由比東倉沢の八阪神社

2017年7月28日
僕の寄り道――由比東倉沢の八阪神社


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東海道最大の難所である由比は親知らず子知らずの伝説も伝わっている。かつては命がけで波打ち際を通行して命を落とすものもいたらしいが、徳川の時代になって薩埵峠越えをする中道、上道の整備が行われて安全な通行ができるようになった。いま東海道線や国道が通る僅かに平坦な陸地である下道に当たる部分は安政の大地震によって出現したとされている。その狭隘な海沿いに旧東海道の間の宿(あいのしゅく)の家々や民家が建って暮らしが営まれている。

由比東倉沢にある東海道線の踏切。踏切の向こうに波除の低いコンクリート壁が見え、その向こうが昭和8年に開通した国道1号線。その向こうはちょっと前まですぐ海だったのであり、台風の日などは国道は通行止めになるし、通過する列車の窓には波しぶきが飛んで来た。


踏切から旧東海道に向かってのぼっいていく小路があり、両側に民家が立ち並び、旧東海道側から見れば海辺へ向かう漁師の道になっている。

旧東海道沿いの崖の上に八阪神社(石柱はもちろんゼンリンやマピオンの地図でも八阪神社になっているがウェブ上では八坂と書いてあったりするがあり、社にのぼる石段はこのあたりの神社が大抵そうであるように60度もある急角度になっている。

石段を登って振り返ると、崖沿いにある僅かな陸地に日本の動脈が束ねられているこの地域の有り様がよくわかる地点になっている。


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