明日への日記…75 義母近況






【朝の螺子締め】1月4日水曜日。MiG-15導入により制空権を奪還した中朝軍がソウルを再度奪回(1951/01/04)。半島の民間人死者数400万人という統計も。

   ***

年が改まるときは些細な習慣も一緒に改める。雑誌連載原稿を、買ったまま使い込めていないAndroidノート(LifeTouch note)で書き始めた。仕事ではカナ、遊びではローマ字入力の両刀使いだけれど、ローマ字入力で書いている。頬杖をつき、考えながらポツポツ片手打ちできるから。

犬の背中を掻いてやると、後ろ足が動いて自分で掻いているような仕草をする。朦朧とした義母の口元に、声かけしながらに食べ物を運んでいると、箸を持った手が動いて自分で食べているような動作をする。実際に起こっている事への「意識」で口や喉が動き「記憶」から読み出される情報で手が動いている。

頼むのが申し訳ないのでなんとか自分でやろうと思うようなことをやむを得ず他人に頼んでしまい、「ごめんなさい、大変だったでしょう?」と尋ねると「ぜんぜん」と心から楽しそうに答える人がいる。手続きの記憶に従うだけで身体が動くような仕事をする人たち、「苦にしない」という特別な技能。

味わいつつ会話を楽しむような意識された飲食は、人間がそもそも持っている「手続きの記憶」により無意識に身体が動くおかげで成り立っており「味わいつつ会話を楽しむ」ような事ができなくなった年寄りは、手続きの記憶による行為だけが空回りして行き場を失い、意識と記憶の共働作業が崩壊している。

奇妙な動きをしながら娘の食事介助を受けている義母を見ているとレインボウズの世界的ヒット曲『バラバラ』を思い出す。「♪ マ ベビベビ バラバラ…!」などというフレーズが浮かんでしまい、不謹慎なので作り笑いをしてみせるとニコリと笑うことがあり、野坂昭如にちょっと似ている。

侍の無礼討ちで胴切りにされた上半身が銭湯の番台で、下半身が蒟蒻屋で働き、仕事中に便所が近くて難儀するから、水を控えろと下半身から上半身に便りが届くという枕話を談志の枕話で聞いた。「解説の山藤章二の髪型がいい!」と家内が言うので「頭部は大宮の盆栽家が世話をしている」と教えてやった。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 明日への日記…74... 明日への日記…76... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
規約に同意の上 コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 


ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
 
・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
・このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。