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つながり読書99 「オーギュスト・デュパン」 エドガー・アラン・ポー

2017-02-01 23:18:48 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


つながりは、学生時代、ポーの評伝を発表していた藤沢周平。


この本は「世界の名探偵1」というひらがなの多い、字の大きい、児童書のコーナーにあった本だ。

つまりお子様向けであると思われるが、まずモルグ街の怪事件の最初の章「推理する人」に驚く。

とても難解だ。

私が小学生ならここでやめているだろう。


このタイトル、あまりに聞き覚えがあるので読んだことがあるかと思っていたが、

初めてだった。「盗まれた手紙」も然り。


推理小説の原型とも言われる作品らしい。

現代のミステリーに慣れている身にとっては、謎解きそのものは物足りない感じだが

天才かつ変人である探偵が助手とともに推理し、警察よりずっと先をリードする、というスタイルは

なじみがある。


この原型をアレンジしたミステリーが現代にまでつながっているということは

ポーの作品がいかに骨太であるかを証明しているのだと思う。