雑記帳

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天空の救命室: 航空自衛隊航空機動衛生隊

2016-04-24 21:00:00 | 

福田和代著"天空の救命室: 航空自衛隊航空機動衛生隊"を
読みました。
小牧基地に航空機動衛生隊はあります。
大型輸送機に医療機器を組み込んだユニットを搭載して緊急患者を
遠方の医療場所まで運びます。
自衛隊の医大を卒業した若い内村彰吾は医療チームの一員です。
機長の鰐淵といっしょになることが多いですが、厳しく不愛想な
鰐淵とはうまが合いません。

北海道から腎臓と膵臓の移植手術を受ける患者を岡山まで
移送することになりました。
移動中に患者が移植は止めると言い出しました。

内村は週に何日か小牧市民病院の救急病棟で働いています。
民間病院で働くことによって経験を積むためです。
餅を詰まらせた患者、動脈瘤破裂を起こした患者など
緊急な患者を診ています。

鰐淵機長の母が小牧病院に入院していて、病院で二人は
会ってしまいます。

彰吾は大学入学以来、実家とは付き合っていません。
唯一妹の優衣とは時々連絡を取り合っています。
優衣は相談ごとを持っています。

母親の実家のある青森で事故にあった七歳の男の子が頭の怪我で
脳低温療法を受けていました。
ずっと意識不明のままです。
父親の要望で大阪に移送することになりました。
移送の機内で両親は大声でいがみ合っていました。
父親が突然倒れて危険な状態に陥りました。

彰吾は看護師の前島に歴史案内をしてもらうことになります。
妹の優衣から秘密を聞かされます。

事故で多数の怪我人が病院に運ばれてきます。
その中に退院した鰐淵の母親もいました。
鰐淵と優衣はその時に出会います。

題名から輸送中の出来事がすべてかと思っていましたが
それだけではなく、病院での救急医療の話や彰吾や鰐淵の
恋愛の話もあります。
読みやすい本でした。

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