辻堂魁著"五分の魂 風の市兵衛”を読みました。
小十人衆安川剛之進の16歳の息子の充広は
高利貸から三十両を借り、うるさくまといつく
取り立て婆を斬り殺しました。
充広は捕まりました。
市兵衛は家族に雇われ充広が起こした事件が
どのようなものであったのか調べ始めます。
充広は幼馴染みの女を助けたいと思いました。
花街の顔役と骨董品屋、元勘定吟味役だった三人
がたくらんだことだとわかってきます。
定町廻り同心の渋井は別の出来事と思われる
御家人一家三人の失踪を調べています。
悪人たちがやったことは詐欺です。
現代でよく起こっている騙しです。
お金が二倍になって戻ってくるなんてことは
まずないと考えるべきなんですが、それなりの
肩書があった人物たちに大丈夫だと言われると
信用してしまうものなのでしょうね。
自分だけですまない事態に陥ってしまったの
ですからこんな話しにはよくよく気をつけねば
いけませんね。