
<累計出荷台数8000万台を超え、誰もが美しいと思うPS2>
◆シンプルは美しいか?
【デザイナー応援】
21世紀は「デザインの時代」。そして、ものづくりが見直されている21世紀はまさに「工業デザイナーの時代」。工業デザイナーが元気になれば、日本も元気になる。
そういうわけで、これから、日本の若手(気持ちの若手も含めて)工業デザイナーを応援していきます。
毎週1回の更新で、デザイン書籍の紹介やデザインの豆知識やデザイナーの転職の心得などをお知らせしています。
質問がありましたら、いつでもコメントくださいね。コメントでの匿名の質問には無料でお答えいたします。具体的なご相談がありましたら、以下のアドレスまでメールください。
designerouen★goo.jp (★を@にしてください)
■モダンデザインはシンプルデザイン
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
前回まで、この3つがモダンデザインの前提だというお話をしてきました。
「だれもが共通に美しいと感じ、世界中に受け入れられた」指標としては、出荷台数がもっともふさわしいかもしれません。
アップルコンピュータ iPodシリーズ :1億台突破
ソニーコンピュータエンタテインメント PS1:6千万台
ソニーコンピュータエンタテインメント PS2:8千万台
製品の世界ではないですが、
ディック・ブルーナ ミフィーの絵本 :8千万部以上(40カ国で翻訳)
やなせたかし アンパンマンの絵本 :5千万部以上
アンパンマン以外は、世界中で売れています。世界中の人たちが受け入れてくれたデザインだと言っていいでしょう。アンパンマンだって日本中の子供たちが大好きです。
それらのデザインを一目見てわかるのは、どれもとてもシンプルだということです。
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」=「シンプルデザイン」
と、言い切ってしまっていいか、本当は難しいところですが、とりあえず、そう考えていただいてかまいません。
では、シンプルデザインは、本当に誰もが美しいと感じるのでしょうか?
■シンプルデザインは美しいか?
結論から言えば、「シンプルなものが美しい」という美意識は、時代の要請に対するモダンデザインからの回答です。
産業革命から当分の間、生産機械が作り出す形は、単純で無骨で不細工なものでした。当時の旋盤は円筒などの回転体しか削り出すことができず、フライス盤は水平垂直の平面加工でしか精度を保つことができませんでした。そこから作り出せる形は、箱型や円筒の味気ない単純な形の部品や製品ばかりでした。
しかし、工業化社会が進み、巨大な工場・橋梁・ダム・林立する高層建築・鉄塔・機関車・自動車・航空機など、当時の科学技術の粋を集めて作り上げられた今まで見たことのない人工物を目の当たりにするに従い、そこに人は人類の英知を感じ、無骨であった人工物に「美しさ」を見出したのです。
これは、人間の便法だったかもしれません。好むと好まざるとにかかわらず、身の回りに溢れかえる工業製品に、美しさを見出して受け入れなければ、便利だが不細工なモノばかりの工業化社会の中で生きていくことが辛い。
そのような時代の中で、モダンデザインは当時の科学の主流であった「モノは要素に還元したほうが分かりやすい」という還元主義の手法で、人類の英知である人工物の「美しさ」を解析しました。
そこから出てきたのが、「シンプルなものが美しい」という美意識でした。
というわけで、これは、ひとつの美意識であり、絶対的な真理ではありません。元禄時代やルネッサンスの頃の人たちの美意識で現代を見たら、水平垂直の直線や箱や円筒ばかりの味気ない世界だと思うかもしれません。
我々は、十九世紀以来「シンプルなものが美しい」という美意識を持たないと生きていけない世界で生活してきたのです。
モダンデザインはそこからスタートしました。そして、便法であったかもしれないその美意識は見事に成功し定着しました。iPodやPS1やPS2などの成功例を挙げるもでもなく、今では、工業化社会に生きるほとんどの人にその美意識は受け入れられています。
■グローバルテクノロジーデザイン クリエーター・エンジニアの転職アドバイザー
■ビートップ・ツー 工業デザイナーの転職アドバイザー
■MATSUKATU dot com 元工業デザイナー松岡克政さんのマインドマップ基礎講座
●木全賢のプロフィール
●ブログ「木全賢のデザイン相談室」 毎週月曜深夜更新
●新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第3刷) 好評発売中
●ビジネス書「売れる商品デザインの法則」(第2刷) 好評発売中
★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」
◆シンプルは美しいか?
