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二重の凍結はオリンピックで実現してる、問題はこの先

2018-02-13 20:36:14 | アジア情勢複雑怪奇

北朝鮮問題についてとても重要な提案が昨年なされていることを、ここまで日本のメディアは一度も報じていない。

北朝鮮は核・ミサイルプログラムを凍結しろ、そして米韓は大規模演習を凍結しろ、とロシアと中国の首長が揃って提案した、といういわゆる二重の凍結(双方凍結とでも)の話。

これですよ、これ。

 

この経緯は今年は使うだろうと思って、物置にまとめて入れておきましたのでご参考までに。いやぁやっててよかった。おほほ。

北朝鮮問題、2017年の主な出来事

http://fanblogs.jp/dtj3/category_10/

 

で、これについて昨日、中国のセミオフィシャル紙とでもいうべきGlobal Timesが、二重の凍結はオリンピックで実効に移ったわけですね、という記事を書いていた。その通りでしょう。


Dual suspension on Korean Peninsula takes effect at Olympics
Source:Global Times Published: 2018/2/12 23:13:40

http://www.globaltimes.cn/content/1089433.shtml

 

しかし、この問題が難しいことはよくわかってる中国なので、決して楽観はしていない。ワシントンと平壌の両者が、核問題を平和的に解決するには二重の凍結しかないことを徐々に理解しているようだ、という感じ。

実際そうだと思う。こうやってバタバタしながら、戦争もしたくない、でも対立構造も維持したい、というまぁなんてかこう、他者を犠牲にした偽善の構造を解消していくという話でしょう。このあたりは実はイスラエル問題ととても似てる。

 

■ レトリックの変化:敵対から和解へ

で、こうやって南北が並んだところをいくつも見せた効果は実に大きい。聖火台の下の最後から2番目に南北の選手を持ってきたってのもなかなかすごかった。

 

これによって大きく変わったのは、今まで長い間西側の一般人に信じさせてきたことが崩れたってことじゃまいか。

それは、南北朝鮮は敵同士だ、という設定。

実際それはそういう側面は大ありなんですよ。でも根本的に和解を望んでいる人たちでもある、という設定はあまり伝えられていなかった。

そこで、折からの北朝鮮の体制の悪魔化が加わって、北は倒すしかない存在だ、とサダム・フセインの時と同じような「メディア主体の主張」が完成していた。

ところがどうでしょう、おどろくばかりの笑顔ではありませんか、となっちゃった。

そこでむしろ、押し黙って北朝鮮の金妹と目もあわせようとしないペンス(および安倍)の存在が際立ってしまった。昨日読んだのでおもしろかったのは、ペンスはオリンピックに邪悪の目を届けに行ったのかよ、みたいなコメント。あの人人相悪いから余計にそうなる。チェイニー小型版かよ、というのもなかなか。

で、アメリカの普通の人の中にさえ、結局俺らが南から撤退したくないっつー話なんだな、みたいな感想というかありがちな結論を見ちゃう人が出て来た。

 

そうかと思えば今度は、IOCのバッハ会長が五輪後に北朝鮮に行くとか言い出した。

IOCのバッハ会長、五輪後に訪朝=「スポーツ対話継続のため」

https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018021200563

 

もうこうなったら、4月まで次から次から国際機関の代表者が平壌入りのスケジュールを並べてみたらどろうなるんだろう、とか想像して笑ってしまった。米の演習阻止、とかいう言わないがみんな知ってるスローガンが掲げられちゃったらどうしよう。

 

■ 朝鮮戦争レジーム

でまぁ、まだまだいろいろあるとは思うけど、いずれにしても、日本が考えなければならないのは、時間の長短はあれ、

いずれにしても「朝鮮戦争レジーム」は終わりを迎えるでしょう。

日本の安保体制は朝鮮戦争をきっかけに、日米安保+岡崎・ラスク交換公文によって、日本全土を基地可能地域にし、かつ、日本は無条件に米(国連だしても)に従う恰好で密約込の法体系を作ってしまった。

これをどうほどくのよ、って話に向かい合う必要がでてきた。

「日米指揮権密約」の研究:自衛隊はなぜ、海外へ派兵されるのか (「戦後再発見」双書6)
末浪 靖司
創元社

 

で、これってできるんだろうか??と、我が国ながらまったく自信が持てない。

これって敗戦時の認識がインチキだったことの延長みたいなものだから、そうとう大変。できるんだろうか。つか、できなかったらどうなるんだろうか。

できなかったら、なんでだかわからないけど米の属領のままで米が代表者として指図するが、実際には、米中(または国連)共同管理体制下のハッピーな属州民みたいな感じになるのかな。

それならそれでいいじゃん?とか言い出すのが大方の日本人、みたいな感じもして苦笑するしかない。

 

つい最近まで、日本の独立は朝鮮戦争をにらみながら達成されたという点に全然ハイライトがあたってなかったのは、これってわざとだったんだろうか、など考えてみたりもする今日この頃。いやほんと、私たちって迂闊な民族だなと思うしかない。

 

  

 

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2 コメント

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中露不在の写真とバッハ平壌入りの思惑 (私は黙らない)
2018-02-14 05:13:21
妹と文さんが握手する誠に微笑ましい写真の中に、中露がいない。ドーピング疑惑がなければ、プーチンは写真のフレーム内にいただろうか。
中露不在の絵は、バッハの意図するところだった?
ロシアをドーピング疑惑で除外して、そのすきに平壌入り?
問題はアメ+日だから (ブログ主)
2018-02-14 14:05:52
私は黙らないさん、ども。
いや、いないからむしろ、朝鮮民族 vs 米+日の構造にフォーカスが行ったんじゃないでしょうか。

バッハは欧米上層部の指令を受けて南北朝鮮を全部親westにするための努力をしてんじゃないですかね。

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