DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN

フリンの行く末とコミンテルン

2017-02-18 20:57:51 | 太平洋情勢乱雑怪奇

「マスコミに載らない海外記事」さんがポール・クレーグ・ロバーツの昨日の記事を訳されていた。私はさっき読んで、きっとまた訳してくださるだろうと思ってお待ちしておりました ^^;。

トランプ大統領: 安らかに眠りたまえ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-82b6.html

原文

The Trump Presidency: RIP
http://www.paulcraigroberts.org/2017/02/16/trump-presidency-rip/

 

で、ロバーツは、トランプ政権について、おわりっすね、という判断のようなわけです。ディープステートは依然弾劾を目指していると考えている。

一言でいえば、トランプたちは素人なのに奢ってたな、と見ている由でこの点は私も同意。

で、どうしてロバーツはこんなに暗いことを考えるのかというと、そりゃやっぱり伊達に年は取っていないからだと思う。つまり、フリンの行く末をニクソンのスキャンダルなんかを思い出して考えているからではあるまいか。

前にも紹介したことがあったけど、いわゆるマッカーシズムの時の赤狩り裁判の話で予習しておくってどうでしょう(笑)。最後の方で、議会の公聴会だったか何かでデニーロ演じる映画監督が要するに誘導と脅しで迫られていく対話シーンがものすごく怖かった。

真実の瞬間(とき) [DVD]
ロバート・デ・ニーロ,アネット・ベニング,ジョージ・ウェンド,マーチン・スコセッシ
 

 

異端審問みたいな感じというか、まんまそれなんだよね。こういう場面が巡ってきたら、こっちに道理があるのだからとか、その捉え方は少々おかしいのでは、なんていう呑気な余地はないし、仮に審議の場でまともな対話がなされていても、メディアがスキャンダラスにしか伝えない確率は非常に高い。

そういえばウクライナ危機の時もそうだった。議会の公聴会ではあのヌランドが、ウクライナの騒乱の中にはネオナチと呼ばれるような人たちがいたそうだが、と突っ込まれて、へらっと交わしたつもりが言い返されて、多少は認めないわけにはいかなくなっていた。が、メディアはもちろんそんなことは伝えない。

ということで、ここからフリン事件に関して予想される結論は何かというと、そもそもロシアと接触することそれ自体が悪なんだ、じゃなかろうか。

それはつまり「冷戦2」。これこそ軍・治安機関、NATOが望んでいるもの。

もちろんこうならない可能性もあるでしょう。しかしそれは、トランプ側にも国民の側にも選択権はなくて、誰だか知らないディープステート集団にフリンを追い立て、トランプを追い立てる、または政策変更を求めて脅しをかける決定権がある。どこにそんな権利があるのだと言っても無駄。お前は誰なのだと言ってもおそらく顔さえ見せてもらえない。見られるのはせいぜい末端のバカなネオコンイデオローグ。

でもこれは最悪のシナリオ想定ですので、別のきっかけで別の展開になる可能性もなくはない。希望は捨てずに置こうと思います。置文伝説派ですから(笑)。

 

何か日本ではトランプ政権において掛かっている大きな問題の一つは紛れもなくロシアなのだという点が理解されていない感じが非常にする。

どうして重要かというと、好きとか嫌いとか良い国悪い国とか関係なくて、戦後世界というのはロシアを敵視することによって、軍、諜報、メディア、情報機関といったところが飯を食ってきたということ。ロシアとアメリカがマジで結構ツーカーで、様々なところで情報を共有して、みたいな関係になったら、この人たちの半分は確実に不要。もっとかもしれない。

また、ここでこれらの機関が監査され、編成されれば、これまではいろいろと敵がいるから仕方がないで済ませた行為のいくつかは犯罪だったかもしれないということにもなりかねないでしょう。

