雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

悪魔の涙

2017-05-03 10:20:03 | 

ジェフリー・ディーヴァー著"悪魔の涙"を読みました。
リンカーン・ライムシリーズの著者です。
この本にライムはちょっとだけ顔を出します。
今回の主役は元FBI科学犯罪文書研究室捜査官で現在は
家で子供二人を育てながら文章検査士をしているパーカー・
キンケイドです。
ディガ-と呼ばれる殺し屋が人の集まる場所で発砲し多くの
人が亡くなりました。
ワシントン市長宛にお金を求める脅迫状が届きました。
払わなければ4時、8時、零時にディガ-が発砲すると
ありました。

ひき逃げされた人物がありこの人が脅迫者だと見られました。
ディガ-はこの人物に命じられたまま行動して自分では
考えることが出来ません。
ディガ-の次の発砲場所を突きとめ逮捕するためパーカーに
文章鑑定の依頼がありました。

捜査の指揮を執るのはマーガレット・ルーカスです。
FBIと警察の連絡係としてレン・ハーディーが派遣されて
きます。
次の場所を突きとめますがディガ-は逃げてしまします。

脅迫者が潜伏していた家を突きとめますが、襲撃にあって
家は火に包まれ刑事たちはかろうじて逃れます。
その時に脅迫者が書き残した襲撃場所のメモの焼けたものが
手に入ります。

このメモが解析されます。
その次の場所を突きとめる作業をしている時にパーカーは
息子が怯えていると連絡があり家に戻っています。
ここだと確信した場所に赴きますがよく似た名前の別の
場所が襲われました。

最後の場所へと彼らは向かいます。

ディーヴァの作品らしく終盤はびっくりする展開です。
この犯人の頭の良さに感服します。
いろんな場面を想定してそれが起こった時の対処の仕方を
考えてあります。
ディガ-という思う通りに動いてくれる人があってこそとは
思います。

パーカー、ルーカスらの証拠から真実を求めようと没頭します。
悪魔の涙とはアルファベットの i の上の点が下の方が膨らんで
涙のように見えることです。
脅迫状に使われていた i の字の点がそうなっていました。

現在の話であるのに脅迫状が手書きでパソコンで書かれたもので
ないのが不思議です。
たとえ偽の証拠を残そうとしたって手書きではどうしたって
真実の証拠を残しますのにね。
FBIってこんなにセキュリティが甘いのかとも思います。
こういうようにあれっと思う所は所々ありますがおもしろい
作品であることは間違いないです。

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