海辺まで

2017年6月17日
僕の寄り道――海辺まで

 東海道線二宮駅には小学一年生の年まで、両親に連れられて何度か降り立ったことがある。父方の伯母夫婦が住んでいたからで、伯父は「大磯ロングビーチ」のコック長をしていた。
 国道1号線沿いの吉田茂邸近くに家があったような記憶がある。毎朝サイホンで珈琲が入り、朝食には必ずエッグスタンドにのったゆで卵がつき、バターを塗ったトーストを食べるのが決まりのハイカラな家だった。
 二宮駅南口ロータリーには高木敏子によるノンフィクション小説『ガラスのうさぎ』にちなんだ像があり、線路沿いにぱ大磯方向に向かって可愛らしい商店街がある。
 商店街を抜け右折して 60 メートルほど歩くと大通りに出て旧東海道がそのまま国道1号線になっている。幼いころこの道を両親に連れられて歩いたのだと思う。

 東海道を大磯方面に 200 メートルほど歩くと大きな交差点があり、海岸方向へ右折すると 200 メートルほどで海岸に突き当たって丁字路になっている。丁字路を右に折れると西湘バイパス、左に折れると国道1号線バイパスになる。湘南の海岸はこのバイバスがあることで海辺への道が遮断され、ところどころに穿たれた薄暗い地下道を通らないと浜辺に出ることができない。
 交差点から海方向へ 100 メートルほど歩くとバイバスに並行した市街地道があり、それはちょうど海岸段丘の高みをたどる道になっている。湘南の海岸暮らしに憧れる人びとのために開発された住宅地なのだと思われ、右手には二宮町立二宮中学校がある。

 二宮中学校脇を過ぎて 250 メートルほど進むと道が海岸方向へL字型に折れて細まっている。直進できないのはその先が大きなゴルフ場になっているからで、ということはゴルフ場に沿ったこの道の先に必ず海辺へ出る地下道がある必要があるように思え、ずんずん歩いていったらやはりそうなっていた。


 海辺のレジャーシーズンにはまだ早いし、なにより平日(2017年6月16日)の昼どきなので人影まばらな海岸を歩く。30 分ほど録音機材を置いても人通りのなさそうな場所に腰を下ろして波の音を採集した。キス釣りに適した海岸だそうで、はるか遠く大磯方面をみはるかすと釣り竿が何本か立っていた。


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