道普請

2017年1月28日
僕の寄り道――道普請

道普請(みちぶしん)という言葉を聞かなくなった。
幼い頃に預けられていた祖父母の家は田んぼの中の一軒家で、家までの道は家の者とお百姓、郵便と新聞と牛乳の配達人しか通らない、いわば私道のような公道だった。郵便はともかく、よくもまあ新聞と牛乳を雨の日も風の日も届けてくれたものだと思う。

そんな大切な道なので凹みに水がたまって青空と白い雲を映すような雨上がりになると、叔父は土や石や瓦片などを一輪車に積んで行っては道普請していた。子どもたちは道沿いに生い茂った雑草を抜き、根に土のついたまま水たまりに投げ込んで埋め草にする手伝いをした。

六義園内を歩いていたら小指の先ほどの大きさで美しい色合いの小石があったので拾ってポケットに入れた。石の色と模様は不思議だ。厳密に分析したら火山活動や化学変化や地殻変動など、人類誕生前の歴史が豆粒ほどの塊の中に詰まっているかもしれない。そういう意味も含めて綺麗だなあと思う。

靴の裏に砂粒をつけて運び去ったり、重い身体で踏み固めたり、豆粒ほどの小石をポケットに入れていく入園者のせいで、巡回路は定期的に土を入れ砂利を撒き、地均(じなら)ししての整備が必要なようで、六義園内も道普請の最中だった。


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洞の中

2017年1月25日
僕の寄り道――洞の中

黒々とした雲霞(うんか)のように大群で移動する鳥や魚たち。右に左に向きを変え、急に反転しても塊が崩れることのない団塊。空中でも水中でも見かけるああいう群れに、はたしてリーダーはいるのだろうか。友人の日記を読んだら同じようなことを考えていた。

常に群れて団塊を作ろうとすること、先んじず遅れず互いが同じ速度であろうとすること、密な塊となっても他者とぶつからないようにすること、それらを条件としたプログラムを作成すると鳥や魚の群れはシミュレーション可能だという。すでに実用化されているし、自然界にはそうしたプログラムがあらかじめ組み込まれているらしい。結論としてはリーダーなしということになる。

人間の場合、数人だと統制がとれている仲間が、ある程度の数を超えると制御不能になり、リーダーでも決めないとどうしようもなくなる。ところがさらに巨大な集団になるとリーダーもなしに統率の取れたような行動と結果が生じることがあって、自己組織化と呼ばれる現象が起こるらしい。鳥や魚のように巨大な群れ化した人間は恐ろしい。最近とくにそう思う。

六義園内では今朝も自己組織化したアトリの群れが雲霞のようになって木から木へと渡り歩いている。窓から見える園内の老木、その割れ目や洞(うろ)にアトリが出入りしているように見える。気になったので入園して見上げていたら、やはり洞の中にアトリたちが出入りしている。

子育てのため営巣しているのか、水や餌になりそうなものが溜まっているのか、一羽が集団の動きを誘発して無目的に出たり入ったりしているだけなのか、固定カメラでも据えて観察しないと真相はわからない。


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鳥の年

2017年1月19日
僕の寄り道――鳥の年

 

「当たっているかもしれませんよ、調べてみてください」
と郵便局員がくれた当選番号表をチェックしたら、3 等お年玉切手シートが 7 枚も当たっていた。1 枚も当たらなくて
「本当に当たっている人がいるんだろうか?」
などと言って笑う年もあるので、今年はすごい確率で当たっている。

 

今年の六義園内には冬鳥として秋にシベリア方面から渡来するアトリの群れがとても多い。素晴らしいスピードと統率のとれた編隊飛行で枝から枝へと渡り歩いている。仕事場の窓から近くの枝に降り立つのが見えたので、手元にあったカメラでとっさにシャッターを押したら 10 羽以上とれていた。


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つつじで茶屋を建てる

2017年1月14日
僕の寄り道――つつじで茶屋を建てる

明治に入って岩崎家の所有となり、六義園内に建てられた建物のうち唯一残っている「つつじの茶屋」。その柱と梁はつつじを建材として用いている。

こんなに立派なつつじの建材を国内で調達するのは困難であったと予想され、輸入されたものではないかとも言われるけれど真偽のほどはわからない。

 

柱のうち回遊路側にある三本の柱はサルスベリだけれど、素人にはそう教えられないとわからない。三本だけ樹種が違うことに風趣があるのか、強度的な問題でサルスベリを用いたのか、つつじの銘木が足りなくてサルスベリを用いたのか、その真相もまたわからない。

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アトリを見に行く

2017年1月14日
僕の寄り道――アトリを見に行く

六義園内で鳥を撮影されている人のブログを見ると、立派な機材と相応の腕と類い稀な忍耐力の持ち主らしく、四半世紀近く通い続けても見たことのないカワセミの写真などを撮られており、「六義園内にカワセミがいたのか!」とびっくりしてしまう。