【デザイナー応援】
21世紀は「デザインの時代」。そして、ものづくりが見直されている21世紀はまさに「工業デザイナーの時代」。工業デザイナーが元気になれば、日本も元気になる。
そういうわけで、これから、日本の若手(気持ちの若手も含めて)工業デザイナーを応援していきます。
毎週1回の更新で、デザイン書籍の紹介やデザインの豆知識やデザイナーの転職の心得などをお知らせしています。
質問がありましたら、いつでもコメントくださいね。コメントでの匿名の質問には無料でお答えいたします。具体的なご相談がありましたら、以下のアドレスまでメールください。
designerouen★goo.jp (★を@にしてください)
■モダンデザインはシンプルデザイン
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
前回まで、この3つがモダンデザインの前提だというお話をしてきました。
「だれもが共通に美しいと感じ、世界中に受け入れられた」指標としては、出荷台数がもっともふさわしいかもしれません。
アップルコンピュータ iPodシリーズ :1億台突破
ソニーコンピュータエンタテインメント PS1:6千万台
ソニーコンピュータエンタテインメント PS2:8千万台
製品の世界ではないですが、
ディック・ブルーナ ミフィーの絵本 :8千万部以上(40カ国で翻訳)
やなせたかし アンパンマンの絵本 :5千万部以上
アンパンマン以外は、世界中で売れています。世界中の人たちが受け入れてくれたデザインだと言っていいでしょう。アンパンマンだって日本中の子供たちが大好きです。
それらのデザインを一目見てわかるのは、どれもとてもシンプルだということです。
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」=「シンプルデザイン」
と、言い切ってしまっていいか、本当は難しいところですが、とりあえず、そう考えていただいてかまいません。
では、シンプルデザインは、本当に誰もが美しいと感じるのでしょうか?
■シンプルデザインは美しいか?
結論から言えば、「シンプルなものが美しい」という美意識は、時代の要請に対するモダンデザインからの回答です。
産業革命から当分の間、生産機械が作り出す形は、単純で無骨で不細工なものでした。当時の旋盤は円筒などの回転体しか削り出すことができず、フライス盤は水平垂直の平面加工でしか精度を保つことができませんでした。そこから作り出せる形は、箱型や円筒の味気ない単純な形の部品や製品ばかりでした。
しかし、工業化社会が進み、巨大な工場・橋梁・ダム・林立する高層建築・鉄塔・機関車・自動車・航空機など、当時の科学技術の粋を集めて作り上げられた今まで見たことのない人工物を目の当たりにするに従い、そこに人は人類の英知を感じ、無骨であった人工物に「美しさ」を見出したのです。
これは、人間の便法だったかもしれません。好むと好まざるとにかかわらず、身の回りに溢れかえる工業製品に、美しさを見出して受け入れなければ、便利だが不細工なモノばかりの工業化社会の中で生きていくことが辛い。
そのような時代の中で、モダンデザインは当時の科学の主流であった「モノは要素に還元したほうが分かりやすい」という還元主義の手法で、人類の英知である人工物の「美しさ」を解析しました。
そこから出てきたのが、「シンプルなものが美しい」という美意識でした。
というわけで、これは、ひとつの美意識であり、絶対的な真理ではありません。元禄時代やルネッサンスの頃の人たちの美意識で現代を見たら、水平垂直の直線や箱や円筒ばかりの味気ない世界だと思うかもしれません。
我々は、十九世紀以来「シンプルなものが美しい」という美意識を持たないと生きていけない世界で生活してきたのです。
モダンデザインはそこからスタートしました。そして、便法であったかもしれないその美意識は見事に成功し定着しました。iPodやPS1やPS2などの成功例を挙げるもでもなく、今では、工業化社会に生きるほとんどの人にその美意識は受け入れられています。
■グローバルテクノロジーデザイン クリエーター・エンジニアの転職アドバイザー
■ビートップ・ツー 工業デザイナーの転職アドバイザー
■MATSUKATU dot com 元工業デザイナー松岡克政さんのマインドマップ基礎講座
●木全賢のプロフィール
●ブログ「木全賢のデザイン相談室」 毎週月曜深夜更新
●新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第3刷) 好評発売中
●ビジネス書「売れる商品デザインの法則」(第2刷) 好評発売中
★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」










