DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

おおもり@南千住

2015年11月25日 | そばうどん
そばを食べる音を何と表現しているだろう。

つるつる。か。

ではラーメンを食べる音を何と表現しているだろう。

あ、つるつる?だな?

じゃあうどんは?冷麺は??



麺が大好きー!と歌のお兄さんとお姉さんが歌い上げる子供番組の曲では、そばは、つるつる。なのである。

うーん。。間違ってないけど。。

麺=つるつるみたいな。。

子供は影響されやすいのだ。そしてつるつるという言葉が独り歩きを始めた時、子供は大きくなり、いつの間にかラーメン辺りを好きになる仕組みではないか。ちょっと待ちたまえ(笑)



そばって、つるつる!と言い切るより、もう少し儚いものだと思う。

微妙なざらつきがあったり、ぷつとした口当たりがあったり、はらりと解ける感じがあったり。

ま、それを子供の歌で表現せよ。というのもかなり酷な話ですが(笑)



おおもりのたぬきそば500には、そんな儚さをも包容したうまさがあった。

常陸秋そばをおそらく5割ほど用いた、そばという麺類が本来あるべき食感や味わいを持ち合わせたそば。
そして、軽やかでありながらきっちり麺を受け止めている汁のバイプレイヤー振りがまたとても良い。
力まかせに120点を目指さない、程よく抜きのある90点とでも言おうか。
たぬきがしっかりと、じんわりと、満足いくうまいそば。おっとなだな~



向かいに建つスポーツセンターは、かつて下町の子供達の夢を一身に集めた東京スタジアムだった場所。

当時、最先端だったスタジアムの、眩しいライトに胸をときめかせた子供たちが、夢心地のまま、このつるつるだけでは割り切れないうまいそばを食べた。なーんて事があったんだと思うと、大衆そばファンとしてなんとも嬉しい心持ちになったりするのである。




















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