dessin letters

デザイン系デッサンクラスの課外授業的なブログ

下書き、画材表現

2017-06-17 10:56:35 | 日記
前略

さて鉛筆でのデッサンからペンによる画材表現へとステップアップしていくわけですが、鉛筆デッサンとの大きな違いは

修正ができない
面が塗りにくい
濃淡がつけにくい

となるかと思います。

中でも「修正できない」点が大きな違いとなるのですが、そのため「下書き」が大変重要となります。
デッサンというよりも、ひとつの作品と言ったが適切かもしれません。

さて下書きについてですが、大きく2つの種類に分けられます。

①エスキース、ラフスケッチ、アイデアスケッチ、小下図
②下書き、下絵、本下図、大下図

場面によって呼び方が変わりますが、

①は構想やアイデアを簡単に出力したもの、まだイメージが固まっていない段階。②のためのアイデアを練るためのスケッチに当たります。

②は本番の作品(本画)の輪郭になるもので、基本的には作品と同サイズで同一です。

①は取材やアイデアを考える💡
②は本番の作品の準備🖼
の役割があると覚えておきましょう!

例えば古く日本画の世界では…
円山応挙という江戸時代の絵師の作品を見てみましょう↓

①取材
まず、たくさんの取材をしてモチーフをよく観察します↓




このような多くの観察をもとに作品が作られています↓


②小下図
どんな作品にするかアイデアスケッチです↓


③大下図
本画と同サイズで線描します↓


当時は鉛筆など修正し易い画材は無く、全て筆で描いていますので、紙を上から貼り付けて加筆修正されます。

④本画
③を本紙にトレースして彩色します↓



同じ下図で違う本画を描くこともあります↓



日本画は特に修正が困難なので綿密な下絵(下図)を準備して作品を作ります。このような古く古典的な方法には長い伝統があり、現代のイラストや漫画、デザインへと受け継がれていきます。

修正し易い油絵やアクリル画でもエスキースや構想画を準備して制作される場合もあります。
以前紹介したワイエスの制作を紹介しておきます↓








特に細密表現に特徴的なワイエスですが、明度の計画を鉛筆だけでなく水彩でも構想を練っているのがわかります。モチーフの牛もスケッチデッサンを沢山行い、しっかり観察した上で作品に臨んでいます。

さて、月曜日から4日にわたりカラスの剥製をモチーフとしたペン画に挑戦しますが、
1日目はあらゆる角度からしっかりと取材観察してみて下さい。
口ばし、羽、足等のパーツはどうなっているのか?骨格はどうなっているのか?色はどうなのか?
そして、カラスについて把握できたら、
次にエスキースをしてみて下さい。どういう構図で描こうか?画材を活かす描き方は?
最後により慎重に作品を作りたい人はB3原寸で下絵を描いても良いかもしれませんし(その場合はトレペで本紙にトレースします)、
もちろん本紙に直接下書きをして制作しても構いません。

1つの作品を作るつもりで工程を含めて楽しんで制作しましょう〜

皆さんかなりデッサン力がついてきています!
ぜひ自信を持って制作して下さい!(๑˃̵ᴗ˂̵)

草々

追伸 ペンの種類は何でも構いません、ボールペンでもコピックなどでも。良い機会なのでエスキースの際にでも色々試してみてください。ただし画用紙との相性が良い方がいいです。油性のボールペンは問題ありませんが、水性で滲んでしまったりするものもあるかもしれないので注意して下さい。(←ペンの件皆んなにラインで周知して下さい~(>人<;))

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