一方、写真ではなく鳥の鳴き声を録音されている方もいて、そういう人は園内でもあまり人が立ち入らない場所を探しては根気強く鳴き声を探しているらしい。

このところ遠くから見かけるアトリの群れは楽しい。高い枝から群れをなして低い木に降りてくるさまは、音もなく降りしきる落葉のようで美しいが、低木から群れをなして高木へ舞い上がる様は、落ちた葉が枝先へと戻って行く、落葉の映像逆回しのように幻想的で思わず息をのんでしまう。

そういうことを日がな一日繰り返しているアトリの群れを近くで見たいものだと思っていた。臆病で神経質そうな鳥なので、鳥の鳴き声を録音をされる方にならって、あまり入園者のいない日当たりの悪い外周に沿って歩いていたら、染井門近くの高木に群れをなして降り立つのに遭遇した。

意外にも構えたカメラに驚いて逃げる気配もなく、地上の人間などにはお構いなしで、ほかのなにかに反応しては飛び立ったり舞い降りたりしているらしい。散歩用の標準レンズを一本持っているだけなので遠景ではあるけれど、アトリの群れを近くで見られて満足した。お値段以上アトリ。


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アトリの群れ

2017年1月12日
僕の寄り道――アトリの群れ

朝の六義園。高い木の上からハラハラと枯れ葉が舞い落ちるようにして一軍の小鳥が低木に舞い降り、しばし何かをついばんでいるように見える間も無く、またさっと舞い上がって高い枝に戻って行く。とてもすばしこく、集団で行動する警戒心の強い鳥なのだろう。

今朝は遠い枝で忙しく飛び回っているので、望遠レンズで撮影してみたけれど、あまりに遠いのでよく写らない。それでも拡大して体の色合いを確認し、妻が子どもの頃から読んでいる小学館の学習図鑑『鳥類の図鑑』で数種類にアタリをつけ、ネット上の画像を参照し、おそらくこれだという名前と「六義園」を組み合わせて検索したら、間違いなく「アトリ」だと思われる。

『鳥類の図鑑』には

アトリ(アトリ科)A
シベリアから北陸方面に、大群で渡ってくる。
山地からしだいに山ろく、耕地などにおり、群れをなして冬をこす。腰の白いのが特徴

と解説がある。ネット上の記事を読むと、ここ数年にわたって六義園ではたくさんのアトリが観察されているらしい。


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今朝の六義園しだれ桜

|2013年3月19日|

開園直後の六義園しだれ桜。暖かな朝で開花が一段と加速したように見える。

正門前に張り出された開花状況は五分咲きだったが、七分咲き程度に見えるし、日中の陽気を考えると一気に満開になるのではないだろうか。

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六義園しだれ桜

|2013年3月18日|

 

 開園直後の六義園しだれ桜。
 午後から、列車の運行に支障が出るかもしれないという強風の吹く六義園。公園管理事務所の発表では「三分咲き」ということになっていたけれど、見た目は五分咲き以上といったところかもしれない。

 これからつよまる強風で散ってしまうなどということはないと思うけれど、ちょっと気になったので見に行ってみた。 

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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年8月17日|

|きょうのひろいもの|2012年8月17日|

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六義園しだれ桜定点観測2012

 

|きょうのしだれ桜|2012年8月16日| 

|あらら、鰓蓋の上部に突出した皮弁がある魚が…|2012年8月16日| 

|ブルーギルが群れをなして泳ぐ日本庭園…|2012年8月16日| 

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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年8月10日| 

|シジミチョウ|2012年8月10日| 

|白いキノコ|2012年8月10日| 

|茶色いキノコ|2012年8月10日| 

|ハゼの実|2012年8月10日| 

|トンボ|2012年8月10日| 


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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年7月23日| 

 梅雨も明けたし、海岸でものんびり散歩しながら漂着物の写真でも撮りたいと思い、毎日散歩する六義園内で似たことができないか試してみた。

|落下物1|2012年7月23日| 

  園内を歩いてみると、たくさんの管理者がいる公園なので、朽ちた木の枝なども掃除が行き届いて見つからず、初日は折れたキノコを見つける程度のことしかできなかった。

 

|落下物2|2012年7月23日| 

 園内では頭上に枝を広げた樹木から、風が吹くたびに何かがパラパラと落ちてきて頭や肩先に当たる。何だろうと地面にかがみ込むとさまざまなものが落ちている。

|落下物3|2012年7月23日| 

掃除の人の目が届かない極小世界の岸辺には、たくさんの不思議な物体が次々に漂着しているのだった。

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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年7月22日| 

|芝の上に落ちていたキノコ|2012年7月22日| 

|今年もヤブミョウガが咲く季節になった|2012年7月22日| 

|ヤブミョウガ|2012年7月22日| 

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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年7月13日| 

|松の木のあたりが喧しい|2012年7月13日| 

|スズメが同じ方向を向いて「ヂ」と鳴いている|2012年7月13日| 

|枝の上にもいっぱい。何をしているんだろう。|2012年7月13日| 

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六義園しだれ桜定点観測2012

|きょうのしだれ桜|2012年7月10日| 

|大量のムクドリがいた|2012年7月10日| 

|梅雨の晴れ間に蝶が舞う|2012年7月10日| 

|「がんばれ!ニッポン!」内村航平選手が描かれたボーイング777が六義園上空通過|14:41| 

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