ほんまかいな？日本は金持ちが多い。

●日本人はすごい金持ち ●

日本人は日本に住んでいると自分たちがいかに金持ちかが実感できません。特に，４０代で受験生のお子さんを抱える方は日々汲々と過ごしていらっしゃることでしょう。 従って，これから私が述べていくことはいったいどこの人の話？と感じられるかもしれません。

私は現在マニラに住んでいますが，日本とマニラとでは金銭感覚は０が一つ違います。現在，私は月３万円程度で過ごしています。

下宿代（食事付）約１万円
遊興費　　　　　　約２万円

こんな感じです（笑）別段，切り詰めての話ではありません。現地化すると，この程度でも結構リッチです。現地の人はだいたい一家４人で２～４万円程度で暮らしているのではないかと思います。これが田舎になると，マニラの半額程度になります。

もっとも，私の場合，フィリピン人の家庭に間借りし，さらにそこで食事や通信も提供してもらってますので，安くあげられます。しかし，仮にアパートを借りたとしても５千円か１万円程度上昇するだけです。問題は遊興費なのです。

また，資産感覚はマニラではミリオネイアという言葉が生きています。数百万円の資産を持っていれば金持ちです。日本ですと，数億円の資産価値に相当すると思います。

しかし，インフラは相当劣悪です。 電気はよく断線する。水は昼でないことが多い。道路はでこぼこですごい渋滞，街はきたない（日本にいては想像できない），ちょっとした雨で街は洪水，排気ガス，騒音，総じて非衛生的。教育レベルはかなり低い（日本の小６レベルとフィリピンの１５歳程度とさして変わらない），高い医療費，まずい食事，保険はほとんど整備されていない．．． 日本がものすごく恵まれた環境にいることが実感できます。

次の表は，ＧＤＰの比率を面積に置き換えた地図です。

 

 

日本が圧倒的なことがご理解いただけるかと思います。圧倒的というか，もう暴力的でさえありますね。私は，マニラで通算１年以上過ごしていますが，どうしても日本と比べてしまいます。この図を見ると，日本が異次元であることがわかります。比較しても仕方がないということです。

少し前にはこんな記事も出ていました。

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国連大学世界開発経済研究所（フィンランド・ヘルシンキ）は８日までに、世界の成人のうち裕福な上位２％の人が世界の個人総資産の約５割を保有しているとの調査結果をまとめた。

上位１％の富裕層がその４割を保有し、上位２％になると個人総資産の割合は５割を超え、上位１０％で８５％に達するという。

上位１％の富裕層（１人当たり資産は５０万ドル＝約５７５０万円＝以上）
米国　３７％
日本　２７％

上位１０％（同６万１０００ドル＝約７０２万円＝以上）
米国（２５％）
日本（２０％）
ドイツ（８％）、イタリア（７％）、英国（６％）の順だった。

１人当たり平均資産
米国が１４万４０００ドル
日本は１８万１０００ドル（１位）だった。

「ジニ係数」（格差を示す指標）
米国　約０・８
英国　フランス　約０・７
日本　約０・５。

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ネタ元はasahi．comだったのですが，現在記事は削除されているようです。一部，情報を追加した上で適当に並べ替えました。

この機関によると，世界一の金持ちは日本人，それもかなり他を引き離していることになります。資産６０００万円弱で世界の富裕層入りです。確かに，日本ならごろごろいますよね。資産７００万円で世界上位１０％といわれても全然嬉しくありません。しかし，重ねて申しあげますが，マニラへくれば，瞬時にして自分たちが相当な金持ちであることが理解できると思います。

また，特筆すべきは，ジニ係数。格差が広がってきたとか言われていますが，欧米に比べれば日本は相当な平等社会を実現しています。

しかも，物価はかなり安くなってきました。特にイギリスなどマックでちょっと気張るだけで数千円の支払いになるそうです。ヨーロッパは押しなべて外食や宿泊代が高い。

また，先ほど少し触れましたが，収入以外にもインフラ等日本は相当恵まれています。

結構，日本はいい感じの国になってきているのです。

●世界の金貸しになった日本●

日本は貿易立国ではありません。日本の強みは分厚い内需があること。この内需を支えるために，資源がいる。その資源を輸入するドルを稼ぐために日本の内需のおこぼれを輸出しているのです。輸出がＧＤＰに占める割合は１０％強です。対中国貿易が日本を支える，などというマスコミの言い分が世迷いごとであることがわかります。 これほど貿易をしない国は主要国ではアメリカしかありません。ヨーロッパ各国はだいたい２０～３０％を輸出に頼っています。韓国だと３５％。台湾は５０％以上。

