
<わかりにくいけど美しいカールトン>
◆シンプルは美しいか?
【デザイナー応援】
21世紀は「デザインの時代」。そして、ものづくりが見直されている21世紀はまさに「工業デザイナーの時代」。工業デザイナーが元気になれば、日本も元気になる。
そういうわけで、これから、日本の若手(気持ちの若手も含めて)工業デザイナーを応援していきます。
毎週1回の更新で、デザイン書籍の紹介やデザインの豆知識やデザイナーの転職の心得などをお知らせしています。
質問がありましたら、いつでもコメントくださいね。コメントでの匿名の質問には無料でお答えいたします。具体的なご相談がありましたら、以下のアドレスまでメールください。
designerouen★goo.jp (★を@にしてください)
■シンプルデザインは記憶に残る
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
「シンプルデザインは美しい」
モダンデザインに関して、こんなお話をしています。モダンデザインはシンプルデザインが基本になっており、それがなぜ美しいのかというようなお話をしています。
前回は、「シンプルデザインは美しい」という美意識は、つい最近生まれたもので、好むと好まざるとにかかわらず、身の回りに溢れかえる工業製品に、美しさを見出して受け入れなければ、便利だが不細工なモノばかりの工業化社会の中で生きていくことが辛かったために、人間が生み出した便法だったかもしれないという話をしました。
しかし、どうも仕方なしの便法だけではないようです。
前回例として挙げた子供向けのキャラクター「アンパンマン」「ミフィー」や「ハローキティ」などは、誰もが簡単に真似できるほど、シンプルなデザインになっています。一度見たら、すぐに覚えることができます。
製品の世界を見ても、シンプルデザインが必ず売れるというわけではありませんが、ベストセラー製品、ロングセラー製品をつぶさに観察してみると、シンプルデザインをたくさん見つけることができます。
どうやら、シンプルデザインを見ると人はすぐに覚えて、長く人の記憶に残るのです。
■シンプルデザインはわかりやすい
さて、世の中には「わかりやすい形」と「わかりにくい形」があります。
上の写真は一九八一年にエットーレ・ソットサスというイタリアの有名デザイナーがデザインした「カールトン」という本棚です。きれいですが不思議で「わかりにくい形」です。「馴染みのない形」「わかりにくい形」は、たとえ美しいと思っても、なんとなく見る人を不安にさせます。(ただし、この作品の場合、ソットサスは、わざと「わかりにくい形」を意識してデザインしています。)
「わかりやすい形」というは、ちょっとわかりにくいかもしれません。
馴染みのある形をした製品と、見たこともない奇抜な形をした製品を見た場合、人はどちらを身近に置いておきたいと思うでしょうか?
実は、人は形に関してとても保守的で、特に毎日自宅やオフィスで目にする製品の場合、ほとんどの方が馴染みのある形を選びます。
身近のものを見回していただくと、ほとんどの製品が四角と丸(長方形や楕円も含みます)の組合せでできていることに気がつくと思います。それは、四角や丸が民族や性別や年齢を超えて、誰にでも、認識しやすく馴染みのある形だからです。
その「誰にでも、認識しやすく馴染みのある形」を「わかりやすい形」といってもいいでしょう。そして、「わかりやすい形」であるほど、身近に置いて違和感がなく、なんとなく安心します。
認識しやすく馴染みのある「わかりやすい形」だから、安心で、すぐに覚えて、長く人の記憶に残る。
シンプルデザインは、美術やアートのように見る人に驚きを与える美しさではなく、人に安心して身近で使ってもらうための美しさなのです。
■グローバルテクノロジーデザイン クリエーター・エンジニアの転職アドバイザー
■ビートップ・ツー 工業デザイナーの転職アドバイザー
■MATSUKATU dot com 元工業デザイナー松岡克政さんのマインドマップ基礎講座
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■シンプルデザインは記憶に残る
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
「シンプルデザインは美しい」
モダンデザインに関して、こんなお話をしています。モダンデザインはシンプルデザインが基本になっており、それがなぜ美しいのかというようなお話をしています。
前回は、「シンプルデザインは美しい」という美意識は、つい最近生まれたもので、好むと好まざるとにかかわらず、身の回りに溢れかえる工業製品に、美しさを見出して受け入れなければ、便利だが不細工なモノばかりの工業化社会の中で生きていくことが辛かったために、人間が生み出した便法だったかもしれないという話をしました。
しかし、どうも仕方なしの便法だけではないようです。
前回例として挙げた子供向けのキャラクター「アンパンマン」「ミフィー」や「ハローキティ」などは、誰もが簡単に真似できるほど、シンプルなデザインになっています。一度見たら、すぐに覚えることができます。
製品の世界を見ても、シンプルデザインが必ず売れるというわけではありませんが、ベストセラー製品、ロングセラー製品をつぶさに観察してみると、シンプルデザインをたくさん見つけることができます。
どうやら、シンプルデザインを見ると人はすぐに覚えて、長く人の記憶に残るのです。
■シンプルデザインはわかりやすい
さて、世の中には「わかりやすい形」と「わかりにくい形」があります。
上の写真は一九八一年にエットーレ・ソットサスというイタリアの有名デザイナーがデザインした「カールトン」という本棚です。きれいですが不思議で「わかりにくい形」です。「馴染みのない形」「わかりにくい形」は、たとえ美しいと思っても、なんとなく見る人を不安にさせます。(ただし、この作品の場合、ソットサスは、わざと「わかりにくい形」を意識してデザインしています。)
「わかりやすい形」というは、ちょっとわかりにくいかもしれません。
馴染みのある形をした製品と、見たこともない奇抜な形をした製品を見た場合、人はどちらを身近に置いておきたいと思うでしょうか?
実は、人は形に関してとても保守的で、特に毎日自宅やオフィスで目にする製品の場合、ほとんどの方が馴染みのある形を選びます。
身近のものを見回していただくと、ほとんどの製品が四角と丸(長方形や楕円も含みます)の組合せでできていることに気がつくと思います。それは、四角や丸が民族や性別や年齢を超えて、誰にでも、認識しやすく馴染みのある形だからです。
その「誰にでも、認識しやすく馴染みのある形」を「わかりやすい形」といってもいいでしょう。そして、「わかりやすい形」であるほど、身近に置いて違和感がなく、なんとなく安心します。
認識しやすく馴染みのある「わかりやすい形」だから、安心で、すぐに覚えて、長く人の記憶に残る。
シンプルデザインは、美術やアートのように見る人に驚きを与える美しさではなく、人に安心して身近で使ってもらうための美しさなのです。
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