2006 10月 新穂高より南岳・中岳・大喰岳・飛騨沢山行
2006年10月 7日~10月 9日 前夜発二泊三日テント泊 (単独)
南岳小屋付近の丘より、朝日を受けた北穂・大キレットをみる 06/10/09 5:59:26
time
天候: 10/7 小雨午後ミゾレ風強し 10/8 吹雪(南岳小屋天場停滞) 10/9 快晴
自宅 10/6 21:00(車移動) → 新穂高温泉無料駐車場 10/7 1:05/6:23 → 穂高平避難小屋(朝食)7:26/7:36 → 白出小屋 8:15 →滝谷避難小屋 9:26 → 槍平小屋 10:26/10:48 → 南岳小屋 14:30 10/8 (吹雪の為行動せず停滞) 10/9 6:35 → 中岳 8:27 → 大喰岳 9:14 → 飛騨乗越 9:32/9:56 → 槍平小屋 11:52 → 滝谷避難小屋(昼食)12:34/12:44 → → 新穂高温泉無料駐車場 15:05 ・・・無料温泉入って沢渡で1hr休憩とって自宅到着 22:00
map
『車移動データ』
約78km 約102km 約60km
*車概略走行距離&時間 自宅 → 甲府南 → 松本 → 新穂高温泉
1:30 1:00 1:30
*道路料金 中央道 :¥2、800 /片道、 安房トンネル:¥750 /片道
槍平へのアクセス
記
久し振りのテント泊山行。2年前の笊以来か? 行き先は北ア槍周辺に絞って一週間前から検討・計画し始める。最終的に決めたルートは新穂高温泉から入り槍平小屋から南岳小屋天場泊、2日目は南岳・中岳・大喰岳をへて槍から西鎌尾根を通って紅葉の中崎尾根から奥丸山を往復し槍平小屋泊、3日目は早めに出発し新穂高で温泉入って混まないうちに早めに帰る2泊3日の予定だった。しかし2泊3日は予定通りだが内容は上記timeのように荒天により飛騨沢を使ったエスケープルートとなった。
予定時間に新穂高無料駐車場に到着。駐車場は3連休で大混雑の予想に反し天候の影響か最上段に駐車できた。さあ寝る前に途中のコンビニで買ったビールとつまみで寝酒をし寝ることににした・・・残念ながら満天の星空はなし。
翌朝トイレに出るが天候はパットしない。皆カッパを着て歩き始めている空は重そうななまりいろ。実は車から出るときドアを隣の車にごっつんこ!2・3回やっちゃったもので怒られた!謝ったら同じ沼津NO.で富士宮から来たそうで妙に話が弾んでしまった。今日は自分と同じコースで南岳ということだ。
隣の方は先に出発、それを見送り自分も身支度し出発だ。バス乗り場で給水し槍平を目指す。時間的にはほぼ予定通りだったが小屋手前までののぼりで足が進まない、バテたかな? 2年間のテント泊ブランクに体力・筋力低下からきたのかなー?ここで軽く朝食の残りのサンドイッチをほおばりこれから登る南岳の尾根筋を見る。急登の4時間か・・・もつかな? よし行こう!足さえ動けば何とかなる。
さすがに急登だ!途中はしごもありどんどん高度を上げるがキツイ!歩き始めて12時を越えた頃か腹が減ったのを感じ寒いがシャリバテ防止に昼飯をとることにした。いつもであればバーナーを出しあっついコーヒーと一緒に食べるのだが寒いしバテ始めているのでその元気もなくコンビニオニギリをひたすら食べた。
しばらくすると雨がみぞれになる。風も出始める。あと1時間の表示がみえ14時過ぎには何とか着けそうと計算少々元気が出る。しかしここで一旦尾根筋から沢方面に急下降、それから再び尾根へ取り付きやっと南岳小屋到着となった。やっぱばてた!
