DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

丸栄フーズ@本所

2016年12月03日 | 弁当・惣菜・デリカ
墨田区は工業の町だ。
点在する小さな町工場には、一見では判らずとも世界レベルにブラッシュアップされた素晴らしい職人たちの技術が数多存在するという。



そんな下町の町工場で働く人々の昼の胃袋を支え続けてきた弁当屋が丸栄フーズ。碁盤の目みたいな本所の町の一角に唐突にある。

その初めて見つけた時の光景を、今だに鮮明に覚えている。



店頭には常に2〜3人の行列。そしてその行列を伸ばすまいと、実にスピーディなやりとり。初めての自分はその速度に面食らってしまった。
そしてその窓口の奥をチラと見て、更に唖然とした。10人以上のおばちゃん達がそれは見事な分業で、猛スピードかつスムーズに弁当を作ってる姿があったのだ。

どんどん作ってどんどん売ってどんどん配達する。その様はまるで朝の立ち食いそば屋の如し、なのであった。
これぞ大衆食。市井の漲るパワーを感じさせる実に気持ちの良い姿だ。



その弁当は日替わりで2種類。どちらもボリュームがあって。



今回は並弁490。ほら、容器がでかいでしょ(笑)
上だと容器が二つに分かれてたかな確か。



そしてね、なんだろね、食べるとわかる。ハレとケでいえばケなんだよ、でもそこがたまらなくいい。毎日食べるという前提にしっかり照準が合ってるうまさなんだよね。
バランスが良くて飽きの来ない弁当。いい意味で抜けがある。そゆ感じ。



デパ地下やほか弁処、コンビニでは、キャッチーで派手な造りの弁当が並ぶ昨今。
本当に毎日食べる人を考えて作られた弁当の如何に少ないコトか。

この町のモノづくりのプロたちが、この弁当をこぞって選ぶ。
その理由がちょっぴり判る気がしたのである。









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