仰げば尊し

2017年4月5日
僕の寄り道――仰げば尊し

桜というと小学校正門と唱歌『仰げば尊し』をセットで思い出す。卒業式で『仰げば尊し』を歌い、桜の花をアレンジした校章がついた正門をくぐって母校をあとにしたからだ。

友人のブログによると最近の卒業式では『仰げば尊し』が歌われないのだという。教師への尊敬を押しつけているのが気に入らないという意見が理由のひとつにあるらしい。大人げない。

そんなことは当たり前のはなしで、自分が小学生であったときも「先生はこの歌を唄わせて自分を褒めてほしい、認めてほしいのだな、なんて図々しいんだろう」と思ったものだ。

そう思ったあと褒めてほしい、認めてほしいのは児童の側も同様、お互いさまで、児童は嫌な先生と、先生は嫌な児童と、今日を限りに良い顔をして別れ、無理に会わなくて済む決別の儀式が卒業なのだから、最後くらい相手の顔を立ててやろうと思ったものだ。

そう思ってサバサバした気持ちで卒業式に出たら、心にもないことを歌っている先生も自分たちも妙に哀れで、もう一段大人の階段を登り互いを思って泣けた。そういう極めて通過儀礼的な思い出が人生の糧になっている。唄うべき歌である


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