クリエイティブビジネス論!〜焼け跡に光を灯そう〜

元コピーライター・境 治が、焼け跡になりつつあるこの国のクリエイティブ業界で、新たな理念を模索するブログなのだ!

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

電子雑誌はPDFじゃダメなんだよ!〜iPadから見えるコンテンツの未来・その2〜

2010-06-01 08:00:00 | iPadから見えるコンテンツの未来
さて今日は、昨日イントロダクション的に書いたことの中身にいよいよ踏み込んでいくよ。けっこう重要な話だからよく聞いてね、いや読んでね。

とにかくiPadを買って、調子に乗って1万円分ぐらいアプリをダウンロードしてどんどん見てみた。いろんなもん使ってみたので追い追い書くとして、電子書籍についてまずは書いていく。

さてひと口に電子書籍と言ってもいろんなタイプがある。テキスト中心の電子書籍、マンガを電子化した電子コミック、電子新聞、電子雑誌、そして電子絵本。この5つの分類は、まつもとあつし(@a_matsumoto)さんという方がASCII.jpで連載されている中の"電子書籍三原則とフォーマットを整理する"の回で提示されたものから引用している。この連載では"個人電子出版の可能性”の回で、ぼくもフォローしているマンガ家、藤井あや(@ayafujii)さんへのインタビューもあって面白いよ。

この分類のそれぞれについていろいろ書きたくもあるのだけど、今日とりあげたいのは電子新聞と電子雑誌だ。

すでに海外版の新聞雑誌はiPadアプリとしていろんなものが出ている。無料のものもあるけど有料でも売っているし、ある程度以上の記事は有料、というものもある。

ぼくがダウンロードしたものは、"Financial Times"と"Wall Street Journal"に、"USA TODAY"それに"POPULAR SCIENCE"、"Newsweek"と"TIME"、そして極め付けは"WIRED"だ。あれ、ずいぶんたくさん落としたもんだね。

そしてこれらを読むのはなんとも楽しい体験だった。ああ!これがiPadコンテンツなんだな!そんな実感を得られた。それはいままでの紙のものとはまったく違うメディア体験だったよ。20世紀は終わったんだ、21世紀のメディアってこういうことなんだ、という感覚!

例えばWall Street Journal (WSJ)はアプリを開くと一瞬、ただの新聞だ。iPadの美しいモニターに整然とレイアウトされた、いわゆる新聞だ。トップページの真ん中に写真が配置されている。ところが、その写真をタップするとなんと!ニュース動画がはじまるのだ!

そんなこと、いままでのWEBでもできたことじゃない?そうだよね。そうなんだけど、iPadの中で整然と、新聞然としたレイアウト上で写真が動き出すと、なんとも不思議な感覚になる。SF映画の中の未来の新聞みたいなんだ。みたいと言うか、これは未来の新聞なんだよ!

ポイントは、きちんとしたレイアウトにある。アートディレクションがそこにはあるんだ。紙の新聞の、長い歴史の中で完成度を高めてきたレイアウトの中で、写真が動く、そこに新鮮さがあるんだ。

あるいはTIMESを見てみると。表紙はあの有名な、赤いフレーミングの中に写真が配置された紙のTIMESとまったく同じだ。ページをめくる(つまり画面をスワイプする)と記事が出てくる。タテで見ていたそのページをなんとなくヨコにしてみると、ひょいっとレイアウトが変わる。ヨコ位置のレイアウトになる。あれ?でもタテの時と写真やテキストの要素はほぼ同じ。なのに、ヨコになったらヨコ位置にふさわしいレイアウトになっている。

ここでようやく上の"図1"を見てください。丸と三角が誌面の中の写真やテキスト。わかりやすく説明すると、タテの時は丸が上で三角が下だった。それがヨコになると丸が右で三角が左にうまくレイアウトされている。2つのレイアウトを用意してあって、iPadのタテヨコが変わるとレイアウトを入れ替えている。タネを明かせばそうなのだけど、なんだかこれも、手品でも見せられたような不思議な感覚になるんだわ。

