でんでん伝助のこの世は闇だらけ

中高年よ大志をいだこう!若者よ、日本に立派な指導者が現れるまで、今は我慢だ。

原発ホワイトアウト と 新潟県柏崎刈羽原発 

2013年10月06日 | 書評

原発ホワイトアウト 講談社  若杉 冽 著

この小説というか、経済産業省の裏側を暴いた 暴き小説 は現在売れているようです。著書の若杉氏は現役の官僚で、現在省庁で「犯人捜し」に躍起になっているそうです。ばれると思いますが、著者は分かって書いていると思います。

関東電力→東京電力、原子力規制庁、資源エネルギー庁の幹部と東電、政治家との癒着、駆け引き、元民法アナウンサーと官僚とのエロ模様と情報漏えいまでは実録ではないかな?

その後、新崎県知事 伊豆田 清彦(新潟県知事 泉田知事)が奥さんの父親(義父)の不動産取引に関し、知事がありもしない収賄で東京地検特捜部に逮捕、起訴され。その後、高圧電柱がテロで爆発され、原発がメルトダウンするという筋書きです。

これは、架空な出来事ですが、「新崎県知事」がいわれもない犯罪で逮捕されるのは、2006年10月に、元福島県知事 佐藤栄佐久氏がプルサーマルに反対し、国策捜査で、いわれもない犯罪を作り上げられ、逮捕、起訴され、人格破壊が実際に実行されたのと同様なことが予想されることと思います。

泉田知事も、IWJジャーナリストの岩上氏のインタビュー(オフショット)で次のように言ってました。(IWJ会員にしか見れませんが)

ニコニコしなが、収録終わりで、部屋から出ていく前に「消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください」とマジに発言しています。

県民は知事を守る必要があると思います。知事の考え、行動は正しいと思います。しかし、泉田知事の県民の安全を守るため、規制委員会への安全審査申請の承認を、固辞ばった理由、そして、条件付きで承認した理由が、県民に理解されていないのが、困ったことです。有事の際の柏崎原発放射能から県民を守るための東電の安全対策が、まったく県民を放射能から守るより、再稼働し経営を優先しているからです。

柏崎原発の私なりの今、頭にある情報を書きますが、

・現在のフィルターベント(圧力容器がメルトスルーし、格納容器の圧力が上昇したのを、圧力を下げるため、放射のが混入している空気を屋外へ排気する)は、200~300ミリシーベルトの放射能を放出してしまう。

・フィルターベントは原発建屋と一体化していないため、地震によりべントへの配管が破損し、高濃度の放射能が漏れてしまう。(中越沖地震では、最大1.5メートル地盤が下がった)

・今の圧力を抜くフィルターベントでは、柏崎市民は高濃度の放射能を浴びてしまう危険が大きい。(避難するときは皆自家用車で避難するが、中越沖地震で証明されたように、渋滞により避難できなかった。よって被曝してします)

・東電は、上記の危険性よりも経営を優先している。

・福1の放射能漏れ(メルトダウン、メルトスルー)の検証がされていないのに、柏崎原発を再稼働しようとしている。

・福1のメルトダウンは、冷却剤(水)の喪失が根本的な原因である。津波、電源喪失ではない。

※私個人の見解は、福1のメルトダウンは「地震による破損で、水を循環することができなくなった」ことによるものと思います。そうなると、現在の日本にある原発は、根本的に構造を見直す必要がでてきます。それには多大の経費が掛かるから、「津波の責任」にしているわけです。いまだ検証していないのも、この理由からです。国、東電は分かっているかもしれませんが・・・・。

でも、この本で気になるのは、現役官僚が書いたことになっているが、裏があるような気がします。小説では原発事故が発生する筋書きですが、この理由は、鉄塔の爆発です、問題の本質の、日本にある原発はすべて「地震に弱い」設計を見直す必要があることを、書いていないので、これを隠す、国民から目をそらせるために、策略として書いた可能性もある可能性もありますので、これも気に留めて読んだらいかがでしょうか。

私は、「愚かな反原発ばかり」論者ではありません。東日本大震災における福1原発放射能事故の検証(真実の原因)をしっかりして、しっかりした安全審査(規制審査ではない)を実施し安全な原発は最小限稼働、国民に電気料の値上げのツケを止めなければなりません。また、日本の頭脳、技術であったら地震、津波に対して安全な原発の設計、放射性廃棄物の安全な廃棄技術が確立することに努力すべきと思います。しかし、原発が日本でゼロになるの方向へ、世界の流れが同様であれば、それでよいと思います。難しいことかもしれませんが、可能ならば、原発に代わる安全で安価で安定供給できる新エネルギーを開発してもらいたい気がします。太陽光、地熱、風力は家庭、事業所レベルの話です、安定供給は無理と思います。

 



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