『似肖屋(あやかりや)』 旧東海道 江尻宿で商いをしています。ー現在の清水銀座商店街です。ー

でくのぼう シャツ、作務衣、スラックスの製造元です。美と癒しと新和風をテーマに、古代布の復元を目指しております。

春のワンピース

2009年04月13日 | Weblog
春のワンピースの新作が 続々出来上がってきました。
写真のワンピースは先にデザインを決めて、デザインに合わせて染めた
切り替えなしのワンピースです。
 上部の藍(灰汁建て本藍)の色合いは季節柄とても良い色が出ています。
下部のスカート部分は、板絞りの上に柿渋の茶と紅花のピンクを注してあります。
藍の板絞りと柿渋、紅花がにじみ合って柔らかいなんとも表現できない自然の色が
出ています。

 

一病息災

2009年01月04日 | Weblog
 今日見えたお客様との会話で"健康"の話になりました。
「若い頃大病をしてから今は元気で本当にありがたいですョ」
と話をしてくれました。
「無病息災と言うけれど私は一病息災ネ、病気をしたから今の健康が
あるのョ。」 
「年をとれば血管も内臓も老いてくるのょ、それが自然でしょ。」
「“若い人に負けないくらい元気!”っていう人もいるけど・・・、
私はムリはしたくないわね、年をとればそれなりの良さがあるものョ。」
「自分自身の自然を感じたい為に似肖布(あやかりふ)を着たいのょ。」
と、そんな会話でした。

 お客様の中には、“似肖布とか草木染は良いということは判るが地味だ”
とおっしゃる方がいらっしゃいますが・・・、

 あやかりふは、50歳以上の女性のお客様の為に制作をしております。
似肖布の暖かさ、草木染の“うつろいゆく色合い”を着ることで感じて下さい。

 写真は徳島、佐藤先生の“すくも”から染めた 灰汁建本藍の紅型の
似肖布です。 すばらしい作品なので取り上げてみました。
 

新春に向けて

2009年01月03日 | Weblog
 あけましておめでとうございます。

 写真は三代目の晴れ姿、
正月、一日の纏振りの披露です。

 今年もスタッフ一同、手作りの良さを
着ることを通して伝えてゆきたいと思っています。

 本年もよろしくお願い申し上げます。


 

東海道江尻宿シャツ その四

2008年07月16日 | Weblog
 白かすりの江尻宿シャツが出来ました。
柔らかい風合いで、気持ち良くきていただけます。

 これ等の江尻宿シャツは9月15.16日に晴海埠頭、客船ターミナル
で開催される“東京スピニングパーティー”にて展示販売いたします。
実際に触ったり、着たりしてみて風合いをお確かめ下さい。

 今年で8回目になる(年1回、2日間のみ開催)スピニングパーティーですが、
今回のテーマは、“布づくり・服づくり”ということなので、はりきって
取り組みたいと思います。

糸を紡ぐ、織る、染める それぞれの専門家及び糸にする素材を牧場から
運んできたり・・、ウール、シルク、木綿、とにかく楽しい2日間です。
是非、お出かけ下さい。

 詳しいことは、電話でお問い合わせ下さい。
パンフレット等お送りいたします。

 

東海道江尻宿シャツその三

2008年02月26日 | Weblog
 今日、朝日新聞の中野さんから電話をいただきました。
「江尻宿シャツ記事にするよ!」とうれしい電話でした。
その時、「何で江尻宿シャツなのですか?」と質問されました。
「地域ブランドとして“江尻宿”を清水銀座にも自治体にも
輪を拡げてゆきたい」と答えました。
それはそれでまちがいではないのですが、時間が経って
よくよく思い直してみると 最初は江尻宿の風景にあつたシャツを
作りたい、という想いだったように思います。リュックを背負って
東海道江尻宿から府中宿にに向かう人たちを見ていて、(私も歩くのが好きで、
江尻を起点にして興津、由比、蒲原へ行ったり、反対に府中、丸子へ
よく歩きます。)自分ならもし、江戸時代の柄のシャツを着ている人と
出逢ったらうれしいだろうな・・・、と思い、絣とか定式幕柄を
思いついたのだと振り返ってみたりしました。

 さて、最初に思いついたのが、この絣柄の江尻宿シャツです。
似肖屋では、最初に布をイメージしてから作品のデザインを考えてゆきます。
ですから、例えば当初、鯉口シャツをイメージしていても織りあがった布を見て
オープンシャツに変更することはよくあることです。
 写真がそのシャツです。鯉口シャツからオープンシャツに変更した訳は、
ただ単に、“鯉口シャツでは祭りにしか着ることが出来ないからもったいない”という理由からです。
しかも、出来上がったシャツの胸ポケットが派手なので、絣柄にしようとか、
デザインもいくつか変更しました。
ですから、写真のシャツは、少し変更して2〜3日うちに出来上がってきます。

 全ての工程を“メイドインジャパン”で、そしてその中に“和”とか、
“日本の歴史”を付け加えるデザインが出来ればこれに増す喜びはありません。
私は、いつもそんな気持ちで布を見つめ、服のデザインを考える様にして
おります。
 皆様がシャツを着た瞬間、"和と歴史”を感じていただけるように
いつも願っております。
  
 “東海道江尻宿シャツ”どうぞ手にとってご覧ください。
あやかりやの自信作です。

 

