オモシロ&お役立ち医療・研究情報館

医療・健康に関するオモシロい情報や研究報告など幅広くご紹介。
【医歯薬保健獣医学、生命科学、医療経済、研究などなど】

<食中毒>アニサキス 生の魚介類で猛威 10年で20倍(厚生労働省)

2017年05月12日 00時10分31秒 | 微生物

 生の魚介類に付いている寄生虫「アニサキス」による食中毒の報告件数が急増している。厚生労働省の統計によると、2007年は6件だった報告件数は16年に20倍以上の124件に増え、食中毒の原因物質としてはノロウイルスとカンピロバクター菌に次いで3番目に多い。「報告は氷山の一角」との指摘もあり、専門家が注意を呼び掛けている。

 アニサキスは、幼虫(体長2~3センチ)が魚介類の内臓に寄生し、鮮度が落ちると筋肉に移動しやすい。人がそれを生で食べると、数時間後から激しい腹痛や嘔吐(おうと)などの症状が出る。原因食品はサバが最も多く、サンマやサケ、アジ、イカなどでも起こる。シメサバによる報告も目立つように、酢では予防できない。

 ここ10年ほどの報告急増は、13年から法令改正でアニサキスによる食中毒が届け出対象に明示されたのも一因だが、背景にあるのが生の魚介類の流通の多様化だ。大手の量販店や鮮魚専門店が市場の競りを介さず産地の業者から直接買い付ける「相対取引」などが盛んになり、消費者の口に入るまでの経路が複雑になっている。

 国立感染症研究所の杉山広・前寄生動物部第二室長が約33万人の診療報酬明細書(レセプト)のデータを使って推計したところ、年間発生数は約7000件に上った。杉山さんは「アニサキスの食中毒を防ぐには加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すること」と管理の徹底を訴える。海外では、生食用の魚の冷凍保存を義務づける国もあるという。

 厚労省などは、消費者には▽鮮度の良いものを選ぶ▽速やかに内臓を取り除く▽内臓を生で食べない--といった対策を呼び掛けている。刺し身を食べる時は、細かく砕くようによくかむことも大事だという。【下桐実雅子】(毎日新聞 2017/5/8(月) )

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000092-mai-soci

ジャンル:
食と健康・美容
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 鎮痛剤で心臓発作のリスク上... | トップ | ゆるやかな坂道歩行で“糖尿病... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

微生物」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL