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ロシア情報機関幹部3人、ワシントン訪問

2018-02-11 00:03:13 | 欧州情勢複雑怪奇

米ロ関係は冷戦後最低、冷戦中の平和な時よりはるかに悪い状態だと言われている。しかし、ピョンチャンオリンピックが始まるちょっと前、なかなか興味深いことが起きていた。

ロシアの情報機関の長3人がアメリカを訪問していたのですよ。

今日、「マスコミに載らない海外記事」さんが訳されてました。お借りします。

ロシア幹部三人がアメリカ合州国訪問

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/post-0117.html?utm_source=admin_referer&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime

 

3人とは、

ロシア連邦対外情報庁長官セルゲイ・ナルイシキン、

ロシア連邦保安庁長官アレクサンドル・ボルトニコフ

ロシア連邦軍参謀本部情報総局局長イーゴリー・コロボフ中将

 

他の2人はともかく(笑)、やっぱりナルイシキンさんに注目してしまう私。それはやっぱり男前だから。あはは。

 

と、しかしですね、最初はドキドキしながらかっこいーと見ていたんだけど、結論から言うと、要するに特別写真映りが良い時がある、というのが正解だと思う。いやカッコ悪いってことはないけど、動いてるのを見るとそこまでドキドキする必要はない、わりとありがちなおじさん顔だった、みたいなオチでございました(いや、ドキドキしてたのは私だけかもしれないけど)。

この人はしかし、ロシアの古い一族の関係者なのではないかという噂がずっとあって、そっち方面からも興味深い。17世紀あたりのロシアの政治に始終出てくるナルイシキン一族。

Naryshkin family

 

で、この3人のうち、ナルイシキンさんはほぼ間違いなく折からの「制裁」対象で、米国への入国を禁じられていたんじゃないかと思う。プーチンと非常に近いし要職を歴任しているから。が、ワシントンに行った。

これは一体なんなのか。今のところ誰にもはっきりした理由はわかってない。

上の記事もこのような結び。

ロシアとアメリカ合州国が緊密なパートナーになる確率はわずかだ。それゆえ、関わり合うこと、“衝突回避”や、特定分野での交流が一層重要になる。諜報機関のトップ同士の接触は、両国が、好ましい変化をもたらすことに本気であることを示している。幹部たちが一体何について話し合ったのか我々は決して知ることができないだろうが、会合があった事実が多くを物語っている。実際、この重要性を過小評価するのは不可能だ。どうやら前途に光明が見えつつあるように思える。

 

しかし、明らかに、わざと、むしろ目立つようにやったんだろうな、という感じがするのは、やっぱりナルイシキンが入っているから。他の2人は実務系の人だから一般に知られた人ではないが、ナルイシキンはプーチンと非常に近い、名前が知られ、よく重要な局面で各国を訪れている人。

で、アメリカでも記事になっていたし、TASSでもなってる。

Russian intelligence chief visits US to discuss war on terror — ambassador

 

ロシアの駐米大使アントノフ氏によれば

2014年のソチ五輪の時も協力したし、今年のFIFAワールドカップでもそうなるよう検討

アメリカとロシアの特殊業務(special services)は一般に見えないが、続いている

だそうだ。その上で、この言い方が興味深い。

「特殊業務間の連絡は、最も困難な時でも続けられた。政治は政治、しかし毎日の仕事は毎日の仕事だ。政治的なスローガンはある、しかしやるべき現実の仕事もある」

"Contacts between special services continued even at the most difficult times. Politics will be politics, but everyday work will be everyday work. There are political slogans, but there is also some real work to do," Antonov added.

http://tass.com/politics/987568
 
情報機関ってそんな感じですよね。
 
まぁ、そうしててもらった方が安全そうだよね、実際、みたいなところ。情報機関だけでなく、核戦略の人も特殊な教育を受けてると昔から言われてる。
 
 
■ オマケ(応用編)
 
上のアントノフさんの「政治は政治、毎日の仕事は毎日の仕事」を現実の例にあてはめると、例えば、
 
最初にシリアでアサド政権が化学兵器を使ったと「マスコミ」が騒いだ時、各国の情報機関、とりわけロシア、イギリス、フランスあたりはアサドは白だと言っていたと言われてる。つまり、「毎日の仕事」と「マスコミ」は異なっている。
 
振り返れば2003年のイラクへの侵略戦争も、情報機関は違う結論を出す中で、マスコミ+政権という政治の部分が突っ込んだ。
 
また、今日の朝日の記事もこの例に入るでしょう。
 
個人参加、良くない前例に ロシアのいない冬季五輪考
 
スポーツネタで食ってる長田渚左は、ロシアの個人参加を認めたことをよくない前例を残したと言っている。つまり、この人は100%ロシアが国家をあげてドーピングをやっていたという説を100%信じて、罪もない選手を出場停止にし、しかも、他国人に認められた国旗、国歌の使用をロシアの個々人にのみ認められないことは正しいと考えている。
 
みなさん、記憶しましょう。長田さんもそれを載せる朝日も長田も絶望的なまでの、無自覚の差別主義者と呼ばれるべき存在かもしれませんね。
 
これに対してスポーツ仲裁裁判所は、全員分ではないが多くの選手についてドーピングを認定する証拠に欠けると判断した。このへんは、情報機関がまとめれば、ロシアは多分白、という話になるでしょう。ただ政治があるのだ、と。
 
で、こうやって考えると、要するに「マスコミ」が政治の部分を担い、現場とそれをまとめる情報機関が「毎日の仕事」部分となるでしょう。
 
つまり、私たちはこの「政治≒マスコミ」に踊らされ、騙されているということ。マスコミなら、あるいはそこにひっかかってる電波芸者、メディア芸者なら、いい加減で危険極まりない差別主義者まるだしでもつるし上げられない、みたいな状況が実際ある(例:アルカイダを庇ってそれと戦うロシアを叩く米リベラルメディア)。
 
ロシアとアメリカの情報機関が何のために異例なことをしているのかは不明ながらも、この動きというのは、実に現代の国際情勢における「政治≒マスコミ」と「現実、現場」の違いを見せてくれたともいえるでしょう。
 
であれば、このマスコミ、主流メディアとは誰なのか、というのが本当の問題だとも言えるでしょう。
 
■ オマケ2
 
しかし、現状のthe Westで問題なのは、情報機関が政治に情報を提供する者ではなく、自らの意思をもって行動していることだ、という指摘もあった。シリア問題あたりは特にそう。つまり、CIAならCIAでいいけど、それがアメリカ政府を飛び越えて、しかも主流マスコミと組んじゃってるような状況がある。
 
その顕著な暴露はこれ。ウルフコッテさんは、情報機関から渡されたネタをあたかも自分が取材したかのようにして書いたと話してましたね。
いろいろ構造分析のネタが出てきて面白い時代だなとも思う。だんだんまとまってきた。
 
■ オマケのオマケ
 
何度も似たようなことを書いてる気がしますが、いわゆるリベラルのキャンプにいる人、反安倍、反日本会議だというみなさんは、だからといって朝日や毎日の主張を鵜のみにするのはやめた方がいいです。自重しておいた方がいい。
 
多分、こっちはこっちで崩れるポイントに差し掛かっていると思う。
 
 
 

 
 
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