東海道江尻宿シャツ その二

2008年02月24日 | Weblog
 
 この東海道江尻宿シャツは飛脚をイメージした時、最初に使いたかった
布地です。

 注染の技法を使い定式幕風に手染めした 軽くて肌ざわりの良い布です。
 お祭り用の鯉口シャツや、半纏にしてもしゃれた生地なのですが、
いろいろ検討した結果、祭り、歳時にはもちろん、普段でもお洒落に着れる
ヘンリーネックのシャツにしました。
前立て、カフス、後ろの切り替え部分は布地をバイヤスに使い、
パッチ部分は、薄い芯地を入れてその上からキルティングをしておしゃれに
仕上げてあります。  

 

東海道江尻宿シャツ その一

2008年02月20日 | Weblog
 
 このシャツの柄は、“はんこ”の型を手捺染で手染し、襟裏、
袖口の裏、見返し、と前身後身のポケットに使用しているのは
家紋柄の手捺染です。
 襟を少し小さくして日差し避けに襟を立てて着ると粋な感じに
なります。
 袖口のカフス部分も浅くしてあります。

 デザインを考えた当初、飛脚をテーマにと思ったのですが、
いろいろしらべてみますと着ている物は腹掛けとか半纏の様な
着物なので普段チョットお洒落に着れる飽きのこないシャツに
しました。

 飛脚についてはいろいろな文献がありますが、どうも難波歩き
(右手右足、左手左足を一緒に出して歩く、走る)だったようです。
陸上の高野コーチによりますと体のぶれをなくし、姿勢を整えて
エネルギー消費も少なくてすむと薦めております。
今日ではすもう、柔道等、武道に少し見られる程度だそうです。

東海道 江尻宿シャツ

2008年02月17日 | Weblog
 
 清水は清水市になる以前は(現在は静岡市)“江尻”と呼ばれていました。
 
 50年ほど前のお年寄りたちは、今の清水へ行く時は“宿へいってくる”
と言って大勢のひとたちが着飾って出かけて来ていました。
 当時の店の前はジャリ道で、人の出入りと荷車が行き交い、風の強い日は
打ち水を何度しても土煙がたち、ほこりっぽかった事をおぼろげに覚えています。

 今日も、似肖屋の前を、大勢の人たちがリュックサックを背負い、
府中宿に向かって歩いてゆきますが、歩くスピードが昔とずいぶん違います。
早いのです。“健康の為”ということもあるのでしょうが、足を止めて休める
風情のある場所がないからだと常日頃思っていました。

 あやかりやを移転して格子の店作りにしたのも、その想いの表れの一つです。

 もう一つは“江尻宿シャツ”“江尻宿Tシャツ”“江尻宿腹掛け”“それぞれの下に穿くパンツ”の製作をして江尻宿をおおいに売り込もうと思ったことです。
 綿糸の素材を吟味し、布の柄を考え、祭事や歳時だけに着るデザインは止めて
“ふだん、ちょっとお洒落に、それでいて時代を感じられる”をテーマにデザインして行こうと思いました。

 各々の製品にパッチワークをする“東海道江尻宿”の字体は“似肖屋”“似肖布”“でくのぼう”を書いていただいた中村行雄氏(八王子市)に縦字、横字それぞれ18種類づつ書いていただき、その中から4種類づつの字体を選んでパッチにしました。
 おかげさまですばらしいパッチが出来上がりました。
又、静岡中央高校美術講師、土屋満章氏にもご指導をいただきました。
 お二人に心より御礼申し上げます。


 尚、江尻宿シャツの説明は次回のブログで報告させていただきます。



 

 

08'お正月の富士山

2008年01月04日 | Weblog

 あけましておめでとうございます。

 写真は田貫湖から見た富士山です(1/2撮影)
天気も良く、最高のお正月でした。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

“あられ”の型紙

2007年12月30日 | Weblog
 写真は新しく出来上がったジャケットとその型紙を写したものです。
似肖布(あやかりふ)は、糸からオリジナルとか空気を含んだ糸とかいろいろ云いますが、染めも同様にオリジナルになります。
伊勢(主に鈴鹿市白子町)で型紙を彫ってもらうので伊勢型と云います。デザインを起こし、和紙に柿渋を塗り固めた型紙に彫ります。紗張りして型紙の強度を強めてやっと出来上がります。
当然、それぞれの工程に職人さんがおります。
 
 この型紙を使って染めに入るのですが、写真の型紙は大きい水玉模様の“あられ”と呼んで、注染(ちゅうせん又はそそぎぞめ)で手染めしてあります。
又、草木の染料を使い引き染めをします。
もともと紙ですから線の細い部分は破れてしまい、たくさん染めることは出来ませんが染め上がりの何とも云えない線の柔らかさは手仕事のあたたかさと時代の歴史を感じさせてくれます。

 “似肖布は糸からオリジナルです”と云うのは糸も染めもデザインも製品に至るまで全てオリジナルということで、しかも、その作品をお客様に身に付けていただいて初めて一点ものといえる品物だと思っています。

ゴク々小さなそして地方の片隅で商いをしている似肖屋ではありますが、良い物を創りたい、本物を通じて日本の文化、歴史を伝えていきたい。そんな気持ちをいつも持っております。