記事をスワイプすると、次の記事に行く。これがまた面白くって、記事が長くてタテにつながって読んでいく、終わったのでスワイプすると、次の記事へ。これが、前の記事のどこからスワイプしても、ちゃんと次の記事の最初に行くわけ。これを説明したのが"図2"だね。わかる?全部のページがこんな感じで進んでいく。

TIMESはテキストがかなり多い雑誌で、各パートの最初に写真が使われ、あとはほとんどテキスト。そのテキストの文字はピンチインアウトで大きさを調節できる。ぼくはかなり老眼が来ているので、大きめの文字で読みやすくした。これね、注意してほしいのは、文字のフォントの大きさだけが変化するの。画面を大きくするんじゃなく、文字だけ。文字を大きくすると、その分、文章が下にずれていく。これも未来感たっぷりだよ。

さて極め付けのWIREDなのだけど、これはホントに面白かった。遊びがふんだんで、インタラクティブな雑誌になっている。途中途中で、動画や音声が仕込まれていたり、コマ割り写真を動かせたり、番号を押していくとテキストが入れ替わったり、ああもう、こうやって文章で説明していてももどかしいなあ、ホントにみんな手にとってほしいよ。ぼくはあんまり英語をすらすら読めるわけじゃないのに、小一時間ずーっと遊んでた。(それでもやっと半分くらいだった)

こうして各新聞、雑誌をiPadで見ていくと、重要なのはiPadらしいコンテンツの見せ方なのだとわかってくる。たぶんなのだけど、HTML5(※)でCMS(コンテンツマネジメントシステム)を最初にそれぞれのメディアなりに開発したのだと思う。そして、紙の編集と並行してデジタルに仕上げていくのだろう。写真やテキスト、映像などの各記事の構成要素をCMSに放り込んでいくのだと思う。
(※HTML5と書いたけど、下のtabataさんのコメントにある記事を読むと、XMLであるとわかった。訂正しておきます)

そこには、各メディアのアートディレクションがある。まちがいなく、アートディレクターがデジタルの編集のコンセプトを打ちだし、それに添って仕上げていくのだ。最初のCMSの開発、そしてデジタルな編集作業、なんてクリエイティブなのだろう!きっといままで紙の編集ばかりやってきたアートディレクターや編集者、ライターたちに、デジタルなクリエイターやプログラマーも加わって、ああでもないこうでもないと完成させたのだろう。きっと戸惑ったりしながらも、新しいメディアを生み出す作業を楽しんだことだろう。各メディアが、もう一度生まれ変わる、創造的な作業だったにちがいない!

今日の記事はここまでですごく長くなっちゃってるんだけど、どうしても書いておきたいことがあるので、最後まで読んでね。

ぼくが言いたいのは、ここまで説明したような海外の電子新聞、電子雑誌に比べると、日本の新聞雑誌がホントにつまらなかったことなんだ。仲間内の悪口みたいで書きたくないけど、でも仲間内だからこそ言っておきたい。

iPadでの日本の新聞雑誌は、ほとんどPDFだったんだ。そしてそれは、iPadコンテンツとは言えないんだよ!

例えば雑誌。紙の雑誌をPDFにして見せている。一度紙の状態で完成したものを、iPadアプリ化しているだけなんだ。そうするとね。

雑誌はだいたいA4程度の大きさ。一方iPadはB5程度。画面の大きさはさらに小さくA5ぐらいになっちゃう。だから、A4の大きさでつくったものを、半分の大きさで見せることになる。A4サイズで最適にレイアウトされたものを半分で見せる。いったいそれでいいわけ?

さらに、iPadをヨコ位置にした時は、雑誌を見開き状態にする。PDFだとそうするしかない。そしたらね、見開きA3サイズをA5の大きさで読ませることになる。当然、見出し部分はまだしも、文章部分は老眼じゃなくても読みづらい。

TIMEにしろWIREDにしろ、"図1"のようにタテとヨコでレイアウトを変えていたわけ。どっちでも読みやすい。それが日本の雑誌は紙のものを無理矢理、半分の半分ぐらいの大きさで読ませる。もちろんiPadだからピンチアウトで読みやすい大きさにできるよ。でもあくまで部分的な拡大。最適なレイアウトとは言えない。

ぼくは紙の雑誌の作り手の人たちに言いたい。みなさん、そういうことでいいの?それがあなた方の電子化なのですか?そんなことで済まそうとするのなら、頑固一徹の職人として、電子化を断固拒否する方がずっといい。なんかiPadがブームらしいし紙メディアの先は危ういし、っていうんで、そうなの?PDFにすればいいの?おれは反対しないよ、ってお気楽に新設の電子部門に入稿データをハイって渡しちゃったんじゃないの?そういうことで本当にいいんですか?

いささかクリエイター魂で感情的になっている面はいなめないけど、でもビジネス的にもPDF=電子化ってのはまずいと思うよ。TIMEやWIREDは600円するんだ。そしてぼくは、600円出した甲斐を大いに感じた。iPadで楽しむのにふさわしいコンテンツだと思えたから。でも紙のものをPDFにしたコンテンツに600円払う?10羽ひとからげで350円で売られるのが関の山でしょうね。先行してiPadで売られるコンテンツが、それなりの電子化しかできてないもんで安売りされちゃう。それはiPadという、いや今後のタブレット型端末というコンテンツの大きな成長市場になるかもしれない売場で、コンテンツの価格が下がっていっちゃうことにつながりかねないんだ。

出版業界は電子化に対してあれだけ消極的なムードだったのに、ここへ来てどうして安っぽい方向へ向かっちゃうかなあ。電子化が書籍の価格を下げかねないと言うなら、高い価格を胸張ってつけられるクオリティで出すべきじゃないのかなあ?

ああ!もどかしい!

これ読んでる誰か、出版関係のどなたかがもしいて、ちょっと気になるかなあと思ったら、コンタクトしてくれたら一週間で企画書作ってプレゼンしてもいいよ。なんなら無償奉仕でコンサルしてあげてもいい。ぼくは決してデジタルに強いわけでもないけど、どう考えてどうすべきかは言えるし、周りにはデジタルわかるヤツいる。なんだったら左にある"メッセージ"ってとこからコンタクトしてください。いや、いまから企画書作って出版社に持っていこうかな?

それぐらい危機感持ったんすよ。このiPadのいい波に日本のコンテンツ業界が悪い乗り方をしたら、この先ずっとに影響するかもしれないんすよ。

というわけで、iPadについてはどんどん書いていくからねー。とにかくまずは手にしてみようぜ、iPad!

追記(2012年1月27日)
このブログはいまは別のドメインで続けています。よかったらそっちも見に来てくださいね。ここをクリックすれば、新しいブログに飛びます!
ジャンル:
ウェブログ
コメント (29)   トラックバック (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« とにかく買っちゃったもんね!〜... | トップ | 電子雑誌は広告も電子化する〜iP... »
最近の画像もっと見る

29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Form Facta (Atarashii_koto)
2010-06-01 12:22:07
この問題、佐々木俊尚さんの言われるところの「Form Facta」ですかね?

デバイス(紙も電子も含む)の形態によって読み方や、それに対するコンテンツの提供の仕方も変わってくる、という問題を度外視してコンテンツを提供してますね。

まあ、一足とびにそこまでいけず、今はこれがせいいっぱいなのかもしれませんが(今でのトラブル続出)、今後は新しいデバイスに合ったFormで提供して欲しいですね。
Unknown (co)
2010-06-01 13:06:54
はじめまして。
熱い記事ですね!

ワタシは先日まで紙媒体(雑誌)におりました。
紙はつい5年前まで「版下」「ネガポジ」がメインという最も慣習の旧い業界。(笑)
もともとWEBに驚異を感じ各社テキトーなサイトを作り、通販がイケルとなれば通販をくっつけて、、という対処療法の過去がある。
デジタル入稿が本格化している今、「PDFにする」行為は「簡単」ですから、時代遅れが生理的に嫌な業界ですから、たぶん「これでとりあえずいいじゃん」となったのでしょうか。
同じ業界に居た者として本当にガッカリです。。。

長くなりますが2点あります。「コスト」「遺伝子」。

主に女性誌でガッツリ売れているものもまだまだあるから、デジタル化など社の方針に関わる問題への取り組みが遅れた部分もあるのでしょう。「売れてる」ってのは判断を鈍らせるものです。
もともとコストの高い雑誌は2、3万部では駄目です。売れてる一部の女性誌はこんなご時世でも10万部以上出ます。iPadは200万台出荷のうち、10万台分の所持者が全員電子書籍を使う訳ではない。となると「部数の出ている」雑誌をわざわざデジ化する意味は見いだし難い。ただし世の中の時流に乗り遅れる訳にいかないから、とりあえずPDFをメインに何かやっちゃおう的な。(情けないですが)。

そして、版下・文字組みの文化に染まりきっていた遺伝子を持つ者は雑誌サイズ以外は組む事ができないのです。
同情して言うとたぶん明治の世、終戦後、など180度カルチャーが変わる頃と同じ感覚。英語って何?横書きってどっちから読む?みたいな。デジタルな外部の制作会社を入れないとまず無理ですし、指示するデザイナーや編集者に果たしてその新文化クリエィテビティが備わってるかどうかも疑問。
というか現場は日々内容の充実に追われているから、そういう判断は上層部の責任が大きいですけど。

業界の上層部はだいたいが年寄りですから、ワタシもその周りの者も声をあげても届かずがっかりな状態を感じていました。多少積極的なコンデナストでもPDFを核としてインタラクティブっぽい仕上げ。WIREDには遠く及ばない現実。

部数は出ていないが積極的な出版社、大手系でも個別の雑誌が自由に動ける一部の雑誌、こういうところから「イイ感じ」の電子書籍が登場していくでしょう。

現状はガッカリだけど期待はしています。

co

またブログ読ませていただきます!
こないだはどうも (sakaiosamu)
2010-06-01 18:04:46
@Atarashii_kotoさん、こないだはどうもでした。

そうですね、形態や大きさが変わったらそれに合わせたチューニングが必要なはずで。

それ抜きで読み人の支持が得られるのかなあと思う次第です。
ちょっと興奮しすぎました (sakaiosamu)
2010-06-01 18:08:11
coさん、コメントありがとうございます。

すいません、ちょっと熱くなりすぎでしたね。

ぼくもいい年なので、いろんな事情とか気質とか、わかっているはずなのですが。

ただ、何かを作って世に送り出す者として、出版社の方々はあれでいいと思ってるのかなあと。感じた次第です。

PDFで済まさない方がいいのはもう一点あるのですが、それはまた次回書きます。
先日はどうもありがとうございました。 (ひま人)
2010-06-02 12:30:38
先日は同窓会にてご挨拶できまして嬉しかったです。
お疲れ様でした。
また今後とも宜しくお願い致します。


>ポイントは、きちんとしたレイアウトにある。アートディレクションがそこにはあるんだ。紙の新聞の、長い歴史の中で完成度を高めてきたレイアウトの中で、写真が動く、そこに新鮮さがあるんだ。

これは凄いですね。

私はもともと紙媒体の記事をPDF化したコンテンツに過ぎないんじゃないかと疑念すら抱いていましたが、
時代の風雪に耐え完成されたレイアウトの中で、紙では提供できない情報量が得られるのは恐ろしく凄いことだと思います。

