90年代前半に日本に上陸した『LAVENHAM(ラベンハム)』のキルティングジャケット。
数年前からはすっかり定番と化した。
ステッチを細かくし、ほつれにくくした“ダイヤモンドキルト”を使用してあり、軽くて丈夫。
表地がナイロンなので水にも強い。
ラベンハムのキルティングジャケットは、エリザベス女王に仕えていた女官が、馬用の毛布(ホースラグ)をキルティング加工したナイロンでつくったのが始まりだそうだ。
それを馬のオーナー諸氏が自分の乗馬服も「これで作れ」となったのだとか。
英国王室御用達となり、今では世界中に愛用者がいるという。
(英国王室御用達についてはまたいずれ書こうと思う)
さて、近年このラベンハムのキルティングジャケットの様子がおかしい。
表地がポリエステル製のものが主流となりつつあるのだ。
BEAMSやユナイテッドアローズ等のセレクトショップで売られているものは、ほぼポリエステルに移行したといっていい。
ナイロン製とポリエステル製とを見分けるのは至極簡単で、ポリエステル製の方はあわせ部分のボタン周りが襟元から裾へ、そしてサイドベンツを通って背中でぶつかるまで、一周すべてがコーデュロイとなっている。
ポケットのトリミングもコーデュロイだ。
ナイロンのほうは同部分すべてがナイロン製である。
自分が所有しているのはナイロンのほうで、ポリエステルに比べて多少硬い。
ここで、どちらがいいかを考えてみる。
肌触りは大した違いはない。
では、「コーデュロイを多用したポリエステルのほうが得か?」というとそんなことはない。
素材としての価格はナイロンのほうが高く、事実プラダ等の高級品もナイロンを使用している。
それにナイロンのほうが素材としての強度と保温性が上だ。
元々の出が、ホースラグで、それをアレンジした乗馬服が祖。
アウトドアに短を発するということで、ますますナイロンのほうが素性が宜しい。
では、なぜラベンハムはポリエステル製を世に放ったのか?
実は数年前から異常な人気を見せたラベンハムに対し、先述のセレクトショップが相次いで別注を掛けた。
自身のショップのオリジナルデザイン、オリジナルカラーと覇権を競うように。
しかし、ナイロンのトリミングテープが5色しか存在しないために定番のレギュラーカラー以外を作れないのでした...。
そこで登場したのがポリエステル。
加工性に優れ、発色も自在なポリエステル清華増えていったというわけ。
最近ではピンクだの水色だのと、目を疑うようなカラーが存在している。
笑えるのが、海外ではナイロンモデルしか存在しない。
なぜなら、先に述べたように素材としての性能がナイロンのほうが上だから。
欧米人は合理的に出来てるんですね!
ということで、ラベンハムはナイロン製に限ると断言しておきます。
まぁ、化学繊維のほかにいまではウールだのなんだのっていっぱいあるから、本当はどうでも良いんだけどね...。
私はウール製の水色ラベンハムを持ってます。笑っちゃいますか?ラベンハムはそれ1着だけです。他にも花柄とかチェックとか欲しいけど、定番のタイプは特に好みじゃないので買う気はないです。フランスのARMENとかの方が可愛いと思うから。あなたは乗馬をなさるんですか?なさる方ならポリエステル製を馬鹿にする気持ちも少しはわかりますが、そうじゃないなら何様だ!という感じです。私はスキーをするのでモンクレーを愛用してます。
ショップでも見かけたことが無かったんで。
笑ったのは日本でしかポリエステルが存在してないってことについてですよ。
日本人ってこだわるなぁって。
日本人って“僕を筆頭”に欧米コンプレックスだらけだから海外のものをありがたがるけど、結局は日本人の好みのように作り変えちゃったりします。
僕なんかは餅は餅屋にと考える性質なんで、その背景に忠実な方がいいと思うんですけどね。
また、何を言われるかわからないから前文の頭には「個人的には」をつけておきますが。
何を怒ってるか知りませんが、ここで僕が言及したのは、素材としての性能がどちらが上かということ。
また、ラベンハムのキルティングジャケットの歴史的背景を見るにナイロンのほうが王道ですよということ。
僕がデザイン性についてなんか書いてますか?
上に書いた2点についての比較検討をしているだけです。
まぁ、あなたがおっしゃるほど欧米人が全般的にダサイとは思わないですし、日本の様ににクラスレスな社会じゃないんで、服装や装飾品については誰もがみんな一様に一流のブランドのバッグを持って、電車通勤なんかしてないですしね。
乗馬ってなんですか?
乗馬関連に端を発するアウトドア系のものだからって、と書くには乗馬をやってなきゃならんのですか?
素材としての保温性がナイロンのほうが上ですよと書いたのである、これは乗馬なんぞをやらんでも冬空を下を歩くだけでも関係ある問題だと思いますが何か?
老婆心から進言しますが、いくら顔の見えないネット上だからとて、勘違いの憤慨で後ろから刺すような真似はお止めになったほうがいいですよ。
やっぱり何様だ!って感じだなあ(苦笑)私は確かに喧嘩っぱやい方です。失礼致しました。
「歴史的背景を見る」方で「王道」にこだわる方なら、「乗馬関連に端を発するアウトドア系のもの」なことは重要なポイントになるのではないでしょうか?
「乗馬をするのに合理的でないポリエステルは邪道だ!」って言われるなら納得しますよってことです。
プラダを話の引き合いに出しておいて(高級だってことだけが問題みたい)、デザイン性に何もコメントせずに素材に勝手に甲乙つけてるのって偏ってませんか?「この人偏ってんな~」って思いましたよ、あなたの文章を読んで。あなたは本当に上の自分の文章が偏ってないと思われます?