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スイスと北朝鮮と極東ハンドラー上級者

2017-09-05 14:58:24 | 太平洋情勢乱雑怪奇

BRICSのミーティングは終わった。北朝鮮の騒ぎのおかげで、扱いが地味になりましたね、というところ。前にもこんなことがありましたね。

さてそんな中、昨日のTASSに地味というか妙な記事をみつけた。

スイスの大統領が、月曜日のスイス国内の会議で、北朝鮮の現状について尋ねられて、

ええ、私たちとかスウェーデンは、常に仲介者としての仕事ができるよう用意していますよ、

と答えたという。

When asked by a Swedish journalists to comment on the current situation in the Korean Peninsula, she said, "I think the Swiss position like the Swedish is always that we are ready to offer our role for good services as a mediator."

Switzerland ready to be mediator in Korean settlement

http://tass.com/world/963603
 
 
どう考えても、この飛び道具の飛び交う意味不明で難しい環境で唐突にスイスとかスウェーデンという小国が出てくる可能性を想像することは難しい。
 
そんなことはロシアは百も承知、二百も合点でしょう。ではこの記事は何? 誰でもいいから、対話の時ですね、という国はマメにリストしようというのは一つあるでしょう。
 
でも、思わず別の方向を思い浮かべた人もきっといるはず。それは、北朝鮮の現在のあの太ったリーダーは、スイスで教育を受けたのだ、ということ。
 
ということで、まぁ多くの人がいろいろ言っている話ではありますよね、最近は。
 
でもって、この件でもっともキレイにまとめてくれた記事は、ウィリアム・イングダールのこれか。
 

North Korea is an Pentagon Vassal State
https://journal-neo.org/2016/11/01/north-korea-is-an-pentagon-vassal-state/

 

日本語訳は、「マスコミに載らない海外記事」さんが2016年11月にされていた。リンクさせていただきます。

北朝鮮はペンタゴンの属国

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-d8db.html

 

まぁ、要するに、CIAがスカウトした、アメリカの極東でのプレゼンスを維持するためのツールだろうという話。

実際、南北朝鮮を含めて大陸側のロシア、中国が関係を良好にしていった中で、金正恩の「活性化」みたいなものは始まったわけですからね。そこから、ひたすら貿易関係をシャットアウトしていった。それは表面的には、北にビジネスをさせず貧乏にさせようという話に見えるが、実際には今後の発展を考えてまとまっていたロシアや中国と北朝鮮、南朝鮮のビジネス機会をつぶしていくことに寄与していた、と。

 

だから、ロシアは、あるいはその他の国々、関係者を含めた、私が考えるAチーム(Bチームがナチ組で、それ以外のすべて)は、何か言いたいのかな、などふと思った。もちろん、単なる勘違いに違いない、私の妄想、妄想、それでいいとは思うが一応書いておこうと思って書いた。

 

■ 隣人かネタか

まぁしかし、どうあれ、それでも中露は関与し続けるだろうでしょう。なぜなら、彼らにとって重要なのは、隣接地に住む朝鮮というアイデンティティを持つ人たちとその土地こそが我々の隣だ、という考えがあるからでしょう。ずっと関係していく以上、そこと完全な敵対などするつもりはない、と。

それに対して、侵略者側は何を考えるのか。すべては金の成る道具なので騙しに騙した後は、捨てる、つまり、ここでレジームチェンジで葬り去るという、サダム・フセイン型なのかな、と。

そこで私が興味深く思っているのは、今年に入ってからの急展開。この急展開の結果、もしミサイル技術が本物で、もし核開発がすべて本物であるのならば、このプランを推し進めて、アメリカの極東におけるプレゼンス維持と日本と韓国をアメリカの衛星圏内にとどめようというプランは一時的に達成されるものの、同時に、核戦争を選ばないのだったら、北朝鮮とはもう話し合っていく以外に道がない、というところまで来た。

これは、永続的なプレゼンス維持プランとは合わない。

だから、どこかで「手代わり」みたいなのがあったのかな、など思ってみてる。

そうなると、もしイングダールの予測が正しければ、最終的には金正恩一派は首になって、後は普通に共和国になるんじゃないですかね。で、その時の、では北朝鮮はどんな国かのアイデンティティが必要になる。そこで、日本の支配とそれへの抵抗、朝鮮戦争というのがクローズアップされるような感じになるんじゃなかろうか。それが一番今後にとって安定的だし。

それって日本にとっては全然楽しい話ではない(抵抗しても無駄だが)。でも、チャイナ、ロシアとは軌道が合う。

 

■ 極東ハンドラー上級者

イングダールの記事は、主にカリアゲの話が主要な話なのだが、その話の全体ピクチャーとして、元中国大使だったジェィムズ・R・リリーの話から説き起こす。

リリーは、元大使には違いないが、そもそも20年代に中国で生まれ、その後戦争を超えて50年代にCIAの工作員となって極東域で万弁なく活躍していた人。さらに、ブッシュ父とエール大学の同窓で、スカル& ボーンズ秘密結社メンバー。つまり、まったくのインナーサークルの人。ジャパンハンドラーみたいなああいう低級なんじゃなくて、もっと上にいる人と言っていいんじゃないですかね。日本にも絶対関係ある人だと思う。

イングダールは、この人に偶然あるセレモニーで会って多少の会話をして、その中で、リリーが

「早い話、冷戦終焉時に、もし北朝鮮が存在していなかったら、地域で第七艦隊を維持する口実として、我々は北朝鮮を作り出す必要があったろう。」

 “Simply put, at the end of the Cold War, if North Korea didn’t exist we would have to create it as an excuse to keep the Seventh Fleet in the region.”
https://journal-neo.org/2016/11/01/north-korea-is-an-pentagon-vassal-state/

と言ったという記憶から、金カリアゲとは何なのかを考えている。だから、結果からみれば、新しい北朝鮮を作る必要はなかったわけだ、リーダーさえ手籠めにすれば、というのがこの論考の骨子になっている。

日本に住んでて思うに、そりゃそうだろうな、ではあるし、特に驚かない。

私としては、そこじゃなくて、戦後すぐからの、あるいは30年代、20年代から極東を「作って」いったオペレーション(後にCIAに結実するわけだが)について、そろそろいろいろ明らかになっていくといいなと思う。それができるようになるのも結局朝鮮(と台湾)の展開如何なんでしょう。

多分、50年代の対中国の活動というのは、実に大きかったんだろうと思うんだな、CIAのオペレーションとして。

時ならぬ大日本帝国のサブカル化というのも、考えてみれば、時間稼ぎのような、貧しい抵抗のようなものなのかもしれない。


 

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2 コメント

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『ポルポト、北朝鮮、イスラム国』 (ローレライ)
2017-09-05 16:17:21
『西側の傀儡』として『ポルポト、北朝鮮、イスラム国』は『同じ筋書き』なのだ。『ロシア中国には疫病神』である。
アジア側は開示が進んでない (ブログ主)
2017-09-05 17:33:48
ローレライさん、
いやいやほんと、開けてびっくりのこともあれば、やっぱりのこともあるでしょうが、いずれにしてもアジア側もせめて欧州側並に出てくるべきでしょう。

やっぱり欧州+米には書き手が多かったというのも一つの原因なんでしょうね。

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