そんなちょっぴりしか輸出しない日本ですが，貿易黒字で困っています。困りすぎて，鵜飼経済を確立してしまいました。韓国，中国，東南アジアに工場や部品を送り込んで，特にアメリカに対する貿易黒字を誤魔化しています。

そして，最近では所得収支の額が貿易黒字を上回り始めています。日本は外国へ投資することで稼ぎはじめているのです。それは貿易で稼ぐお金よりもたくさんの額を稼いでいます。

経常収支　         19兆8390億円

　貿易収支　　　   　9兆4596億円
　サービス収支　 －2兆1258億円
　所得収支　        13兆7449億円
　経常移転　       －1兆2396億円

国際収支に関しては，こちらで
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8F%8E%E6%94%AF%E7%B5%B1%E8%A8%88

また，金利が安いこともあり，円キャリートレードということが数年前からいわれていました。円を借りて世界各国で運用するわけです。これが世界経済に歪を生んでいたのですが，つい先日，中国に端を発した世界株価安連鎖が円キャリートレードの大きさを教えてくれました。

●国もリッチ●

そんなわけですから，国もリッチです。日本政府は他国政府と比べるとかなりの資産持ちです。 例えば、アメリカの政府資産の対GDP比はわずか12%、イギリスは34%、これに対し、日本政府は金融資産+その他を合わせると、何と対GDP比140%もの資産を所持しています。だいたい7００兆円程度でしょうか。桁が違います。

ただ，国民に比べると政治家は随分頭の悪いというか，質の低い人が多かったせいで借金がたくさんあります。それはなんと，８００兆円！地方公共団体もあわせると１０００兆円を超えるでしょう。

これに関しては国会でも真剣に論じられていますし，マスコミは危機を煽り立てます。確か，どこかのサイトで借金時計か何かがあって，日本の借金の額をカウントしてくれるところがあるはずです。多くの人が危機感をもっています。

しかし，日本の借金が言われているような問題がないことは，２ｃｈで経済方面の板をご覧になる方はよくご存知でしょう。例えていえば，日本の借金は家のローンを親か奥さんに借りたようなものです。銀行から借金したわけではありません。しかも，本人は土地もち・貯金持ちです。

まず，日本の債務の９５％は国内消費です。５％程度が外国にまわっているにすぎません。韓国が７割程度を外国に依存しているのとは訳が違います。日本政府の借金は殆どが国民の資産なのです。利息の支払いは国内に回りますので，いわば公共事業です。

しかも，前述のように日本国政府は資産持ちです。借金に見合った資産を保有しているのです。住宅ローンだけをとりあげ，その人が所有する土地や家は無視する，そういうのがマスコミの報道のわけです。

それでも，俺は貧乏だ，と考えるあなた。マニラにきて私と話し合いましょう。そして１年ほどマニラで暮らしてみればよーくわかります。「日本はイイ」。

※日本の借金に問題がないとは言うものの，政府の無駄遣いを容認しているわけではありません。住宅ローンを借りたのならいいのですが，中には奥さんから借りたお金でスナック通いしているような不届きな事例もたくさんありますから。


※ところで，普段私はあまりアクセス状況を気にしないのですが，昨日のアクセス数が３５２ipもありました。普段は，１５０～２００くらいです。アクセス状況を見てみたら，３月４日に１０００近くのアクセスがありました。多分，次期戦車の投稿がどこかの軍事関係の板かブログに貼られたのでしょう。お粗末な内容が軍事マニアのみなさんの目に触れるかと思うと恥ずかしい限りです。まあ，福助氏がブログのレベルを引き上げてくれましたので，なんとか格好がついた，というところですね。