混んでる、空いてる

2016年10月18日
僕の寄り道――混んでる、空いてる

伯母の一周忌法要のため日帰り清水帰省をした。頑張って早起きし途中乗換駅で30分余裕ができたので、コーヒーでも飲みながら駅ナカで朝食にしようと思ったら、名の知れた人気店はどれも混雑しており、聞いたこともない不人気店は空いているのでそちらに入った。

どうしていつもそういう不人気店を選ぶパターンになってしまうかというと、並んで待つのがいやだからで、しかも「空いている人気店」など言葉遊びであって現実にはありえないからだ。

18日午前5時45分の六義園上空。

美味しくても高いので空いているけれど、客一人あたりからの収益性は高いという店はあり得るだろう。いっぽう安いぶん不味いけれど、他に店がないので仕方なく混雑しているという店もあり得るだろう。そういう店は人気不人気の評価尺度から逸脱している。

空いている店に入ってモーニングセットを頼んだら、やっぱり予想通り美味しくはないけれどすぐに注文の品が出てきて、ぼんやり考えごとをしながら食べ終えたら、無事乗り継ぎの時刻に間に合った。

駅ナカでは美味しかろうが不味かろうが、とにかく時刻表通りの発車時刻に遅れないこと、という間に合わせの尺度が重視されている。だからこういう店もちゃんと成り立っている。そして慌ただしくて落ち着かないけれど、いちばん改札口に近い立地であることが多い。

まもなく清水。

そういえば昔の駅前には、たいしたつまみも出なくて店内に時刻表が貼ってある飲み屋が必ずあったし、終電に間に合わなかった旅人を当て込んだ泊まれればいい程度の安宿もあった。

そういう閑古鳥の鳴いている駅前食堂に汽車乗り継ぎ待ちで入ったら、昼間から飲んでいるおっさんに人違いされて難渋する井伏鱒二の掌編があり、再読したくて探しているがどうしても見つからない。


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