木全賢の工業デザイナー応援ブログ

これからは「デザインの時代」。デザイナーが元気になれば、日本も元気になる。日本の若手デザイナーを応援します。

商品売買=遠距離恋愛論

2009-07-27 10:57:25 | デザイナー応援ブログ



◆商品売買=遠距離恋愛論
【デザイナー応援】


 21世紀は「デザインの時代」。そして、ものづくりが見直されている21世紀はまさに「工業デザイナーの時代」。工業デザイナーが元気になれば、日本も元気になる。

 そういうわけで、これから、日本の若手(気持ちの若手も含めて)工業デザイナーを応援していきます。

 毎週1回の更新で、デザイン書籍の紹介やデザインの豆知識やデザイナーの転職の心得などをお知らせしています。

 質問がありましたら、いつでもコメントくださいね。コメントでの匿名の質問には無料でお答えいたします。具体的なご相談がありましたら、以下のアドレスまでメールください。

 designerouen★goo.jp (★を@にしてください)


商品売買=遠距離恋愛論

 商品デザインの目的は、「贈り物の心」を商品に込めることです。

 今回は、その「贈り物の心」をお客様に、間違いなく伝えるにはどうしたらいいか、というお話です。


人は簡単に好きになる

 話は、競合商品の中から、ある製品が選ばれ、購入されるところから始まります。

 その商品を購入したときすでに、お客様は、その商品とメーカーに好意を持っています。「安さ」につられて買ったとしても、「この性能でこの価格ならお買い得だね」とある程度の満足感を覚えているはずです。

 とにかく、買うという行為には、少なからず好意が含まれています。

 反対に考えれば、わかりやすいです。人は嫌いなものは、まず間違いなく買いません。買ってくれるということは、好意があると解釈していいと思います。

 人が商品を購入するとき、意外なほど感情に左右されています。アメリカの調査(ジャーナルオブアドバタイジングレポート)によると、購買行動にとって、「感情」が「事実」の2倍、重要だそうです。

 衝動買いなんていうのは、その典型ですよね。ぱっと見て、瞬間に気に入って買ってしまう。そんな経験は、誰にでもあると思います。役に立つという「事実」より、「あ、これほしい」という「感情」に正直だから、いつの間にか家に物が溢れちゃうんですよね(とほほ)。

 そう、人は意外と簡単に何でも好きになってしまうんです。



でも、嫌いになったら、戻れない

 人は意外と簡単に何でも好きになってしまうのですが、これがまた、簡単に嫌いになってしまいます。

 皆さんも経験があるはず。第一印象で、感じのいい人だなと思ったのに、話してみたら自慢話ばかりで鼻につくとか。。。そうなると、最初の印象は吹っ飛んでしまって、もう会わなくていいや、なんてことになってしまいます。

 そして、簡単に嫌いになるのが、問題なのは、一度嫌いになったら、なかなか好きに戻れないことです。

 この感情の変化の仕方は、商品にとっては厄介です。

 商品を購入し、家に帰って使おうと、パッケージを開けます。パッケージ外観も商品本体もかっこいいのに、パッケージが開けにくかったり、商品が使いにくかったり、付属品がごつくて不細工だったり、マニュアルがわかりにくかったりしたら、どうでしょう?

 きっと、購入したときの好意は、半減するはずです。なんだか、だまされたような気になり、「好き」が「嫌い」になってしまいます。

 買うときは、商品が「好き」で買ったのに、「嫌い」になるときは、商品だけでなくメーカーまで一蓮托生で「嫌い」になってしまいます。

 そして、嫌いという感情は、なかなか消えません。一度嫌いになったら、なかなか好きには戻らないのです。


商品購入=遠距離恋愛論

 「好き」が「嫌い」になりかけても、一対一の恋人同士であれば、次に会った時に、フォローすれば大事に至らなくてすみます。

 しかし、商品の場合は、いちいちフォローしているわけにはいきませんし、そんなことは不可能です。丁度、遠距離恋愛と同じで、すぐにフォローすることができない、距離が離れているために、あなたが気づかないうちに、相手があなたを「嫌い」になってしまうのです。

 これは、きついですね。

 では、せっかく「好き」で買ってくれた人が、メーカーを「嫌い」にならないためには、どうするか?

 「嫌い」になる要素をなくすこと。これしかありません。

 商品の売買は、遠距離恋愛とみたいなものです。違うのは、1対1ではなく、1対不特定多数ということ。

 恋人同士なら、1対1でお互い相手のことがよくわかっているから、相手が「気に入るもの」を贈ることができます。1対不特定多数の商品の場合、誰もすべてが「気に入るもの」を提供することは不可能に近い。できるのは、「嫌われないこと」です。

 「嫌い」にならなければ、ずっと「好き」でいてくれます。そして、好きでいてくれれば、いつか「ファン」になり、ブランドイメージが高まっていきます。

 嫌われないためには、

●パッケージの内部がきれい
●商品が本当に使いやすい
●付属品にまで気を配ったデザイン
●マニュアルがわかりやすい

などの地道なデザインが大切になってきます。


 ■グローバルテクノロジーデザイン  クリエーター・エンジニアの転職アドバイザー

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 ■MATSUKATU dot com  元工業デザイナー松岡克政さんのマインドマップ基礎講座



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