獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

iPhone6を触ってみた。

2015-08-03 20:14:45 | 網膜色素変性症と私
 毎日外出するときにかかさずもっていくものは帽子と白杖、そしてらくらくほんという携帯電話。このらくらくホンがないと現在時刻もスケジュールも確認できない。天気用法も乗り換え案内もらくらくホンで聞いている。網膜色素変性症な私デスペア。目では携帯画面はみれないので、音声で画面をよみあげてくれるらくらくホンは視覚障害者にとって必需品。

 とはいえ、今後携帯電話のOSの開発は停止され、ゆくゆくはスマホのアンドロイドOSに変わっていくとのこと。スマホにゆくゆくはかわっていくかもしれない。

 そこで視覚障害者のためのスマホ講座iPhone6を実際にさわってみた。おもったより薄くてびっくり。

 視覚障害者でもアイフォンのボイスオーバー機能をつかえばアイホンで電話もメールもできる。あと役に立ちそうなのがアプリ。

 諭吉くんというアプリは、アイフォンのカメラでお札を移すとそのお札が千円なのか5千円なのか1万円なのかすぐに判別してくれる。これいいね。ただし硬貨は判別できない。

 あとはi読むべぇという3000円のアプリは、ちっちゃいアイフォンがスキャナOCR器械にかわる。アイフォンのカメラで文章をうつすと、その移した文書の文字を読み上げる。ライブカメラで文字をうすした瞬間その文字をよみあがえる。ただこれはおおまかな文字認識なので、ちゃんと読み上げさせたいときはカメラで撮影する。するとパソコンスキャナのように撮影した文書の文字を読み上げていく。役所文書だとスラスラと読み上げていてびっくり。

 視覚障害者は家では家の人に文書をよんんでもらうか、ひとりのときはパソコンに接続したスキャナでいったんパソコンに画像を読み込んでそれをパソコンのOCRソフトで解析して文字データに変換して読み上げさせる。これがいがいと手間、だけどアイフォンなら、アイフォンのアプリをたちあげたらすぐにつかえる。これはいいね。

 外出先で確認したいことがあるときに助かる。たとえば、買い物してクレジッと払いをしたときのレシートというかカード利用者控えの金額をチェックできる。視覚障害者は金額をみて確認できないから、もしや高額な支払いをさせられているんじゃないかと疑心暗鬼になる。ヘルパーさんと一緒のときは必ずクレジッとカードの利用控えを読み上げてもらう。

 あとハロプロのコンサートではときどきチケットの半券の座席番号で抽選会がおこなわれるのだが、うっかり座席をわすれてしまたtときでも、このよむべぇとアイフォンがあれば半券を撮影して読み上げさせることができる。

 あと、パソコン画面で音声読み上げソフトが読み上げない画像の文字もアイフォンのカメラで撮影すれば読み上げてくれる。

 あともしかしたらおかしやカップメンの調理方法や品名も撮影すれば読み上げてくれるかもしれない。

 i読むべぇ、使えそうだな。

 あと商品が何か判別できるものに、アマゾンの公式アプリだと、アイフォンで撮影した商品をアマゾンの商品らいんなっぷと一致するものがあればそれをおしえてくれる機能があるらしい。これができればカップヌーッドルのカレー味化どううかもわかるね。私の部屋にはたくさんの感図目があるのだが、たくさんの種類を買いすぎていまやどれがどれだかわからなくなってしまって、食べる気が起きない。やみ鍋なるぬやべ缶詰だと食べようとする気持ちがおきないな。

 思えば、ここ20年ぐらいで視覚障害者をとりまく環境はおおきくかわったね。情報障害者である視覚障害者はパソコンとネットワークのおかげでかなり健常者とおなじ情報をえられるようになった。これはありがたいね。

 だけど、それはもっぱら文字情報なので、これからはぜひイラストとか風景とかハロプロの至宝宮本佳林のかわいらしさとか文字ではあらわせないものをぜひどうにかして視覚障害者でも感じることのできるようになればいいな。それか少ない情報でも心の感受性をたかめれば、おなじような心の効用が感じられるように視覚障害者がなればいいのかな?



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