dessin letters

デザイン系デッサンクラスの課外授業的なブログ

色彩について① モノクロとカラー

2017-07-16 07:19:09 | 日記
暑中お見舞い申し上げます。

ドローイングⅠ期授業お疲れ様でした。
先週は課題提出と重なり2徹3徹の人もいたみたいですね‼︎
皆様無事ですか?
何はさておきいよいよ夏休みということで大いにエンジョイして下さい〜🏝

来期はドローイングというよりもむしろ水彩画のマスターという内容になると思います。

「色」🎨です。

モノクロームの世界からの解放です。

実はモノクローム(グレースケール)の世界は現実ではない特殊な世界で、実はかなりファンタジックな非現実な世界です。

アートの世界では、取り敢えずモノクロームが格好いい的な風潮-モノクロ信仰がしばしばありました。事実、モノクロの画像は洗練されストイックなイメージを持っていますね。

ファッションで言えばコムデギャルソンの創生期は白黒の服ばかりです。モード=黒みたいな感じです。


現代アートでは日高理恵子さんの作品はモノクロームで樹枝を描いています。


昔の哲学や美学においても明らかなように、形や構造を追求していくと、どうしても色は付加的なもの、あるいは装飾的なものに位置ずけられてしまう傾向にありました。要するに2の次の扱いです。

絵画もその構造形式を突き詰めるとマレービチという画家の作品↓のように非常にストイックな空間になります。

※ヒビ割れは劣化によるもの



しかし、その後同じ空間構造に色が復活します。
1950年ごろのアメリカの抽象表現主義と呼ばれるムーブメントの代表的な作家マークロスコの作品です↓


カラーフィールドと呼ばれる色彩の空間が追求されました。

遡れば、印象派や画家マチスは極めて色彩を重要視して豊かな表現をまさしく創造しました。

印象派のモネ
マチス




批評や展覧会のステートメントや解説文に豊穣(ほうじょう)なモノクロームとか、豊かなモノクロ表現などという言葉が使われていますが、基本的に間違えです。

モノクロはストイックで抑制された禁欲の世界であり(お葬式)、
カラーは豊穣な色彩世界という見方が妥当なのです。


少し難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと

「色」は、
「形や構造に対して豊かな感情表現を与える」

=色はきもちイイよ👍

っていう話です!!

色は形以上に制約がありますが使いこなせるようになると面白いです。そしてデザインにおいても相当な武器となるでしょう。

色彩に関しては私の専門研究テーマであるので、一般では教えていない非常にシンプルでより実践的な色彩の使い方・考え方を伝授したいと思っています。乞うご期待‼️

河名祐二の作品w ↓


それでは良い夏を(๑˃̵ᴗ˂̵)

ps、
休み中もBlog更新していくのでチェックして下さい!!

◉クロッキー、デッサン、ドローイング、イラスト等々自主トレ是非挑戦して下さいね〜
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