<写真>960モジュール
◆モジュール寸法について<寸法について その5>
214:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第14発 デザインワーク
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■「960モジュール」の寸法体系
寸法の話の五回目です。前回は、「標準数」の話でした。標準数とは、メートル法に等比級数的な寸法体系を持ち込み、バランスのよいデザインのサポートをする数列だ、という話をしました。
同じ目的で使う数列に「モジュール寸法」があります。「モジュール寸法」は標準数をより簡便にしたものです。特に、大型の設備機器には使いやすい寸法体系です。
上の表が、もっとも一般的なモジュール寸法体系です。単位はmmです。
960mmを基本としているため、「960モジュール」と呼んでいます。960mmは、ほぼ1000mm=1mで、メートル法と同じ感覚的で使えるようになっています。
表のように、M60とM120の二つの体系があり、M120は、120mmを1単位として、960を8分割した数列で、M60は、60mmを1単位として、960を16分割した数列です。960mmより大きな数字も、60mm、120mmの倍数で増えていきます。
使うときは、M120か、M60のどちらかに決めて使うようにします。
標準数より、付き合いやすそうですよね。
■「標準数」と「モジュール寸法」の比較
「モジュール寸法」は等差級数です。「標準数」のような等比級数ではないため、黄金比にはなりませんが、使う数字を限定するため、それなりの統一感が出てきます。私は、メートル法には、標準数よりもモジュール寸法のほうが、使いやすいと思っています。
「960モジュール」では60mm、120mmが1単位です。それ以下はモジュール寸法の体系にはないのですが、それより、小さな数字でも、使ってもかまいません。60は、約数に2,3,5を持っているため、10進法(メートル法)より、使いやすくなっています。
モジュール寸法は、M120(8分割)、M60(16分割)で、標準数でよく使うR10(10分割)とR20(20分割)に近い数列になっており、使う数字も、60の倍数、120の倍数になっており、感覚的にもわかりやすいですよね。
■モジュール寸法の使い方
上に書いてきたように、「960モジュール」は、960mm(約1m)を基本とし、60mm、120mmを1単位としていますので、設備機器などの大き目の製品にふさわしい寸法体系と言えます。
60mm以下の寸法でも、60の約数を使えますので、操作部などの細かい部分にも使えます。
「960モジュール」を使うと、大型機器の全体から、細部にいたるまで、ある程度制約された寸法で構成することができ、黄金比とは一味違った、統一感を醸し出すことができます。
他にも、いろいろな寸法の話をしています。よろしければ、是非ご覧ください。
1) 寸法について(寸法/1)
2) 黄金比について(寸法/2)
3) メートル法について(寸法/3)
4) 標準数について(寸法/4)
5) モジュール寸法について(寸法/5) 【←今回はこの説明です】
6) フィボナッチ数・白銀比(寸法/6)
7) デザインと個性(寸法/番外)
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■「960モジュール」の寸法体系
寸法の話の五回目です。前回は、「標準数」の話でした。標準数とは、メートル法に等比級数的な寸法体系を持ち込み、バランスのよいデザインのサポートをする数列だ、という話をしました。
同じ目的で使う数列に「モジュール寸法」があります。「モジュール寸法」は標準数をより簡便にしたものです。特に、大型の設備機器には使いやすい寸法体系です。
上の表が、もっとも一般的なモジュール寸法体系です。単位はmmです。
960mmを基本としているため、「960モジュール」と呼んでいます。960mmは、ほぼ1000mm=1mで、メートル法と同じ感覚的で使えるようになっています。
表のように、M60とM120の二つの体系があり、M120は、120mmを1単位として、960を8分割した数列で、M60は、60mmを1単位として、960を16分割した数列です。960mmより大きな数字も、60mm、120mmの倍数で増えていきます。
使うときは、M120か、M60のどちらかに決めて使うようにします。
標準数より、付き合いやすそうですよね。
■「標準数」と「モジュール寸法」の比較
「モジュール寸法」は等差級数です。「標準数」のような等比級数ではないため、黄金比にはなりませんが、使う数字を限定するため、それなりの統一感が出てきます。私は、メートル法には、標準数よりもモジュール寸法のほうが、使いやすいと思っています。
「960モジュール」では60mm、120mmが1単位です。それ以下はモジュール寸法の体系にはないのですが、それより、小さな数字でも、使ってもかまいません。60は、約数に2,3,5を持っているため、10進法(メートル法)より、使いやすくなっています。
モジュール寸法は、M120(8分割)、M60(16分割)で、標準数でよく使うR10(10分割)とR20(20分割)に近い数列になっており、使う数字も、60の倍数、120の倍数になっており、感覚的にもわかりやすいですよね。
■モジュール寸法の使い方
上に書いてきたように、「960モジュール」は、960mm(約1m)を基本とし、60mm、120mmを1単位としていますので、設備機器などの大き目の製品にふさわしい寸法体系と言えます。
60mm以下の寸法でも、60の約数を使えますので、操作部などの細かい部分にも使えます。
「960モジュール」を使うと、大型機器の全体から、細部にいたるまで、ある程度制約された寸法で構成することができ、黄金比とは一味違った、統一感を醸し出すことができます。
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1) 寸法について(寸法/1)
2) 黄金比について(寸法/2)
3) メートル法について(寸法/3)
4) 標準数について(寸法/4)
5) モジュール寸法について(寸法/5) 【←今回はこの説明です】
6) フィボナッチ数・白銀比(寸法/6)
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