かつては共産主義を敵視していたと言われていたが、結局実はロシアが本丸だったって話でもありますね。それをひっくり返そうという人が出てきたら、そらもう、大騒ぎですよ。相変わらず中国共産党という名の党が統治しているチャイナについては、アメリカは関係を密に、互いに大国として尊重しあおうとか平気で言えるのが現状。70年代には普通になんてことなく国交を回復し、WTO加盟も、誰がどう考えても社会制度的にはロシアの方がよく整っている状況でも中国を加盟させ、ロシアはずっと加盟させなかった。ここから考えれば、西側社会に宿したロシアを食いたい、潰したい、せめて敵視のままにさせてくれ、という欲求がどのぐらい大きなものかがわかろうというもの。

 

上のポール・クレーグ・ロバーツの記事の中のこの部分が、要するに戦後世界のボタンの掛け違えってやつなんでしょう。

第二次世界大戦の終わりに、軍安保複合体は、戦争と戦争の脅威に由来する利益の流れと権限は、平和の時代のために手放すにはあまりに巨大すぎると判断した。この複合体は、弱く未熟なトルーマン大統領を操って、ソ連とのいわれのない冷戦へと進ませた。ウソが作り出された。騙されやすいアメリカ国民は、国際共産主義は世界征服を目指していると信じたのだ。スターリンは、レオン・トロツキーや世界革命を信じているあらゆる共産主義者を粛清し、殺害したのだから、このウソは見え透いていた。 スターリンは“一国社会主義”を宣言していたのだ。

どこに行けば、おいしい生活ができるか知っている学識経験者連中は、この欺瞞に協力し、貢献した。

 

トロツキーが世界革命派で、スターリンはそれをやめてソ連(≒マザーロシア)防衛の方に向かった。それが1929年。そこでトロツキーは追い出され、後、殺されるわけだけど、ではそのトロツキーの志を組む人たちはどうしたか。世界中にいただろうが、もっとも多くの人たちは実はアメリカにいた。

というより、そもそもコミンテルン、国際共産主義というのはアメリカで作られ、資金が充てられた、主にロシアを現場として実行されたプログラムというべきでしょう。ロシア帝国を潰してロシアをコントロールするために集められ、後にロシア革命と呼ばれる出来事を起こした人々が、その余勢をかって戦間期(第一次と第二次の間)に活動した時のその名前がコミンテルンとして広く知られている、とか。

(ここで言っているのは問題となっているコミンテルンのこと。それ以前の労働運動系から出発したわりと牧歌的なコミンテルンのことではない)

 

いやしかし、私はさんざんこんなことを書いて来たわけだけど、

アメリカこそコミンテルンを清算すべき

まさか、レーガン政権の経済担当補佐官のロバーツさんと同じ認識を持っていたとは、何か嬉しいような驚くような、妙な時代になったわ。

まぁでも、カラー革命を演出するアメリカのNGO団体を、アメリカ製コミンテルンと呼んだのはパット・ブキャナンなので、これらニクソン、レーガン政権関係者としては当然の話なのかもしれない。まぁこのへんの人はネオコン/トロキストの正体を現実に見てる人たちだし。

アメリカ製コミンテルンを連れ戻せ

 


 

シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書)
麻田 雅文
中央公論新社

 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)
呉座 勇一
中央公論新社

 

 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ラブロフ外相、ティラーソン... | トップ | NATO東方拡大の20年後 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『反ロシアコミンテルン』 (ローレライ)
2017-02-19 11:50:18
『ロシア革命』『大祖国戦争』『満州侵略』『文化大革命』『冷戦』すべて『反ロシアコミンテルン』の活動ならば、『ロシアの周辺国にばらまかれた戦争革命ウィルス』の被害は甚大なものである!
一極支配妄想は人類の敵 (ブログ主)
2017-02-19 16:55:07
ローレライさん、

ロシアは丈夫だなぁと思うと同時に、こんなへんな征服意欲を持った人たちのせいで多くの私たちの考え方やら生活にも影響が及ぶわけで、いい加減にしてもらいたいとマジで思います。偏見とか憎しみを植え付けられ意味不明な戦争というより単なる混乱と人殺しに加担させられてるわけですからね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL