佐世保バーガー ザッツ バーガー カフェ にて

アメリカンスタイルのハンバーガーは自宅近くにあるパブ　パワーズ　で何回か食べたことあるが、佐世保バーガーとは如何なる物かという思いで入ってみた。
注文ごとに焼き上げるのでかなり待たされてるところへ、まだ２歳ぐらいの女の子を乳母車へ乗せた女性が入ってきた。
その子供はキューピーさんのようなくりっとした澄んだ目の少女で、大人しくしている。
その彼女と私はお互いを盗み見るように視線を絡め合わせている。
そこに私の注文したバーガーがきた。
トマト・レタス・チーズ・ベーコンに和牛のパテをはさんだボリューム満点のそれを袋の上から押さえつけて食べやすくして口に運ぶ。
パワーズ　のはやたら大きくぶ厚かったという印象しかないが、ここのはジューシーでとにかく美味い。あえていうなら　Freshness　のバーガーをもっとボリュームを出したという感じだろうか？
そんなことを思いながらぱくついている私を、あの少女が見ている。
自分のがまだこないのに・・・とでも思っているのだろうか？
それでも愚図ることなどせず、乳母車でじっとしている。
その彼女にもようやく運ばれてきた。
私と同じ佐世保バーガーにフライドポテトだ。
母親は小さくちぎったバーガーを冷ますとフォークに刺して子供に持たせた。
その少女は美味しそうに頬張る。
そして、母から時々お茶の伊衛門を飲ませてもらう。
その仕草がまたたまらなく可愛い。小さな子供にお茶というアンバランスがなんともいいようのない感じだが、ジュースや珈琲よりは健康のためにもいいに違いない。
私は満腹になり、ザッツ　バーガー　カフェ　を後にした。
そのあどけないキューピーさんのような少女の頭をなでたいという衝動を抑えながら。