日本２－２中国

この試合で一番悔しい思いをしたのは、きっと執念の同点ゴールを叩きこんだ田中達也でしょう。その鬼気迫る表情のガッツポーズには、「絶対に逆転してやる!!」という気迫が感じられました。しかし最後の５分・・・、ボールが前線に入ってこない。前半、北朝鮮戦スタメンとは総入れ替えの急造イレブンは、この日を待ってましたとばかりにそれぞれの役割を果たし、中国ゴールを何度も脅かしました。しかし日本に足りない「高さ」を活かして、中国は２点を頭で陥れます。そして後半13分、ゴール前の直接フリーキック。ボランチに入った阿部勇樹が右足を振りぬくと、鋭く内側に曲がりながらゴールポストを直撃します。そこに詰めていた茂庭が頭で押し込み、１点差に追いつく。そして終了間際の42分、田中達也が前線へスルーパスを出すも、相手DFにカットされる。そのボールがまた田中の足元に戻ってくると、ワントラップを入れてから左足一閃!!。利き足とは逆の足から放たれた魂のミドルシュートは、ファインセーブを連発していた中国GKリ・レイレイが一歩も動けないままゴール右上を捉えました。しかしその同点弾で、気持ちが切れてしまったかのような日本代表。長身揃いの中国DF陣内に簡単なロングボールを放り込みたくなかったのでしょうが、あの時間帯ではきっとそれが必要でした。追いついたが、追い越せなかった・・・。確かに収穫の多い試合でした。巻＆田中の２トップは見事に機能していたし、今野はことごとく相手の攻撃の芽を摘みまくったし、駒野の右サイドは活発でした。そして阿部が中盤の底から、縦横無尽に攻撃のタクトを振り続けました。次の韓国戦、彼らの活躍を目の当たりにした、俗に言うレギュラー組の奮起を期待します。俺の希望としては、この２試合のメンバーをミックスして挑んでもらいたい(希望スタメン：GK川口、DF中沢、宮本、田中誠、MF阿部、福西、三都主、駒野、小笠原、FW大黒、巻)。男子も女子も勝って終わろうぜ☆。