小屋に到着し天場の受付を済ませテントを張る。天場は風除けの石垣?が作られていて出来るだけ高い石垣を狙う。そう、すっごい風が吹き始めたからできるだけ風を受けないところと考えたからだ。しかしこの風の中テントをどうやって張るかが問題となる、かじかんだ手でやっとポールを通しくみたてたが固定するのに・・・最後に思いついたのがザックをテントの中に投げ込み飛ばされ防止してからやっと固定できた。とにかく寒く体が冷え切って震えがとまらない。テントに飛び込み暖をとることにした。しかしすごい風だ!しばらくしてトイレに出ようとしたら雪景色となっていた。
尾根筋の紅葉 10/07 11:18:08
あと一時間付近、ここから沢へ
10/07 13:23:27
沢筋に道筋がここを渡り更に上へ尾根に取り付く
その夜の吹雪と、テントの上のほうでたまたま電波をキャッチできた携帯からの詳細情報(yahoo!天気)や山小屋に張り出された天気図や予報から明日の行動は困難な事が予測できた。半分あきらめ自宅に雪天場の写メールを送り現状報告をする。”明日は停滞・・・最悪山小屋に逃げるかも?”
テントの中って寒そうだが着るもの着ていれば起きてる分には寒さは感じなかった。寒いのは横になって寝たときだ。体温が地球に吸収されてしまうのだろうか?ホッカイロを背中にして寝たが仰向けにねると寒さを感じ横になって寝た。
翌朝、風がテントをバタバタとたたく音になかなか寝れず1・2時間周期のインタバール状態のまま寝不足で起きる。外を見ようとテントを開けると雪は入り口付近まで侵入し吹き溜まり30cmくらいになっていた。とりあえずトイレに行く前にアルミ食器で入り口の雪かきをしスパッツ履いてトイレへしかしこの吹雪状態ではゴーグルでもしない限り目を開けていられず行動は難しい。山小屋へ寄ると天候回復を待ってリュックを傍らにおいてすたんばっている人たちが多数いたがこの天気では期待薄だ。自分もこの時点でかすかな期待をあきらめ停滞決定(槍ヶ岳小屋までいければと思っていた)。
夕方だったか山小屋へ行くと明日は快晴降水確率0%と書かれていた。いいぞ!でもこの風は収まるのだろうか・・・でも雪さえ降らなければ。そして2日目の夜を迎える。動かないで食べては飲んで太ったかな・・・と思いつつも寝酒を軽く飲んでシュラフにもぐる。
テントの中より山小屋方面を観る。深いところはスパッツ無しでは歩けない深さに 10/08 15:53:54
吹雪も収まりしずかに朝日が昇る。今日は最高の天気だ! 10/09 5:54:36
富士山そして南アも雲海の上にシルエット状に浮かんでいる。 06/10/09 5:55:01
左から二つ目黄色いテントが我がテント・・・朝日を受けた中岳の向こうには槍が顔を出している。 06/10/09 5:57:39
蝶ヶ岳の肩から雲海に立つ屏風の耳にまぶしい光がさす 06/10/09 6:00:38
南岳への途中、北穂・奥穂・前穂を振り返り望む 06/10/09 6:58:29
南岳(3032.7m)より中岳(3084m)・大喰岳(3101m)・槍ヶ岳(3180m) 06/10/09 7:00:03
白馬方面も冠雪だ! 06/10/09 7:01:18
南岳より北穂・前穂 06/10/09 7:02:08
天狗原への分岐 ここを下ればあの氷河公園へ 06/10/09 7:25:29
分岐より南岳を振り返る 06/10/09 7:25:41
あのうわさの横尾本谷右俣(南岳への最短ルート・・・熟達コース?) 06/10/09 7:25:51
分岐付近より アップで槍ヶ岳!! 殺生ヒュッテ、槍ヶ岳山荘もくっきり 06/10/09 7:26:27
以降 Ⅱへ続く!!
2001 8月 大喰岳・中岳・南岳・北穂高岳縦走
2004 8月 北ア 双六経由西鎌尾根より槍ヶ岳
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