏する」の意味です(語彙dēdō の項参照)ので、eī sēsē dēdidērunt は「彼(=カエサル)に降伏した」と訳してみました。なお、sēsē は再帰代名詞 sē の強調形です(Latin for Beginners_1063 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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