教育目的にも使えそうですね。
当然ながらコンテンツの出来如何だと思いますが、無味乾燥な教科書が知的好奇心を刺戟するきっかけになるのではないかと思います。

「辺境」の地で勉学に励む学生が使うにはうってつけな素材なのではないでしょうか(笑)
Unknown (tabata)
2010-06-02 15:17:32
【コラム】シリコンバレー101 (368) HTML5で作れ! iPad版「WIRED」はなぜ1冊500MB超なのか?
http://journal.mycom.co.jp/column/svalley/368/index.html

ちょうどこんな記事がありました。ご参考まで。
どもども (sakaiosamu)
2010-06-02 15:42:54
ひま人さん、こないだはどうも。

コメントありがとう。

教育用に、というのは孫さんもいろんなところでおっしゃってますよね。でもこの国の場合、時間かかるんだろうなあ。
あ、でも導入する大学があるんだっけ。
これは勉強になる! (sakai)
2010-06-02 15:44:27
tabataさん、どうもです。

上記記事、勉強になりました。
WIREDを手放しにほめていてもいけないんだなと。

HTML5について勉強せねば。って自分でできるようになるとは思えないけど。
Unknown (通りすがり)
2010-06-03 12:32:34
はてぶからきました。生々しい指摘、とても参考になります。ただ、この部分だけが気になります。

これ読んでる誰か、出版関係のどなたかがもしいて、ちょっと気になるかなあと思ったら、コンタクトしてくれたら一週間で企画書作ってプレゼンしてもいいよ。なんなら無償奉仕でコンサルしてあげてもいい。ぼくは決してデジタルに強いわけでもないけど、どう考えてどうすべきかは言えるし、周りにはデジタルわかるヤツいる。なんだったら左にある"メッセージ"ってとこからコンタクトしてください。いや、いまから企画書作って出版社に持っていこうかな?

恐らく出版社内にも、同様の問題意識をもった人もいます。でも、出版社の抱えている問題は、たとえば出版社が境さんの提案に同意しても、それを社内でスピーディーに実現することができない、という構造的な問題だという気がしています。恐らくは「やらなきゃいけないことなんとなくわかっている。PDFでいいとも思ってない。でもそのやらなきゃいけないことをやるために、各部署や経営サイドにどう話を通して、すばやく実現にこぎつけるか」が切実な問題ではないかと。いかがでしょうか。

おっしゃる通りです (sakaiosamu)
2010-06-03 13:01:24
通りすがりさん、コメントどうもです。

昨日、ある方からコンタクトいただいて、もうぼくが指摘したようなことをもっと前から真剣に考えておられる方々が出版界には大勢おられるのだと実感しました。その方とはとりあえず、そのことで共感できた感があります。

何をやらねばならないかを企画書化したとしても、理屈じゃ済まない部分がいっぱいあるのだろうなと。それは技術的な点、物理的な点、そして組織の構造の点などなど。そういったことを乗り越えないと実現できないこと、ですよねきっと。だから、部外者が生半可な気分で"手伝ってやるぜ”てなことでは無理でしょうね。

でも、だからこそ、何か手伝えることあったら手伝いたい、とも思います。ここでちゃんと取組まないと、大袈裟に言えば日本のコンテンツ産業が情けないことになりかねない。クオリティを見失いかねない。出版の世界の影響は、映像にも出てくるだろうし。

だからぼくも、"各部署や経営サイドにどう話すか"というお手伝いだってやってもいいぜ、という気持ちもあります。広告制作でけっこう、そういう"社内をどう説得するか"についても関わったりしてきてるので。

てなとこで、とにかく、良いご指摘をありがとうございました。
Unknown (おまえがやれ)
2010-06-03 13:02:25
おまえがやれ
Unknown (出版業界の弱小企業より)
2010-06-03 13:07:24
ごもっともです。

でも、
人がいない。
金がない。
売れる見込みがまだ少ないのに、本屋を敵に回すのは死活問題。
もともとうちの雑誌安い(本の売上げで利益はない)
誌面作成と平行して電子書籍用にレイアウトする為の行程がかなり面倒。

