DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN

リビアへの軍事介入にキャメロンは責任あるからな by 英議会

2016-09-15 01:41:14 | 欧州情勢複雑怪奇

数日前、なんだか曖昧なことを言いながらデビット・キャメロン元英首相は議員を辞職した。

それと関連するのかどうかは知らないけど、英議会の外務委員会がリビア問題の報告書を出して、その中でデビット・キャメロン率いる英国とサルコジ率いるフランスによるリビア介入を批判したという記事が出回っている。

MPs attack Cameron over Libya 'collapse'
http://www.bbc.com/news/uk-politics-37356873

David Cameron ‘ultimately responsible’ for Libya collapse and the rise of Isis, Commons report concludes
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/libya-david-cameron-isis-islamic-state-ultimately-responsible-for-leading-to-collapse-and-rise-of-a7251331.html

 

BBCが詳しく、the Independentなんかも早かったような気がするので、これはつまりブレアをけちょんけちょんにやられたリベラル勢としては、お前もなといち早く飛びついたということかもな、とちょっと思ったりもする。

内容のハイライトをいくつかあげると、

・英国政府はリビアの反乱の状況について適切な分析を実施したという証拠はない

・戦略目標の定義がない。したがって、リビア政権の軍事から市民を保護するという介入に制限がついてない

・ベンガジが安定した後も、軍事行動を一時停止するという試みがなく、その代りに軍事介入にのみ集中していた

・リビア人の多くはイラクの暴動に参加し、またアフガニスタンでアルカイダと共に戦っていた。ということは、好戦的な過激派グループの勃興は後から起こっただけ、ではすまない

・カーダフィー体制が放棄した武器の安全な確保についての行動が不足で、これが混乱と地域のテロ行動の増加につながってる

といった感じで、行動がいちいち不適切だろうとして、それを率いたキャメロンには責任おおありだ、となっている。で、キャメロン政権の判断には軍の参謀総長が関与していない、決めたのはフランスでイギリスは従った、という指摘もある。このへん地味に重要かも。

 

と、内容的にはこの間書いた、フォーリンアフェアーズ誌の記事と似てる。そりゃ同じ事象だからそうなるのも当然といえば当然。

これこれ。

北朝鮮と「オバマのリビア大失敗」

 

といったって、もうリビアを壊してしまって、すっかりイスラム過激派の拠点になっちゃっている現状をひっくり返せないし、それによって、アフリカから欧州を目指す人が減るわけでもないでしょう。

とはいえ、イスラム過激派に武器を渡して拡大させるという路線は捨てるということなのだろうか・・・とは一応考えておく。できるかどうかは別として。

 

イギリス的には、欧州方面ではロシアとの和解に一歩踏み出して(これもどうできるかはともかく)、アジア方面では、過去の行動を議会を通じて顧みることのできる国ですよってのをアピールして少しづつ過去15年ぐらいのネオコン旋風から身を離そうとしてるんでしょう。

で、イギリスは英連邦があるから、実はアジアにオトモダチがいぱーい、ではあるんだよね。英連邦って日本ではほとんど話題にならないんだけど、この連邦は有効に機能してる。ただの親睦団体でもないんですよ。昔カナダに住んでる時、結構いろんなところにこの絆は活用されているもんなんだなと思って観察していた。

特に、英語という言語を同じく使えるようして、しかもそれが目の前の金儲けの道具(ビジネス向けしか対応しない言語)だけでもなくて、文学、評論とかのちゃんと批判精神を持った言論活動も共有できてたり、さらに法律体系を一部共有させてる、ってところに私は着目してますです。時間はかかるけどこうするとより深く付き合えるからという考えでずっとやってんだろうな~と思ってる。

この中にはインドという巨大な人数を抱える国も入ってる。

 

いずれにしても、それらこれらでイギリスはかなり真剣に今が大転換の時だと見定めてる感じ。

 


 

 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日米合同委員会の合意文、閲... | トップ | ノダブーと「もんじゅ」 »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『リビアに核兵器があれば』 (ローレライ)
2016-09-15 07:21:46
『リビアに核兵器があれば』、『盗賊団の食い散らし』にはできなかった!訳で『核の平和機能』が認識された。
はじめまして (sunny)
2016-09-15 15:09:54

こんにちは!コメントは初めてです。どうぞよろしく
どういうわけか、シリア情勢がとても気になってしょうがないのですが、どうやら情勢はアサド政権に有利な方向に動いているようですね。

ビデオ➡http://thesaker.is/syrias-assad-sends-a-message-to-western-officials-from-recaptured-city-english-subs/

CFRのサイトがリンクしていた外部記事ですが、上記の町アサド奪還の背景を説明しています。

https://tcf.org/content/commentary/syrias-rebels-lose-symbolic-stronghold/
死ねばもろとも (ブログ主)
2016-09-15 19:34:43
リビアはでも死ねばもろとも論を取ったかどうかは怪しいような気もしますね。カーダフィーという人物そのものが核より重要かつ強かった気はします。

北朝鮮に関してはそういうリーダーがいないから、こっちこそ核一本。
シリア情勢 (ブログ主)
2016-09-15 19:36:35
sunnyさん、はじめまして。

シリア情勢は各地の戦闘ももちろん重要なんですが、大枠はNATO勢(ネオコン+介入主義者)とイスラエル勢の意志なので、そっちの詰めが現在行われているって感じかと思われます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL