WoW EQ2 DaocJE SWGJE 海外由来のものだけでこれだけこの秋から冬に掛けてリリース予定なんですが、ネトゲの好きなわたいなんかは、そりゃ選ぶに困るというか、どうやって時間を捻出しようかと皮算用をしてしまうぐらい、うれしいといえばうれしいのですが、手放しでは喜べない恐ろしさもあるわけで。
これで共倒れにでもなれば、日本市場においてネトゲはもうビジネスとしてはだめだという烙印が押されてしまうのは避けがたい感じで。
少なくともEQJEはFF11と比べると成功したとはいえなかった。 洋ゲーの日本語ローカライズはペイできないという雰囲気が漂ってるときに、DAOC SWGとかさなってJE化される。
結局これは何だというと、アジア全体を市場として見渡したときに、ドル、ユーロ並みの価格設定についてこれるのは日本だけだ、という意味なんだろうと思う。
潜在的にネトゲを好む層はどの国にも一定の割合でいるとしても、課金に耐えられる若年層数を維持できるのは、今のところ日本が一番多いと、SoEなりMythicなりは分析してるんだと思う。
ところがこれが危険な思い込みで、微妙に日本の実情からは乖離してるんだということには字面からは気がつかないわけで。
どう乖離してるか、一言で言うのは難しいが、今の若い人たちは、世界の中でも、タブーの少ない、実質的な「物」がすぐ手に入る、いまの日本の爛熟期の社会の中で、あえてゲームにロマンを、あからさまに言えば擬似格闘を擬似Sexを、求めなくてよくなっているのが一番大きいんじゃないか。
簡略化して言えば、ネトゲやってる時間、外で彼女と遊んでるほうが楽しい。みんなでドライブ行ってバーベキュー食ってるほうが、体験できるコミュニケーション量がずっと多い、ってことで。
昭和の高度成長期にうまれたをじさんとしては、1980からの日本の社会の変質の大きさは、実際俯瞰してみると、ものすごく大きな変わりようだと、気がついていて。
そしてその文化の均質性はネットワークやTVをつうじて、「地方」という言葉を文化的には、かなり無意味にしている。
縦にも横にもそうやって広がりを持った、今の日本の文化的状況の中で、ゲーム自体の占める位置が、まさにもう「暇つぶし」的なものでしかなくなってきてるんじゃないかと思う。
「ブーム」というものはもう起りにくいし。「ヒーロー」ももういない。
そういう機構を必要としなくなったこと自体は、成熟に向かう一場面なのかもしれないが、個人のいまいる「位置」を確認することは、もうとても難しくなっている。
うだうだ書いたけど、今の日本人は「ゲーム」を必要としていない、あるいは必要とする人の数が減っている。 ということで。
そこに日本の字面上の「購買力」を期待して参入してくるネトゲたち。 いずれも力作ぞろいで、どこかの薄っぺらなゲームとは一線を画す出来の力作ぞろいだけに、わたいとしては、団塊の世代の子供をつくちゃった親のような気持ちで、みんなうまく行くといいけどなぁ・・・とハラハラしているわけで。
もちろん、全部やりますよ。皆様それぞれ義理を欠くようなまねはいたしませんて。
・・・でもどうなるのかね・・・