dessin letters

デザイン系デッサンクラスの課外授業的なブログ

水彩絵の具 色のお話・類似色と補色の用法

2017-09-11 22:59:03 | 日記
前略、

しばらく間があいてしまいましたが更新再開です。

とりあえず夏も終わり少しづつ秋モードになってきましたね。。また忙しい日々が続くかもしれませんが充実した日々を過ごして下さい〜

2期から週1の授業で皆さんとお会いできる時間が減り寂しいですし、私の受け持ちは1年生だけなので考えてみればあと数回の授業でお別れです。。センチメンタルな気分ですが、できる限りお教えできることは伝えていきたいと思っています‼︎

前回は透明水彩をとりあえず使ってみようという感じでやってもらいました。今回も練習課題でしたがいかがでしたか?

水の分量調整にも大分慣れましたか?
鉛筆デッサンと違って色面もあっという間に塗れてしまうので意外に早く仕上がる人もいたのではないでしょうか?なので水彩は焦らず乾き具合を見ながら落ち着いて画面と対話して進めて下さいね!

①水加減
②焦らず対話

です。


今日は百合の花がモチーフでしたが、皆さん花の形態を捉えるのは中々上手でした。一般に女性の方が男性より花を描くのが上手なようです。さすが花の雰囲気を生き生きとした線や色で描けていましたよー

さてすでに色彩の授業で色々と知識を得ているとは思いますが、実践で色の機能を体験していきましょう。



①絵の具で色環の隣あわせの色(類似色)を混ぜ合わせるとその間の色になります。ただし彩度は下がります。
②絵の具で色環の対局同士の色(補色)を混ぜ合わせると灰色になります。

絵の具の種類や諸条件でやや正確にはならない場合もありますが基本的な理論はそうなりますので覚えましょう。

また、

①のように色環の隣合わせの色同士や同系色同士は融和します。
②のように色環の対局の色同士(補色)は互いに強く響きあいます。

なので、

画面を落ち着かせたい場合は①のように隣合わせや近い色のみを使います。
画面を活気付けたい場合は②のように補色を画面に使います。
これは、絵だけでなくデザインの基本ですし、フッションや写真などにも同様ですね。

同系色の例↓


逆に、もしこの中に緑の補色の赤いもみじ🍁が貼ってあったら…?
きっとその形がくっきり目立ちそうですよね。

補色の例↓



彩度ぼ高い鮮やかな補色対比は非常に激しく響きます。色がぶつかりあって浮き上がって見えることを「ハレーション」をと言います。



もし階段が青で、登っている人の服がオレンジだったら…?階段より人の方が目立ちますよね。


応用↓



もし逆に人物のスーツがホワイトで柱が青っぽい色であったりしたら…?興味の中心が変わりそうですね。

このように使う色を変えるだけで目のいく箇所(興味の中心)も自在にコントロールできてしまいます。

もちろん形態や図像の大きさなども興味の中心に大いに影響しますが、「①類似色②補色」は色彩用法の基本なので絶対に覚えてぜひ意識して使ってみてください!!

今回はここまでですᕦ(ò_óˇ)ᕤ

草々