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レーガン元大統領、在任時に認知症の兆候 息子が主張

2011-01-16 18:01:06 | 日記
(CNN) 故ロナルド・レーガン元米大統領の息子ロンさんは16日までに、元大統領が在任中、認知症であるアルツハイマー病の兆候を示していたと証言した。来週出版する回顧録で明らかにした。

これによると、兆候に気付き、不安を覚えたのは元大統領の最初の任期の3年目とし、1984年の大統領選で民主党指名候補だったウォルター・モンデール元副大統領との討論会での行動を見て、「悪夢が現実になりつつあるとの嫌な思いを抱いた」と指摘。元大統領が応答につまずき、メモ用紙の処理に手間取ったり、不自然に言葉を失ったりする姿を目撃して感じたという。「父は疲れ、当惑しているように思えた」と振り返った。

その上で父親自身や他の誰かが在任中の健康の異変に気付いていた形跡はないと主張。仮に1987年にでも発病が判明していたら、父親は辞任していたと信じると述べた。2期務めた元大統領は1989年に退任し、94年にアルツハイマー病を患っていることを自ら告白していた。元大統領は2004年6月に死去している。

レーガン氏が大統領在任期間中にアルツハイマー病にかかっていたとの指摘は過去にもあったが、いずれも否定的な見方が多かった。ニューヨーク・タイムズ紙は1997年、元大統領の主治医だった4人を取材し、93年までは発病の兆しはなかったとして在任中は健康に問題はなかったとの結論を出していた。4人は取材に応じたことなどについて、元大統領の病気を隠ぺいしたとの歴史を残したくなかったとも述べていた。

また、レーガン政権時代の元側近らはロンさんの指摘に否定的で、ケネス・デュバースタイン元首席補佐官はCNNの取材に対し、元大統領は在任中の初めから終わりまで完全に政権を指揮していたと主張。ロンさんの指摘は回顧録を売るための宣伝材料との見方も示唆した。ビル・ベネット元教育長官も元大統領との接触で健康面で不安を覚えたことはなかったと証言している。

レーガン氏の伝記を執筆したルー・キャノン氏は、元大統領が退任した後、話を100回以上聞いたが、異常は感じられなかったとする声明を発表。異常があったら気付いたはずだとし、在任時代にアルツハイマー病にかかったとする証拠はないとも指摘した。最後のインタビューは91年だが明快な話しぶりだったという。

ロンさんは元大統領の最年少の息子。