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宴の始末-II (1): 「NATOはテロ組織をひろげてる」by トルコの国会議員

2017-01-25 17:36:44 | 欧州情勢複雑怪奇

トランプ、トランプといっている間にもシリア方面は動いていて、カザフスタンのアスタナでシリア和平協議が行われた。

参加者は、

シリア政府とシリアの反体制派武装勢力の代表のほかに、協議にはロシア、イラン、トルコ、米国、国連代表団が出席している。米国はシリア停戦の保障国ではないが、米国政府代表として駐カザフスタン米国大使が出席している。

https://jp.sputniknews.com/politics/201701243267905/

 

これに対して、NHKさんは早々に上手くいかないと描いてる。まぁそれがステルス帝国の評価でしょう。だって上手くいかせるわけにはいかないから。

その他奇妙に思ったのは、上述の通り、主要な参加者は、ロシア、イラン、トルコなのだがNHKにはイランの語がない。なぜ3文字がそんなに惜しいの?

シリア和平協議 停戦維持向け予断許さず/nhk

1月24日 5時51分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170124/k10010850511000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_012

シリアのアサド政権と反政府勢力の和平協議が、ロシアやトルコが主導して23日から始まりましたが、互いに相手を非難し、先月合意した停戦を維持していくための具体策で一致できるかどうかは予断を許さない状況です。

予断を許さないというより、この問題は、ぶっちゃけシリア政府とシリア野党の問題じゃなくて、シリアに手を突っ込んでいる西側主体の連合が手をひくつもりがあるのか、ですから。

つまり、アメリカを中心とした西側なる枠組みは、もはやディープにテロリストの親方なわけですが、ここが雇っていたテロリストってか傭兵、だいたい10万人ぐらいいるらしいですが、を今後どうするの?というのがまず何よりも問題でしょう。

それをあたかも、ロシアとトルコ、イランの頑張りじゃできないだろう、とかせせら笑ってるのが西側というやつ。もはや、この不道徳さは言うべき言葉が見つからない。

そんなことはない、西側は立派なのだというのなら、ベンガジ事件を解明してみろよ、でしょう。あれはやっぱりカーダフィーの金(ゴールド)とお金の強盗が主体で、副次的にカーダフィーが持ってた武器類のシリアでの流用が目的だったんだろうなぁと思いますね。違うという説すら出ないですし。

Russia, Iran, Turkey agree to establish mechanism to support Syria ceasefire & Geneva talks
Published time: 24 Jan, 2017 12:00
https://www.rt.com/news/374900-syria-talks-statement-russia/

 

■ NATOはテロ組織を広げてる

で、このへんの動きはロシアはもちろんよく見てるが、トルコも非常によく知ってる。なぜなら、アメリカ or NATOがしかけてきたムジャヒディーンからアルカイダ、ISといったグループを匿ったり、訓練してきた場所はトルコが主体だから。

というわけで、昨日見たニュースでは、Tayyar さんというエルドアン派のトルコの国会議員さんが、笑っちゃうほどあっけらかんと凄いことを言った。

トルコは1950年代にNATOに加盟したが、それはトルコの歴史にとって負の役割を果たした、

NATOは、脅威となっており、地域にテロ組織を拡大させている、

といい、さらには

NATOは常にトルコにおいて汚い、血塗られた行動をしてきました。1960年の軍事クーデターはイギリスが仕掛けたものですし、1971年のクーデターはCIAが、1980年のそれはNATOが仕掛けました。

これもすごい。笑ってしまった。状況的に西側優位の、いわゆる大西洋主義者グループの仕込みだったんだろうとは思うけど、あっけらかんとトルコの国会議員に言われると驚く。そして、今日代表的なオールタナティブメディアとしてよく知られるようになったRTに書かれるという事態がさらに凄い。

その上で、今後どうなるかわからないけど、NATOとの協調を縮小して、現在NATO連合軍が使ってるインジルリク空軍空軍基地の閉鎖も視野に入れるべき、と言っている。

Pro-Erdogan MP slams NATO as ‘terrorist organization’ & ‘threat’ to Turkey 
https://www.rt.com/news/374851-turkey-nato-coup-terrorist/

 
 
 
■ シリア問題のカギはイラン

そのトルコとロシアは共同でIS空爆をしている。これって、あんまり注目されていないですけど、凄い事件でしょう。トルコはNATOの一員で、トルコの基地をNATO各国は勝手に自分の庭みたいにして使ってるのに、ロシア軍と共同作戦してま~っす、なのね。


