一日四弦

デカダンレトリヲ
次回は10月1日の日曜日、柏616。初柏!

ハーベストさん

2017-05-05 19:31:00 | 日々の事柄
話は先月にさかのぼる。

デカダンレトリヲの演奏にでかけるために朝のしたくをしていたら、ベランダに5cmくらいのバッタがいました。
枯れ草のような香ばしい茶色をして、窓の内側に、サッシにぴったり添って縦になっているのです。

これまでの人生でいくつかの物件に棲み、コウモリ、蝉、猫等のいきものが入って来た。
いちばんエネルギーにあふれ、出て行ってもらうまでに体力を消耗したのは蝉だったけども、バッタも、少しの刺激ですごい跳ねてくるであろうことを考えると、下手に交渉もできず、その日は時間に追われるままに置いてでかけたんでした。



その日の演奏は横浜の関内駅にある音小屋(ねこや)というライブハウスで、とても遠く、また、私ごときは一瞬で淘汰されかねない町だった。長い長い一日を終え、結構な深夜に帰ってきたのに、バッタはまだいた。
飲まず食わずで待っていたのかい、と思い、雨戸を閉めずに寝た。


なのに翌朝も、バッタはいた。
あきらめて、ハーベストと名前をつけた。

ハーベストさんが来てから、私の眠りは浅くなった。
夜はいつでも町の灯りがにじんでくるし、朝は容赦なく朝日で目がさめる。
仕事から帰ってきてもまだハーベストさんはいた。痩せ細る様子もなく、もしかしたら、一日草原でなんか食ったりして、ここに戻って来てるのだろうかと思った。
雨戸を閉めたい。
だけど、ハーベストさんの手足は細い。
雨戸に挟んで粉々にしてしまったら、それこそ夢見が悪いじゃないか。


気を使い続けて3日目、ハーベストさんは忽然と姿を消した。
置き手紙も、葉っぱの一枚も置かずに奴は行った。さみしいような気もしたが、久しぶりに雨戸をピッチリ下ろして眠ることができたのです。
何かちがうものと暮らすことは大変なことなんだなと、改めて思いました。


出会えば別れる、始まれば終わる。だけど出会わずにはいられず、始まらずにはいられません。
デカダンレトリヲホームページも、開幕

http://dekadan.webcrow.jp/index.html
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