まぁ、まさにイノベーションのジレンマですわ。
手は出さないといけないけど、今も変えれない。でもやらないといけない。そうすると、PDFか画像で・・・になってしまう。
ふぅ、抜け出す方法を考えねばなりません。
とりあえずは、「電子書籍なんて」と言ってる編集者どもを脅すところからですorz
おまえがやれ、さんへ (sakaiosamu)
2010-06-03 14:28:46
おまえがやれ、さん。

もうネットってこういうこと書き捨てるだけの時代は終ってると思うよ。

だって何もならないじゃない?もはや不愉快にさえもならないよ。かわいそうな人なのかな?と感じるぐらいで。

こういうの、やめにしようぜ
ジレンマ、わかります (sakaiosamu)
2010-06-03 14:37:29
出版業界の弱小企業よりさん、実感あふれるコメントありがとうございます。

既存のやり方でとにかく利益が出ている時に、当分は儲からないのがわかってることに踏み出せない。そうですよね。まさしくイノベーションのジレンマ。

出版じゃなくても、コンテンツの会社は中小企業で大変です。

ぼくは思うのですが、中途半端にPDFで出すのなら何もしないのも手じゃないかと。

むしろ半年くらいじっくり準備してカッチョいいのを出した方がトクなんじゃないかなとか。

「電子書籍なんて」とおっしゃる人には、iPadでWIREDやTIMEを見せればいいかも。あれでクリエイター魂を揺さぶられない人はいないのでは(笑)
紙面PDFはだめだけどインタラクティブPDFはつかえる (藤原)
2010-06-04 08:38:26
本件、同感です。ただ、ここで議論されているPDFは、フォーマットとしてのPDFではなく、現状の紙面PDFをちょっと変換してiPadへ持っていくというやり方に問題があるという話ですね。
いま、フォーマット解説を書いております。フォーマットとしてのPDFはインタラクティブ性のあるユーザー操作も入れられるし、画面サイズに合わせた原寸PDFを作成することもできます。なので、フォーマットとしてのPDFがだめなわけではないんですよね。
この辺をみな混同してしまう可能性もあり、いつも説明に苦労しています。
PDFに罪はない (sakaiosamu)
2010-06-04 10:14:34
藤原さん、コメントありがとうございます。

おっしゃる通りで、(ぼくの方は生半可な知識ですが)紙の雑誌をそのままPDFにするからツマラナイわけで、PDFのインタラクティブな使い方はできるわけですもんね。

PDFに罪はない、と。

だから、PDFの自在性を生かした電子雑誌ってのも有りかもしれませんよね。
Unknown (sho.73)
2010-06-04 23:12:17
とても興味深い記事でした。
最近本を片っ端からPDFに変換していましたが、
なるほど、ちょっとこれも違うのかもしれないですね。

細かいつっこみですが
>10羽ひとからげ
十「把」一絡げ
が正しい気がします。(不適切なコメントでしたら削除してください)
あ、あああ! (sakaiosamu)
2010-06-04 23:22:10
sho.73さん、コメントどうもです。

自分の本をPDFにするのは便利そうですよね。上で書いたことは送り手としていいのかって話でして。

ご指摘の漢字のまちがい、今気づきました。仮にも少し前までコトバでごはんを食べてきた身なのに恥ずかしいです^^;

戒めのため、まちがえた漢字sho.73さんのコメントもそのままにしておきます。あー恥かしい。
none (system.web.ui)
2010-06-05 05:58:29
工数の問題ですね。紙媒体の業界のことは知りませんが、不況も相俟って二の足にはなりがちなのでしょう。おっしゃっている事は大まかに正しいと思いますが、保守派が多いのでしょう。現実、提案はあったかもしれませんが、上記の事から却下されたのではないでしょうか。
後、pdfってとても有用なフォーマットですよ。あまり知られていないみたいですがJavaScriptも動作します。作り方の問題もあるかと。
タイトルがまずいっすね (sakaiosamu)
2010-06-05 12:02:17
system.web.uiさん、コメントどうもです。

他の皆さんのコメントを読むにつけても、"裏側"ではいろんなこと、あったんだろうなと思いますし、出たばかりの端末で収益増が見えない中、手間や人手を増やすわけにはいかないですよね。

PDFがダメなんじゃなくて"紙をそのまま"がイカンと言いたかったのですが、タイトルが誤解を呼んでるかなあ・・・
そのギャップがビジネスチャンス (shimshims)
2010-06-06 00:25:29
はじめまして。@sasakitoshinaoさんのRTからきました。

血の通ったリアリティのあるお話しで大変興味深いです。

この手の話、日本の成熟産業は原則出遅れるという方程式がありますよね。ipadやkindleの出現によって大きなパラダイムシフトが起こってるのに、どういうわけか末端ツールの出現というレベルのレイヤーでとらえてしまっているかのような業界の対応。残念臭が漂います。

この電子書籍化の場合、出版社が自社で内製化、少なくともデジタル化に強い制作会社とパートナーシップを組むのがあるべき姿と思いますが、大半がそうした対応を取れていないなら、逆にそこに日本固有のビジネスチャンスを感じます。電子化のプラットホームベンダーというか。

yahooが日本オリジナルの展開でディファクトを獲ったように、このタイムラグにチャンスがあるような気もします。日本限定ですけどね。
変化を嫌う&できない新聞社 (億万商人)
2010-07-13 15:12:24
>でもそのやらなきゃいけないことをやるために、各部署や経営サイドにどう話を通して、すばやく実現にこぎつけるか」が切実な問題ではないかと。いかがでしょうか。

新聞業界に10年ほどいましたが、上記、まさにという感じです。
経営者の考え方が旧態依然。
そして変えたいと思っている人達も、現状とあるべき姿を整理して、それをどのように達成していくのかを具現化するだけの力がないのも事実。
思いがあっても起業家のようにビジネスを作りだす力がないため、そこはみんな極めて厳しいんだろうななってつくづく思います。

では、できないのか?
それは否!できると思います!

ただ外部のスーパーマンが必要!
キレ気味でもしつこくても最後まであるべき姿を説き続け、経営者がわかったと言うまで説得し続ける諦めない外部のスーパーマン!(何故なら内部には残念ながら決して現れないので)
あとはスーパーマンが本当に最後まで付き合って成し遂げる気持ち!
可能だと思います。
僕は5年前に新聞社から外にでて会社を起こし、会社をここまで大分大きくしてきました。新聞社にいるとき、意見してもあまり聞かなかった人達が会社の売上が10億、20億といくにつれやたら興味を持ち人の話を注意深く聞くようになりました。これから彼ら(役員)を少しづつコントロールしようと思っているところです。

僕は僕なりに彼らに関わっていきたいと思っています。
と言いつつ、最後はその新聞社の仕組みをまるごと手にしたいと思っているのですが・・・
でも早くて5年かかります。

※上記新聞社の話は私の属した組織の体験なので、他の新聞社は違うと思います。聞いてる限りは似ていましたが!
スーパーマンが必要 (sakaiosamu)
2010-07-15 01:54:37
億万商人さん、コメントどうもです。通りすがりさんのコメントに対するお話ですね。

ここで書いておられることは、新聞社に限った話でもないと思います。この国の古くて大きな組織なら、多かれ少なかれ似たようなものではないかと。

スーパーマンが必要。確かにそうですね。同じ主張でも、外部のスーパーマンの言うことは多少なりとも検討はされる。もちろん、異論反論も巻き起こしながら。

スーパーマンと言うと特別な人みたいですけど、要は信念を持ち続けて明解に粘り強く主張し続けられる人、ですよね。それはそれこそ、信念次第なのかもしれませんね。

億万商人さんがどんどん影響を与えていかれることを期待します!
同感です! (tamapuru)
2010-08-07 15:29:39
はじめまして。
私は、某大学で現代の広告、webデザインに関する研究をしています。
記事を見てとても共感できましたし、iPadを持っていないので、勉強にもなりました。