露、トルコが初の共同空爆 シリア北部アレッポ近郊 和平協議へ地ならし
http://www.sankei.com/world/news/170119/wor1701190003-n1.html

ロシアとトルコ、イランの3カ国は今月23日、シリア内戦をめぐる和平協議をカザフスタンで行うことになっており、共同作戦にはその地ならしとして連携を誇示する狙いがあるとみられる。空爆は、ロシアが後ろ盾となっているシリア・アサド政権との合意に基づいて行われ、露・トルコの爆撃機など計17機が36の標的を攻撃したという。

 

サンケイは連帯の誇示とか書いてますが、そこはもう過ぎたでしょう。誰でももう知ってる。

そうじゃなくて、これがつまり、今後アメリカとロシアが共同でIS退治に立ち向かう呼び水なのか、という可能性が見えているってところが今日のポイントではなかろうか。

で、これが大変なのは、トランプ率いる米軍は基本的に反イランだから。

しかし、シリアをここまで落ち着かせたのはロシアだけでなく、イランこそ重要だったわけですよ。地上で戦ってた作戦指揮を執っていたから。ロシアはもちろんそこは重々わかってる。

で、ここで、NHKが喜んで伝えているような、シリア問題が解決できない、させない、ぐずぐず人殺しさせておくことには意味があるんだろうな、ステルス帝国に、と思いますね。

いつまでもぐずぐず言っている間に、ロシアとアメリカが仲良し(のように見える)体制になっていると、イラン、中国の側がロシアに疑心を持つ。これをどうやって作ろうかな、と思ってるんじゃなかろうかと想像。

特に、トランプを支えて来た地上の足になる人々は、いろんな人がいるけど、一貫して福音派が主体的だった。ここはキリスト教者であるロシアが好きなのね。過剰なほど。ここを過度に強調され、悪いプロパガンダに使われると、それはつまりロシアとイランの間に問題が生じる恐れなしとはしない。

もちろんロシア政府もイラン政府もバカじゃないわけですが、その間に何か事件を起こして、イランを悪者にして、ロシアが庇えないようにする、みたいなトーンを作られる可能性はあるでしょう。

 

とはいえ、このへんの問題はしかし、それだけでも片付かない。イスラエル問題、クルド問題があるから。

というわけで、宴の始末II部を立ち上げようって感じですね。

 


 

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3 コメント

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『西側の悪意の鏡NHK』 (ローレライ)
2017-01-25 18:48:26
『西側の悪意の鏡NHK』と言う訳で『只の偏向放送』ではない『反イランシフト』の放送。『近代トルコ史の謎』がトルコ国民に解放されたの『トランプ革命』のトルコ波及とも言えるが『最後の植民地』日本と大違い。
素で流す大本営 (ブログ主)
2017-01-25 19:06:21
そうなんですよ! 
欧米の報道だと捻ってくるし、背景事情を書き込むからよく読むと中和されてたりするけど、日本はプロパガンダ一直線で来るから西側の意見がわかりやすい。あはは。

バカなんじゃなかろうかという気もするけど、大本営は死なずなんでしょうか。
IS (luna)
2017-01-28 09:45:11
シリア軍12万 IS22万ぐらい、反政府側と呼ばれている侵略軍は倍ぐらい居るんですよ、だからアレッポを解放してもなかなか事態が改善しない、弱小は大手に吸収され大手は主導権を握るために内紛に発展、その他は和解に応じて解散、もうかなり成果が出ています。
これでシリア政府はかなりやりやすくなったのではないですか。
ロシアとトルコ空軍の協力ですが、トルコはクーデター騒ぎで軍関係者をかなりパージしてしまったので空軍はまともに稼働しない状態になっています、首にしたパイロットに復帰を呼びかけたりしています、でも民間に就職していてそちらの方が待遇が良いので復隊するパイロットが居ない。
シリアに侵入したトルコ軍は空軍の援護が受けられないのでロシア空軍にに支援を要請したのが始まりです。
深刻なお家事情があるのです。
陸軍の方はやる気が無いと言うのもありますが、最強と言われていた西ドイツ製戦車は弱点が有り、何故かISはそれを知っており次々撃破され又は捕獲されています、シリアは西ドイツ戦車の墓場となっています。
ISが強すぎるんだかトルコが弱すぎるのか。
イエメンでもアメリカ戦車、戦闘ヘリ等撃墜撃破され欧米の兵器すごい、の化けの皮がはがされつつあります。

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