雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

紙コップのオリオン

2014-08-29 21:00:00 | 

市川朔久子著"紙コップのオリオン"を読みました。
中学生の話です。
論理は中学2年生です。
妹の有里は小学2年生です。
母親が書き置きを残して旅に出ていってしまいました。
父親は論理の実の親ではありません。
おだやかでやさしい人です。
中学の創立二十周年記念実行委員に論理は友人の元気と、
白(ましろ)という他の女の子たちから離れている女子生徒と、
大和の4人がなりました。
やる気のない論理と元気です。
母はブログを開設して写真をアップしています。
その中でキャンドルナイトのことを書いています。
提案を求められて論理はキャンドルナイトと口にします。
提案は受け入れられて動き始めました。
何をキャンドルで描くかは夏休みの間に考えることに
なりました。
流星群のニュースを見ていて星座を描こうと思いつきます。
まわりの人たちに根回しし、会議で決定します。
パソコンで配置図を描いたり、どのような品物を使うか
調査します。
3年生は受験勉強のため主力は2年生へと移っていきます。
論理はいつの間にかリーダー的になっています。
実行は真冬です。
校庭にマス目を描くもの、印をつけるものなどてきぱきと
仕事は進められます。
見学者は生徒だけではなく一般の人も訪れ屋上から
キャンドルを眺めます。
催しは成功です。

記念行事を通して仲間と繋がる、何かを成すという話と
倫理の家庭の話が語られます。
母が旅に出たのもそれなりの理由があるからでしょう。
あんまりピンとはきませんけど。
おだやかなお父さんと昆虫が好きな元気な妹でいい
家族です。

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