確かに、どこのデジタルマガジンのwebサイトを見ても、GUIを考えているのか考えていないのか分かりませんが、インタラクティブな機能をとりあえず付けている感じが否めません。中には、ぱっと見ても何の機能か分からないものもあって、アフォーダンスの観点からも無駄な気がしてなりません。

本文にも書かれておられましたが、非常に可視性、可読性が悪い!確かにこれは、雑誌をそのまま貼り付けているからでしょうね。
プレゼン聞いてみたいです(笑)
すみませんが (マイネル)
2010-08-18 16:28:14
私は本1冊ごとにアプリで出すことをやめてほしいですね。i-padの画面がアプリで溢れてしまうのが嫌で、購入するのを躊躇してしまいます。
できればI文庫の本棚等に整理できるPDF形式で、いろんなジャンルの本をどんどん出してほしいものです。
動画などのいろんなコンテンツ満載のものが魅力という方もいるかもしれませんが、私は書籍にそこまで期待しておりません。
Unknown (tree)
2010-09-16 14:31:29
PDF作成が専門な変換ツールとして、すべて印刷できるファイルをPDFに変換できます。PDFに作成する他に、PNG、JPEG、BMP、PCX、TIFF、PS、EPSなどとしても保存できます。フリーダウンロードを支持しご楽に楽しめましょう。
http://www.oxpdf.jp/pdf-creator.html
pdfをいじるんじゃない。 (某)
2010-12-29 12:25:43
文章をまとめる力がない。

まあそれはいいとして、pdfでこの今も便利に文書を見ている私からすればはっきり言ってナンセンス。

pdfをインタラクティブにするとか言う発想は
いろいろやりすぎてこんがらがって最後利用者
に迷惑をかけるだけ。

pdfはアドビが作り上げた歴史ある完成型の
電子書籍フォーマットなんだから、外野が
ああだこうだ言うべきではない。

互換性というものをこの筆者は全く考えて
いないようだ。
同感、but (shige)
2010-12-30 16:32:09
PDFをいじるんじゃない。には同感です。

しかし、境さんには罪はありません。
出版業界のそのイージーな取り組みに業を煮やしているのです。

電子書籍をipadで金を取って見せようとするなら、最適アプリ開発までやって提供するべきといっているのでは無いでしょうか?
実力企業を教えて頂けませんか (kitajima)
2012-02-11 08:53:23
「iPadらしいコンテンツの見せ方」に関するご指摘大変勉強になりました。PDFで十分と思っていましたので新たな発見です。ところで文面から察するに【XMLのCMS】とかの技術が使われているように理解したのですが、この類に関する実力企業(出来れば関西の)ご存知なら教えて頂けませんでしょうか?

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

4 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
iPadはコンテンツのジャンル、表現の分類を無意味化する (SLツーシン)
iPadを使ってみて、OZマガジンやメトロミニッツの無料版を見て、 「むむむー」と感じていたことを、ズバリ、わかりやすく代弁してくれ...
雑誌は新たな発明の時だ (DON)
世界的に紙媒体の雑誌の衰退が叫ばれて久しいですが、こういう論究がアメリカでありました。「今が雑誌の新たな発明の時だ」(For magazines,a time for reinvention)medialifemagazine.comというサ ...
「雑誌には、まだまだ意義がある」~アメリカ雑誌出版協会会長の反論 (DON)
お昼時に紹介しました「雑誌は新たな発明の時だ」で、寄稿者(ビル・クロムウェル氏)に反論があったと書きましたが、その記事を紹介してみましょう。先ほどと同じくmedialifemagazine.c ...
電子雑誌はPDFじゃダメなんだよ!〜iPadから見えるコンテンツの未来・その2〜 - クリエイティブビジネス論!〜焼け跡に光を灯そう〜 ()
電子雑誌はPDFじゃダメなんだよ!〜iPadから見えるコンテンツの未来・その2〜 - クリエイティブビジネス論!〜焼け跡に光を灯そう〜