崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

党首討論

2008年11月29日 06時09分51秒 | エッセイ
 麻生太郎首相と民主党の小沢一郎代表の初の党首討論を興味深く視聴した。小沢から「国民への背信行為だ」といわれても首相は言葉に拘らず、戦略的に応じなかった。政策などの内容はすでに報道されたとおりであり新鮮さがないが、討論や発言のレトリックに注目した。その後与野党別のコメントが報じられた。自民党と民主党の議員の意見は真反対であった。終始党別に分かれてサポーターたちがヤジをとばしたり拍手したりした。テニスかボクシングのゲームのようであった。
 私は小沢の問題提議に麻生が誠意をもって応対した討論だと肯定的に評価する。また麻生に対して小沢の政治家として重さがクローズアップされたと感じた。問題は金融「危機を利用して政権を延長するか」、その「危機により政権が延長されるのか」が核心である。韓国の朴大統領は常に危機(北朝鮮)を強調しながら軍事独裁政権を延長してきたが、今その話を日本で繰り返して聞いているような気分である。